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#二人乗り
二人乗りの体温が冷めた時には/短編小説
深夜25時。
11月の肌寒い時期に、彼は自転車で私の家まで送ってくれている。
駅周辺にはやはり若者は多く、少し騒がしい。一歩住宅街に入ると、さっきまでとは真逆の静けさで若干怖くなる。
彼の家から私の家までは自転車で15分の距離。
その時間だけは、私のものだ。そう思えた。
二人乗り。
「この時間だから警察は居ないだろうし、夜だし送るよ。後ろ乗って」
そう言われて乗った二人乗り自転車。どこを掴
深夜25時。
11月の肌寒い時期に、彼は自転車で私の家まで送ってくれている。
駅周辺にはやはり若者は多く、少し騒がしい。一歩住宅街に入ると、さっきまでとは真逆の静けさで若干怖くなる。
彼の家から私の家までは自転車で15分の距離。
その時間だけは、私のものだ。そう思えた。
二人乗り。
「この時間だから警察は居ないだろうし、夜だし送るよ。後ろ乗って」
そう言われて乗った二人乗り自転車。どこを掴