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ハクセイ
2021年6月28日 19:31
彼女は僕の部屋から出て行った。これからまた、僕の灰色の2日間が始まる。少し違う点がある。それは、僕の心がポッキリと折れたことだ。これまでだって、何度もめげそうになった心を持ち直して、ひとりで頑張ってきたけど、これ以上は何もする気にはなれなかった。いや、本当はもうとっくの昔に、限界は超えていた、ただ、彼女が生きない限り、このループから抜け出せないから、僕は頑張っていた。でも、それももう終わ
2021年6月26日 16:02
「あなたの余命は、あと四ヶ月です」 あの日、医者からそう言われた時から、私はどこか夢心地だ。 人はいつか死ぬ。だから常に後悔をしないよう努めてきた。後悔がないと言えば嘘になるが、それでも私はそこそこ有意義な人生を歩んできたと思う。 だけど、一つだけ、心残りがあった。 私が受け持つクラスに一人、大切な人達の死によって、感情を押し殺してしまった生徒がいる。 私は、彼を救いたい。 そう
2021年6月27日 13:04
好きな人が死んだ。彼女の遺体が入っている棺桶の前、僕は101回目の見送りをした。今回の死は自殺だった。前回は他殺された。彼女の死に方には、決まった流れがない。毎回決まった日に、決まった時間に、運命に導かれるかのように突然、僕らの前から姿を消す。気づいたらこうして棺桶の中にいる。ああ、まただ。またやってくる。僕は自分の身体が白いモヤに包まれていくのを、ただ呆然と眺めていた。これから僕
2021年6月27日 14:50
彼女との付き合いは、うんと長い。小さい頃、彼女が僕の家の隣に引っ越してきてから、およそ8年。両親たちの気がとても合ったことから、僕らはほとんど毎日を共に過ごしていた。彼女の母親がこの前、「あなたたちならきっと良い夫婦になれるわ」と言われたとき、僕は結構本気で動揺した。でも、僕もそんな気がしていた。きっと僕らは、これからも共に人生を歩むために出会ったんだと、信じて疑っていなかった。彼氏と