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【金曜日】俳句、詩、創作物

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小説以外の創作物。主に詩など。
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#自由律俳句

俳句 part.100「私の千句」

俳句 part.100「私の千句」

noteの毎日投稿が3年続き、今年で4年目。
早いもので毎週のように続けてきた毎回10句投稿する俳句シリーズもとうとう100になりました。
10以上詠むことが多かったのでこれで1000句は超えるでしょう。
最初は「俳句10句よんでみた」というタイトルで、歌を"詠む"の詠むの漢字の使い方に自信がなくてひらがなにしていました。途中で"俳句"とシンプルにかえ、季語も毎回テーマを決めることにしました。

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俳句「台風」「田圃」

俳句「台風」「田圃」

 今年もまだ次の台風に油断ができません。すでに台風の被害が出た地域があります。私は災害で避難したことがないので、避難所生活と言うのはどういうものだろうかと思うととても不安です。

前線の雨と野分か田に子猫

刈り取りの前に台風近づいて

田圃道轍かき消す野分かな

稲畑の実り召すかに野分かな

里山の咲夜の稲穂避ら野分

暴風雨帰省便運休のロビー

アメダスに映らぬ稲穂の倒れ具合

台風来外遊は田

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俳句 part.99「苺(いちご)の花」

俳句 part.99「苺(いちご)の花」

新しい種を蒔いたら、先に植えた苗の花が咲きました。
温暖化で暖かい季節が長くなっても、季節は順番に巡ってくるんだなと思います。

個人的に苺の葉っぱと花の組み合わせが好きです。
梅は葉っぱも少し丸みを帯びていますが、苺は花が一重で丸く萼がしっかりしています。

お子さんに「いちご」と名づける親は、実と花とどちらを想像しているでしょうか。
案外花の咲き方も合わせて可愛らしいイメージを持っている人もい

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俳句 part.98「猫の恋/猫の妻」

俳句 part.98「猫の恋/猫の妻」

猫の雄は発情期の雌につられて、2月頃になるとそわそわしはじめるそうです。
時には雄同士で喧嘩をするほどの春猫の行為に恋に身をやっする人の姿を見たんだとか。

鼻先の十字の傷や猫の恋

子育ての終わらぬままに猫の妻

婚約の破談して夜猫の恋

美しき長毛の白猫に惚る

君は今何しているか猫の恋

書き直しメールは未送猫の恋

猫の妻ゆくりゆくりと去りぬ庭

猫の妻大人になるはまだ早し

猫の妻靴下柄

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俳句part.98「凍蝶」

俳句part.98「凍蝶」

子どもの頃や社会人になったばかりの頃には行ってみたい場所がたくさんありました。しかし、その憧れを抱えたままその場所に今行ってみても何か違うと思ってしまうかもしれません。
時は移ろい行きます。
10年や20数年前に憧れた風景が今もそのまま保たれて来ているとは限らないのです。
変わる事は仕方ない。変わる事が悪い事ではないのですが、憧れたものがもうないとわかった時の喪失感は何とも言えないものがあります。

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俳句 part.99「冬銀河」

俳句 part.99「冬銀河」

大人になって宇宙のことを考えなくなりました。宇宙飛行士に憧れるような勇気のある子どもではありませんでした。
しかし、テレビで宇宙の特集をよくやっている時代だったので、少しは理解できるようになりたいなと思っていたら、子どもの時身につけた知識すら今は忘れてしまいました。

今年は閏年です。今月は29日まであります。
グレゴリオ暦法では、うるう年を次のように決めているそうです。
①西暦年号が4で割り切れ

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俳句 part.95「寒牡丹(かんぼたん)」

おはようございます。
日々1人でも多くの人の健康に願う毎日です。
まるで悪夢のような事が日々ニュースで流れる毎日です。

明晰夢をご存知でしょうか?

昨年末から遠藤周作さんのエッセイを読んでいて、夢に興味を持ちました。私は夢の内容を大抵覚えていないのですが、夢を見る事はそれなりにあります。他の人より多いのかは比べたことがないので知りません。
夢の内容が自分の内面をを暗示していると話が遠藤周作さん

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俳句 part.94「仏の座」

俳句 part.94「仏の座」

「仏の座」という植物に季節感がないことに、今週の季語に選んでから気がつきました。
大体1月の季語になると言ったって、今が盛りとばかり咲いているわけもないんですよ。
確かにたくさん芽吹いていますが、まだ蕾の段階。蕾と言ったって、草は小さいですからその赤い花の蕾には、かがみ込んで、地面に顔を近づけないと気づけません。
そこら中に咲いているのに、これを俳句にした人はよっぽど感性が鋭いんでしょうね。私は季

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俳句part.93「冬霞」

俳句part.93「冬霞」

世界には多くの不幸があって尽きることがないようです。元日を襲った大地震は、大きな被害を生みました。
ただ、生きているだけの私に比べ、社会にどれほど貢献してきた人たちが被害に遭われたことでしょうか?
世の中は本当に不条理です。

塗り込むる不安の陰や冬霞

打つものか叩かず供す冬霞

黒ビオラ猫の誇りと冬霞

冬霞戦争と猫の事情は闇の中

佇むや膿んだニキビに冬霞

川下に蠢く気配冬霞

川縁の花の

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俳句 part.92「年賀状」

俳句 part.92「年賀状」

あけましておめでとうございます。
この言葉っていつまでいうんでしょうか?
8日の成人の日くらいでしょうか?
学生の頃、成人式に出席するために授業を欠席することが認められず、成績が優か良か可になってしまい、納得出来なかった覚えがあります。出席重視の授業だったのです。
今は18歳成人になったので、高3なら大学の授業欠席問題はないんでしょうね。

今回は実体験ではなく、妄想俳句です。

切り抜いて栞にし

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俳句 part.91「数へ日」

俳句 part.91「数へ日」

「数へ日」は、年内の残る日数が指で数えるほどになったということを表現する冬の季語です。

今年も残りわずかとなりました。
と言っても、これを私が書いている時点ではまだ今年は数十日あります。
代り映えがしないようでいて、毎年同じように過ごすことができません。
自分も親も段々と取っていき、猫たちが少しずつ元気になっていくのだけが何だか逆行しています。
瀕死だった三毛猫も来年には4歳、瘦せこけた姿で現れ

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俳句 part.90「日記果つ」

俳句 part.90「日記果つ」

一番近所のイオンから百円均一雑貨のセリアの店舗がなくなりました。
隣町のセリアに遠征したものの1年以上使ってきたスケジュール帳が見つかりませんでした。「Plannning Note」というオレンジと薄青色の薄い手帳で時間ごとにやったことを書き込めるて便利でした。1ページが1週間になっていて、メモ欄と目標の欄があって、何月の何日かは自分で書き込む仕様です。大変便利で気に入っているのですが、これが3か

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俳句 part.81「秋茄子(あきなす)」

俳句 part.81「秋茄子(あきなす)」

母がヘチマが腐ると盥に漬けてしまいました。
腐りそうだからといって、水につけるのは納得いかなかったのですが、皮を剥がすのにはそうしたほうが良いと言われました。

そういえば、焼いた茄子の皮も水につけて剥くような気がします。しかし、それは焼いたから。乾燥していないヘチマをそうされることにモヤモヤしてしまいました。やはり根底に私が育てたヘチマだという思いがあるからでしょう。

自分が作ったものは大切に

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俳句 part.80「鰯雲(いわしぐも)」

俳句 part.80「鰯雲(いわしぐも)」

数えてみたら、来年の3月にnoteの毎日投稿が1000日になります。

つまり、今年度中に1000日達成するということです。ぼんやりと暮らすうちに、もうそんなに月日が経ったのかと驚きます。

私より若いとあるユーチューバーの方が、動画の中で「何かをつかんでから何かを始めなければならない」とおっしゃっていました。
それが好きかどうかは置いといて、何かの専門家にならないといけないのだそうです。

そう

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