【読書】教師経験ゼロの私が高校で「ジェンダー」を教えることに。この1か月間、読み漁った本の記録♯051
「この春から、高校で働かないか?」とありがたいお誘いを頂いた。
何らかの理由で学校に行き辛くなってしまった子供たちが、もう一度学びや学校生活の楽しさを感じられるように、学校が設定した時間割ではなく、自分たちのペースで自分たちが学びたい授業を選択できる単位制のコースが4月から設立される。そのコースの中で「ジェンダー」についての授業を受け持つことになった。
私はジェンダーの研究者ではない。
ただ世の中の「女らしさ」「男らしさ」という価値観には、違和感を持ってきた。
特に、30歳で夫の転勤+休職+出産を一気に経験したときは、周囲からの「女は」「妻は」「母は」〇〇しなければならないという価値観をありありと感じ、しばらく悶々と過ごした期間がある。この期間を抜けられたきっかけは、マドレボニータの吉岡マコさんの講演を聞きに行った際、「LIVE YOUR LIFE」という言葉に込められた「役割を生きるのではない、自分の人生を生きろ」というメッセージだった。
会社員時代、研修や人材育成に関わり、また今は子育て世代のキャリア支援の活動を続けてきたが、高校教師の経験はない。
だが、「思い込み」に苦しめられた経験はある。
マコさんの言葉に、自分の思考を縛る「思い込み」の存在に気づき、一歩踏み出す勇気をもらったように、何らかの原因で苦しい思いをしている子供たちが希望を感じられる授業をつくっていきたいと思っている。
余談ではあるが、奇しくもnoteに小学校~高校まで受験やイジメで苦しかった記事を書いた時期に、このお話を頂いた。生徒たちが入試で書いた作文を読みながら、自分のあの頃の思いが重なった。
これは、なんかの運命なのかな、と思った。
あの頃の自分にも届けるつもりで、子供たちの心のフックにひっかかる授業をしたい。今、自分が不足していると感じる専門知識を補うため、
お話を頂いてからの1か月、ジェンダーに関する本を読み漁った。
前置きが長くなったが、今日は、国際女性デー。
授業づくりのため、この1か月間に読んだジェンダーにまつわる本の記録。
加藤秀一『はじめてのジェンダー論』有斐閣ストゥディア
上野千鶴子『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』岩波ジュニア新書
一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 (著), 佐藤文香 (監修)『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問』明石書店
オードリータン『自由への手紙』講談社
三浦まり『さらば、男性政治』岩波新書
浜田敬子『男性中心企業の終焉』文春新書
浜屋 祐子,中原 淳『育児は仕事の役に立つ ワンオペ育児からチーム育児へ』光文社新書
吉岡マコ『みんなに必要な新しい仕事 東大卒25歳、無職のシングルマザー、マドレボニータを創業する』小学館
一言感想もなく恐縮ですが、どれも面白く、おススメの本です。
また機会あらば、それぞれの感想文も記事にしますね。
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