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【キャリア】キャリアの8割は偶然の出来事!最悪な出来事もチャンスに変えるには…♯022

キャリアの8割は偶然の出来事によって形成されるという考え方をご存じでしょうか?
20世紀末にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した計画的偶発性理論(Planned Happenstance理論)と呼ばれる理論です。

数年前にこの考えに出会ったとき、私は、会社を休んで、1,2年おきに夫の帯同先についていく、転勤妻として過ごしていました。
会社員時代、ことある研修、面談のたびに、「10年後、20年後、どうなっていたいか」を問われたので、キャリアには、目指す姿を設定して、そこに向かって知識を蓄え、経験を築いていくものと思い込んでいました。ですので、仕事を休んで、夫の転勤先に帯同していた期間は、ブランクになるから、そうならないようにと足掻いていたようにも思います。

ただ、以前、この記事にも書いたように、夫の転勤の先々で、女性のウェルビーイング、キャリアに関するボランティア活動を通じて、企画業務や、メディア広報など、対価こそ発生していないものの、会社員時代には出来なかった経験がいろいろとできました。またこれらの活動を通じ、お互い信頼でき、色々なチャンスをもたらせてくれる交流関係が築けていることに気が付きました。そして、その経験も数々の偶然の重なりによるもので、転勤で仕事を休まざるをえないことになった当初、全く予測も計画もしていなかった出来事だったのです。

このようなことを自覚しつつあったので、この計画的偶発性理論はすんなり受け入れることができました。

この理論において大切な要素は5つあるというのです。

1.好奇心
2.持続性
3.柔軟性
4.楽観性
5.冒険心

どこか、この記事にも書いたエフェクチュエーションの考え方に通じるものがあるような気がします。

このような計画的偶発性理論を具体的に知りたく、クランボルツ教授が書いたこちらの本を読みました。沢山の具体事例があるので、理解が深まります。

確かに、思い返せば、私の会社員時代でさえ、はじめは先輩の異動による玉突きで、たまたまついた業務が自分に合っており、前向きな姿勢で仕事に向き合っていると、そのままその業務を部門が変わっても続けることができました。
私の夫も、ドメスティックな会社であるにもかかわらず、たまたま海外勤務のポスト公募が出ていたから、海外駐在のチャンスを手に入れ、その後インバウンド事業を担当しています。
転職を経験した多くの友達も、そのきっかけ、経緯を尋ねると、偶然の重なりに対して、前向きな行動を起こしたから、そのキャリアが得られ、そしてその姿は、誰も働き始めた当初は想像もしていなかったことに気が付きました。

そもそも、私たちが取り巻く環境なんて、AIの発達、自然災害、景気…自分でコントロールできないことだらけ。ライフイベントにおいても子育て、介護、病気…何が起きるかわかりません。思いもよらない出来事に対して、それがその時の自分にとっては、最悪な出来事だったとしても、クランボッツ教授が言う5つの要素を持つことで、それらをバネに、新たな道を開拓できるのだと思います。
この考え方を知って以来、
行動しないとチャンスは開けない。迷ったらGO!
と益々思うようになりました。

余談ですが、この本を読んでいて、これって婚活にも言えるなぁと。
キャリアのみならず、縁を引き寄せるうえでも、参考になる考え方なのかもしれません。

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