最近の記事

ご挨拶

こんにちわ。玉造由希香です。 いつもご訪問くださりありがとうございます。 たくさん読んでいただいたり、スキをいただいて大変励みになります。 重ね重ねお礼申し上げます。 Fairy tale…は私が体験したことを時系列を前後して書かせていただきました。 ところどころ(全体?笑)まとまりがなかったり、関西育ちが原因の、ノリツッコミ文化による理解し難い箇所があったかもしれませんが、何卒お許しくださいませ。 幼い頃の思い出は、三つ子の魂なんとやらでけっこう根深く残っているんだなぁ

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    • Fairy tale from my soldier

      Day 9 , Fairy tale from my soldier 昨日の台風の影響もあってか、ダムは大量の水を放流していた。まるで巨大な岩の塊になって落ちているように見える。窓を閉めていても、ごうごうと恐ろしいほどの音が響く。 私はいつも父が停めていたパーキングに車を停めて、ダムが真っ直ぐ前に見える橋に歩いて行った。 橋の欄干で、ダムから落ちてくる水の塊を眺めていると、私は多分、ここに呼ばれたんだと思った。そして、これは父が最期に見た光景なんだろうと思った。 最期の場

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        Day 8 , Dear my Mother and Father お金の管理と子育ては史上最強にできない母だったが、お料理の手際の良さとその味、それから、お花を育てる事に関しては、天下一品だったように思う。 その母らしく、母が寝ている祭壇は、なぜか私が注文したよりも倍近くのお花で溢れていた。こんなにお花置いてもらっていいんですか?と聞いたら、お花をお好きそうなお顔されてるんで、たくさん飾らせて頂きましたと言われた。 葬儀場のご好意で飾って頂いたお花たちは、全員母の方を向

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          Day 7 , to the past life オンラインミーティングが終わり、リビングに戻ってソファにゴロンとなった。 私はお昼前に近所のスーパーに買い物に行き、その帰りに若いおじいちゃんに会って、気がついたら過去住んでいた家に居て、小学生の自分に会った。 洗面所で雰囲気を察するに、お昼ご飯を食べようとしていたということは、学校が休みか、翌日が日曜日で休日であろう父の車でお墓参りに行くのだから、土曜日である線は濃厚だ。 そして、さっきパソコンの画面に映った居間にはゆう

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          Fairy tale from my soldier

          Day 6 , Can meet many times もうあの世界への行き方もわからないし、戻れないのかと思うと、切ない気持ちでいっぱいになったが、何に向かい合って、何を癒すべきなのか正体が判った私はご機嫌だった。小さい頃から結構切り替え早いなと感心すべき点である。 そんなことを思いながらも私は未練がましく、エコバッグにペットボトルとコロッケが入っていないのも再確認して、ドライヤーで髪の毛を乾かし、さっさと着替えてメイクをし、オンラインミーティングのために、資料を準備し

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          Day 5, From the another person ゆっこちゃんはあの折り紙を見てないっていうてたけど、セロテープめくったらあかんねん。ほんま大人って子供には「言われたことちゃんとしなさい!」ってガミガミ言うくせに、大人になったら言われたことせんでも良いんやろか。 あんななるなんて、お父ちゃんがよく言うアレやな『世も末』。こういう時に使うねんな!にひひひひ〜! とにかく、セロテープ外して効力が弱まったから、作り直しといてあげなあかんわ。ま、まだ三枚あるから良かっ

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          Day 4 , Release from the burden お詫びと訂正 ※編集前のを誤って投稿しておりました。こちらがホンモノです。由希香 天窓の先にゆったり動く雲がぼんやり映った。ベルガモットの香りがふんわり漂ってくる。いつの間にスイッチを入れたんだろう…シーリングファンが回ってんじゃん。暖房を入れてないから、その風は少しこの季節には寒いな…ん?あ? 「ええっ!?」 私は飛び起きた。パーカーを着たままだ。私はがさごそとポケットに手を入れてスマホを取り出した。

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          Fairy tale from my soldier

          Day 3, encounter with my soldier 桜の木から漏れた夕陽がシャワーのように降り注ぎ、優しい風が彼の上着の裾を少し揺らした。そして沈み始めた夕陽の逆光に照らされて、太陽のダイヤモンドダストのような煌めきの中に彼は立っていた。白い手袋に覆われた手のひらから伸びた指は、きれいに揃ってこめかみあたりに添えられている。 美しい深緑色の軍服姿。さっきのボロボロの革靴は、紐のついた茶色いブーツみたいなものに変わっていた。この人があの時代、どれほどの艱難辛苦

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          Day 2, The beginning さっきはドアを開けたらヤマトくんがいて、いつもの景色があったけど、今、目の前に広がったのは、イチジクや金木犀、松や桜の木など、過去いろんなことがあって心が締め付けられる庭のパノラマだった。 私は重い足取りで指示のあった公園に着いて、シーソーを見ながら藤棚の下のベンチに座った。少し、落ち込んでいた。今起きていることがパラレルワールドであっても、ただの夢であっても「封印していた過去」に、触れてしまったことは確実だったからだ。そしてそれ

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          Fairy tale from my soldier

          Day 1, to the different dimension マスクをしてるとスマホが顔認証してくれないから、ロックを外すのがちょっと面倒だ。おうち在庫が切れてしまった豆乳4本と、お惣菜のコロッケ、お茶のペットボトル入りのカゴは、微妙にバランスが悪くて重い。お昼前だからか店内は混雑していて、私はソーシャルディスタンス用足型に合わせてやや長めの列に並び、レジを待ちながらスマホの画面を開けようとしていた。 「買い物〜?」と、男性の声がして振り返ると近所のおじさんで、いつ

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