【佐賀/唐津】波戸岬、磯の香り
To The Northwest End Of KyushuーHado Cape
福岡から西に、車で二時間も走れば、西の最果ての岬に着く
ここは風光明媚な美しい岬で、シーズンにも依るが、いつ来てもあまり人は多くないように思えるから、ふしぎといえば不思議だ
長距離のドライブに疲れ、しかもそれが夕暮れ時だったらいうことはない
この波戸岬に肩を寄せ合うようにして立ち並ぶ牡蛎小屋ならぬ、磯小屋ともいうべき小さな美味しいお店があるからだ
この岬に最後に来たのはいつだったろうか
弟と二人で来たこともあるし、母と二人で来たこともある
当時の恋人とも来ていて、やはり磯小屋でお腹を満たし、帰りに道の駅で新鮮な牡蛎や、ここで獲れた透明な烏賊を買って帰り、一緒に料理した記憶もある
九州に生まれ育ってつくづくよかったなぁと思うのは、雄大で、四季の移ろいが綺麗な山や、さんざめく光を反射する海がいつも近くあり、それは近くにも遠くにもある記憶と、常に避けがたく結びついているからかもしれない
波戸岬
古い写真のデータの日付を観ると、最後に訪れたのは5年前
そうか、もう5年も経つのか
ここの磯の香りがまだ鼻に残っているとはいわないが、ここで食べた新鮮な牡蛎や烏賊、さざえの味だけは今も舌に残っている
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