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歌詞和訳

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#歌

虹のつながり 〜 Rainbow Connection 〜

虹のつながり 〜 Rainbow Connection 〜

カエル(Kermit the Frog)のために、書かれた曲『Rainbow Connection』。なのに、というか、だから、というか、私たち人間の大人の心にもじんわりと沁み込んでくるようです。ほんと美しい曲です。

どうして こんなにたくさんの歌があるんだと思う?
虹と、虹の向こうには何があるか、ってことについて
虹は 目に見えるけれど ただの幻なんだよ、
虹には何もないんだよ、って
そう言わ

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水玉模様と月のひかり 〜 polka dots and moonbeams

久しぶりに書いてみます。先日、おそらく通りすがりの方から、過去記事に思いがけずポチっと "❤︎" を頂き、嬉しかったこともあって。

私がスタンダードナンバーを好きな理由のひとつに、多くは8×4=32小節のワンコーラスの中に "ちいさな物語の断片が綴じ込まれている" ことが挙げられます。バラード "Polka dots and moonbeams" もそんな曲のひとつ。"A-A-B-A" のシンプ

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しずかな涙の奥で 〜 inside a silent tear 〜

先日の投稿で Blossom Dearie の歌を紹介しました。彼女の声は、甘くて少女のようで、ちょっと癖になってしまいそうな魅力があります。そんな彼女には、ピアニストあるいは作曲家としての作品もあり、リリースされていることを最近になって知りました。

しずかに、淡々として、さして大きな盛り上がりもなくエンディングへと流れていくようなこの曲『Inside a silent tear』。自身が作曲者

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喜びあふれて 〜 overjoyed 〜

Stevie Wonder のこの曲『Overjoyed』に出会ったのは、たぶん高校生の頃。水の音、鳥のさえずり… 印象的なギターのオブリガードとストリングス… 南国の楽園のようでもあり、宇宙的な浮遊感もある… なんだかとても不思議な、重層的な美しさを感じる曲です。

そして、その後年月が経ち、Esperanza Spalding が2009年にオバマ政権時代のホワイトハウスで演奏した動画を観たと

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またいつかね。 〜 some other time 〜

私が初めてこの曲を聴いたのは、Bill Evans のピアノトリオで。やさしく静かで、美しくて。この曲、Leonard Bernstein がブロードウェイ・ミュージカル『On the Town』のために書き下ろしたもの。だからもともと歌詞がついている、そのことを後になって知りました。詞の世界もとても素敵なんです。どうぞ、曲と共に味わってください。

Bill Evans のピアノ伴奏で、スウェー

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君とのはじまりが見えなくて 〜 I can't get stared with you

ジャズ・スタンダードの "I can't get started" は「言い出しかねて」という邦題で知られていますが、私だったらどう訳すかな、としばし考え、ここでは「(君との) はじまりが見えなくて」としてみました。

自信家の、成功体験のある(あるいは、実は単に "大ボラ吹き" の)人物が恋をして、「僕は今まであんなことも・こんなことも(← 普通に考えて、有り得ないことばかり!)成し遂げてきた

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how high the moon ~ 月はたかくに

どこかで 音楽が
とても ひそやかに

どこかに 天国が
月は たかくに

天に 月が見あたらないのです
愛が とおくにあるときは
愛が 叶うまでは
あなたが 愛してくれるまでは 
わたしが あなたを愛するように

どこかに 天国が
そこには あなたがいて

どこかで 音楽が
ちかくに とおくに

真暗い夜も 輝くのでしょう
あなたが 来てくれたなら すぐにでも

そのときが くるまで
わたしの心

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