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保険をかけながら夢を追いかけてもいいなら、私は書く仕事がしたい

自信がないからとか、才能がない私には無理だとか、くだらない言い訳を盾にして逃げるのは、もう自分に嘘をつくのはやめる。

私は書く仕事がしたい。

ずっと買おうか迷っていて2ヶ月前に購入した、ライター/コラムニストである佐藤友美さんの『書く仕事がしたい』をつい最近読み終わった。

この本の中で佐藤友美さんは、「ライターになりたい」と思った時に、まず何から始めれば良いかについて、まず「書く仕事をしたい」と宣言することだと言っている。

私は今までに、「書くことに興味がある」とか「書くことが楽しい」などはnoteやTwitterで何度か発言したことはあるけど、「書くことを仕事にしたい」とは1回も言ったことがなかった。
正確に言えば、「言ってない」というか「言えなかった」。
私のやりたいことは書くことだって分かってたのに、後押ししてくれる友達の存在もあったのに、頭の中にずっとそのことがあるのに、自信がないからとか私には無理とか言い訳をつけて、その気持ちに蓋をしてきた。  
でもどれだけ蓋をしても顔を出してくる。

どんなルートで進んでいくにしろ、はじめの1歩は、「書く仕事をしたい」と思っている自分の気持ちを認め、向き合い、腹をくくること。
書く仕事に限らず、何かをしたいとか夢を叶えたいと思ったなら、まずその気持ちを認めないと始まらない。

「宣言する」ってただ言うだけって感じもするけど、「言う」とはまた違って、なかなか勇気のいる行動だと思う。
こう思うのは私だけじゃないはず、、
この本を買うのだって1年かかった。
どんだけかかるんだよって感じかもしれないけど、はっきり「書く仕事がしたい」って書かれてるタイトルからして認めざるを得なくなるし、なんか中途半端な気持ちじゃ手に取れなかった。

この本は、文章がうまくなる方法じゃなくて、これから書く仕事をして生きていくためにどうステップを踏んでいくか(仕事のもらい方や企画の立て方、自分に合った働き方など)や、大事なマインド(スケジュール管理やモチベの保ち方)について書かれていた。
才能とか自信がないからとかそんなことは関係なくて、どんな書き手になりたいのか、興味のあることだけじゃなく色んなことに問いを持って向き合えたり面白がれるかっていうことが大事だって教えてくれる。
私みたいに決心したばかりで思い切って踏み出せない人や、どうやって書く仕事をしていくか悩んでいる駆け出しの人などにとってはとても参考になるはず。
これから何回も読み直すだろうし、お守りみたいのものになると思う。

本当の自分の気持ちを後押しするきっかけになったのは、この前テレビで偶然見たフワちゃんのスピーチのおかげもある。
5月7日に放送されていた「行列のできる相談所」で「心に響くスピーチ王選手権」というものが特集されていた。
フワちゃんはそこでの入学式スピーチで、自らの下積み時代を交えながら夢についての話をしていた。

フワちゃんは、「テレビに出たい」という夢を叶えるために6年間お笑いの養成所に通っていた。
でも、養成所で売れることができる人はほんの一握り。
そんな厳しい環境に、自分の人生を丸ごと捧げる覚悟や勇気は持てなかったから、「大学にも通う」っていう保険を自分にかけながら夢に挑戦していた。

この「保険をかける」っていう行為が、フワちゃん自身も『「ずるいことをしてる」っていう負い目に感じる部分もあった』と言っていたけど、でも後々この選択は間違いじゃなかったって気づいたらしい。
なぜなら、「自分の人生かけて覚悟を持って挑戦した人」も「保険をかけながら夢に挑戦した人」も挑戦したっていう事実は変わらないし、挑戦の先にあるのは成功か失敗の2択じゃないから。
勇気がないとかリスクがあるからっていう悩みを持って踏み出せなかったとしても、保険をかけることで夢に挑戦するハードルが下がる。

これを聞いて確かにそうだなと思った。
どんな方法であったとしても、明確なゴールや理想像がなかったとしても、先に進みたいなら動いてみないと始まらない。
ゴールなんてものも、やりながら見つけていけばいい。
それよりも「やりたい」と思った時点で夢に挑戦することのほうが大事。
分かりきったことかもしれないけど、いつも明るくて順調そうに人気者の道を辿ってきたように見えるフワちゃんが、過去に苦労して体験したことを通して生まれた言葉。
重みもあるけど説得力があって、すっと自分の中に入ってきて心に刺さった。

何かを始めるにあたって、周りの人達よりもリスクを考えてしまったり、納得のいく準備や目標設定が必要な自分の少しめんどくさい考え方を軽くもしてくれた。
頑張っても結果が出なかったら、やっぱり自分にはそもそも向いてなかったとか、やらなければよかったって思っちゃうかもしれないけど、失敗したとしても『よっぽどの限り人生がめちゃくちゃになるなんてこともない』とも言っていた。
始まってもいないのに、誰に何も言われてないのに、勝手に終わらせていたのは私自身だった。

最初からスピーチに見入っていて中盤でもう感動していた私は、終盤のこの言葉にはうるっとしてしまった。

『ダサくたって、セコくたって、どんな保険をかけたって、とにかく挑戦をした人の夢が叶う』

私もライターになりたいとは思うけど、すぐにそれだけを仕事にして生きていくことが厳しいなんてことは目に見えて分かっている。
だから私も私なりの保険をかけながらライターを目指す。
今日のお昼も就職のための面談に行ってきたけれど、どこかで就職したとしても、働きながら1番やりたいライターを目指したい。

やりたい仕事が今は本当にそれしかない。
就活してるのに、この発言はだめなのかもしれないけど、でも今ものすごく魅力的で挑戦したくてすぐ結果にならなくてもいいからやりたい仕事はこれしかない。
今まで夢がある人って凄いなって、自分にはそんなものないなって落ち込むこともあった。
夢なんてなくていいんだって思えた今になって、ちょっとは誇りに思ってもいいんじゃない?っていう夢ができた。
やりたい仕事が今は本当に「それしかない」って書いたけど、やりたいことが1つだけでもあるのって大きいのかもしれないし、支えになる。

自分の書いた文章で誰かに新しい価値観を植え付けられたり、新しい世界を見せられたり、行動まで変化を与えられるようなライターになりたい。
これは最初に文章を載せてもらった時から変わらない。
最近はこれに加えて、インタビューライターとしての仕事も楽しそうでやりがいがありそうだなと思い始めたから、身近な友達に協力してもらって記事を書いてみたりもしたい。
読書が好きな理由と重なるけど、他人の価値観に触れられたり、それを自分の中に取り込んでいくことで自分がアップデートされる感覚が楽しいから。
ここまでは自分のためになるけど、それを記事にして発信するってなると取材に協力してくれた人の価値観や共有したいことを広められることにも繋がって相手のためにもなる。
私の性格上、頑張って努力したことが結果にならないとめちゃくちゃ落ち込んでしまうけど、結果ばかりを求めずに地道に自分なりのルートで夢に近づけたら良いなと思う。

Twitterで回ってきたこの方の記事にもすごく背中を押されたので、共有させてほしい、、!

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