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結局、たどり着く先は「書きたい」

希望休を出していた9月8日の日曜日。
「文学フリマ」というものに初めて行ってきた。

プロもアマチュアも関係なく、作り手が「文学」と思うものを小説やエッセイ、写真集などにして販売するイベント。
言葉を綴ることが、表現することが好きな人がこんなにもいるんだ!と凄くわくわくしたのと同時に、ここ最近書くことについて悩んでいたので、仲間がたくさんいる!と救われた気持ちにもなった。

購入したうちの1冊は、noteでライター関連の記事を読みあさっている時に見つけたあやめしさんのエッセイ集。
もう1冊は京都ライター塾の主催者の江角悠子さんの、書いて生きていくには?についてのあれこれをまとめたZINE。
残念ながらご本人にはお会い出来なかったけど、ブースに立っていた人がライター塾についてや、来年の1月開講分をおすすめしてくれたりして嬉しかった。
「仕事を辞めてライターになるか迷っていて、、」と悩みを吐き出すと、そうなんですね〜!と明るく話をしてくれた。

1ヶ月ほど前、上司とキャリア面談をしてからというもの、ずっと悩んでいた。
「この役職になりたい」と言いながら、本心はそうじゃないんじゃないかって、この会社に在籍する前提でもちろん考えてはみたけど一向にちゃんとした将来像が思い浮かばないじゃんって。
将来どうなりたいの?と聞かれても、まともな言葉は何も出てこなかった。

1年前に、固定記事にしている「保険をかけながら夢を追いかけてもいいなら、私は書く仕事がしたい」
というnoteを書いてからというものの、覚えることが多くて複雑で離職率も高い方である業界の流れに、脳のキャパシティが狭くて理解するのが遅い私は正直仕事についてこれていなくて、書くことは疎かになっていた。

noteを書いたり、インスタグラムで本の感想を綴って読書記録をしたり、Threadsで500字日記を書いたりはしていたけれど、副業が禁止の会社だから表立ってお金をもらって案件を受けることもしなかった。
最近退職された、唯一このことを相談していた先輩に「副業の売上が20万以下で、年末調整を自分でするならバレないよ」と言われ「そうですよね〜」と笑っていたけど、結局臆病者なので何もできなかった。

上記のnoteを公開した時についた100件を越えるいいねや、見知らぬ人がくれたあたたかいコメント、友達がかけてくれた応援の言葉を無駄にしたと反省している。
本当にごめんなさい。

何度も今の仕事を辞めたいと思ったけど、大変な分やりがいが感じられる部分も多いから、周りの先輩達に支えられながら、「まだ辞めなくてもいいかも」の曖昧な状態をキープしながらずるずるここまでやってきた。

でも、最近は自分の周りの色んなものが「今のままでいいの?」と追い打ちをかけるように問いかけてくる。
先月見た映画の『ブルーピリオド』では、何もやりたいことがなかった主人公の八雲が、美術の世界に魅せられ、色んなものを犠牲にして東京藝術大学合格を目指す姿に、本当に自分のやりたいことに突き進めと、自分の気持ちに正直に生きろと教えてもらった。
同じ時期に出会った年下の男性は、私と変わらない24歳で、俳優の夢を叶えるためにバイトをしながら、少ない給料でなんとかやりくりしていると言っていて、目の前の彼との違いに恥ずかしくなった。
昨日の文学フリマでも、年齢や職歴関係なく、自分の好きや表現したいものを創作物として形にしている人達に「早くこっちに来いよ」と言われているような気がした。

そっちに行きたい。
発信者になりたい。
現時点でも好きに書いたものは公開しているし、webに掲載してもらっている記事もあるけど、そうじゃなくて、書いて生きていけるようになりたい。
書いて幸せになりたい。

今のままじゃ絶対によくない。
色んなことに挑戦してみろと特に言われる20代をドブに捨てようとしている。
転職して1年経って、これからだと言われるだろうけど、今の仕事は続けられない。
良い意味で努力しなくても頑張れる、自然にできてしまうことの方が私なりの価値を与えられるんじゃないかと思う。

文学フリマから帰ってきたその日の夜、早速ライター講座を調べて比較検討してみた。
その中で、前々から気になっていた人気の講座の無料体験があったので予約をした。
入会するとなると決して安くはない金額がとんでいってしまうけど、口コミと長期的に見た時のコスパも良く、一対一で相談にも乗ってくれるとのことなので真剣に考えたい。
その上で上司に「会社を辞めたい」と言おう。
6月にもらったボーナス、1円たりとも使わず大事に置いておいて良かった。

結局、遠回りしても巡り巡って「書きたい」にたどり着くんだと思う。
たどり着いてしまうんだと思う。
「書いて生きていく」を体現できるように、少しずつ前に進んでいきたい。
25歳、まだ遅くないよね。

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