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書きたい気持ち

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書きたいように書いたちょっとした小説を まとめていきます。
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#物語

梅雨のはなし 著:ユキヒロ

梅雨のはなし 著:ユキヒロ

6月5日 雨ときどき曇り。

近所にある喫茶店の中から私は窓を見つめている。
窓をつたって下へ落ちていく雨の雫を目で追いながら、私の意識は別の場所にある。

梅雨。
私はどちらかと言えば梅雨は嫌いなほうだ。
けど、そんな梅雨にも憎めない部分がある。

雨が降った後に架かる虹。
水色や紫色の紫陽花。
傘から聴こえる雨音。
雨が降る前の匂い。
そして雨が降り止んだ後の匂い。

どんなに嫌っても、梅雨は

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記憶の旅のはて 著:ユキヒロ

記憶の旅のはて 著:ユキヒロ

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

私の名前はわかりません。
気付けばこの列車に乗っていました。
どうやらここは宇宙のどこかのようです。
窓の外には暗闇が広がり、遠くを見つめると無数の星たちが煌めいています。
「ふぅー」
窓の冊子に肘をついて、手のひらに顔を乗せながら深いため息をつきました。
私にはどうやら記憶がないようです。
それにしては心が落ちついています。
しばらくの間、ぼーっと窓の外を眺めるこ

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少年と月 著:ユキヒロ

少年と月 著:ユキヒロ

分厚い雲で覆われている灰色の夜空を見上げながら、少年は問いかけました。
「ねぇ、今日はどこへ行ってしまったの?」

この街には年の暮れになると長い長い雨季が訪れます。
それまでの晴れ続きが嘘のように雨の日が続くのです。
少年の名はハミルといいます。
ハミルはひとつ前の雨季が過ぎ去ってからこの街で暮らしはじめたため、雨季を経験するのは初めてでした。

ハミルが探しているのは夜空に浮かぶ1つの月です。

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