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小3娘のひとり旅

小3娘がひとりで旅に出ました。

数日前のことなんですけどね。
二女が、私の実家の宮城県へひとりで新幹線に乗って行きました。

旅っていったら大げさかもしれないね。
けど、私にとってはとても大きな出来事だったんです。

始まりは6月のある日。
毎年8月の二女の誕生日は実家のある宮城で過ごしていたのだけど、今年はお姉ちゃんの予定で帰省できないとわかったこと。

「おねえちゃんの用事ばっかりでつまんない!!」

わかるーーーー笑
わたしもーーー笑
とハートでつぶやいてスルーしようとしていながらも

「ひとりでいってみる?」
て二女に聞いてみた。

はじめはびっくりして、次に怖がって、
「やだ!!ムリっ!!」

けど、だんだんと「それもありかも?」
て思ってきたのか、
「行ってみたい!・・けど怖い。。」
に変わって、7月の初めには
「怖いけど、行く!!」に。

私自身は子どもの頃3.4年生が参加できる
子どもだけのナントカサマーキャンプとか、そういうのが大好きで
ホイホイ参加していたのだけど
わが子がひとりで新幹線、となると
それこそ初めは
いいじゃん行ってー!大冒険じゃーん!
て話してたのに、いざ切符を買うときはドキドキしたし
出発が近づくと

体験や成長を願いつつ、
思わぬ事故や事件にあってほしくない、とか
ちゃんと降りられるかな、とか
体調崩さないかな、とか
親に飽きられないかな、とか
いっぱいいっぱい心配なことが出てきた。

長女が
「二女と一週間も会えないのさみしい」
と素直にいうかわいさ

二女が
「大丈夫だよ!すぐ会えるから!」
てドキドキわくわくしながら成長していくたくましさ

わたしは
堂々とニコニコ送り出したい気持ちと
いっぱいの心配で、夫に泣きついて
いっぱい話して安心した

もう、行くんだ!って決めて向かっている二女はかっこよかった。
着替えや荷物も自分で決めて荷造りした。
いつもは散らかし放題なのに
ていねいに服をたたんで、準備していた。
もう、こういうとことからグッときちゃっていたから、
出発までの数日は、センチメンタルおかあさん。

そのたびひとりでつぶやいたり
夫に話して それから

宮城でニコニコ楽しく過ごしている二女をイメージして
あぁいいなぁってほっこりあったかくなるまでイメージして
ニヤニヤした

当日は出発のその時まで
新しい挑戦への怖さと葛藤している二女に
「イヤだったらやめていいよ」
「ううん。いく!」
てやりとりをして、ぎゅうってハグして新幹線に乗った二女

満席のはやぶさ
わたしも持ったことがないグリーン車
乗り口にいた新幹線の人に
「初めて一人で乗ります!仙台で降ろしてください!」
てお願いした。扉が閉まる。

新幹線が出発して感とも言えず胸がいっぱいになって涙が。
一緒にいた小6長女が呆れながら励ましてくれた。

「また泣いてんの? 笑」

せっかく来たし♪って
ゴディバcafeで美味しいの飲んで
家に帰るまでに二女は無事到着。
ホームに来てくれた祖父母と合流。

大宮から仙台までのほんの1時間7分。

わたしはいつも旅立つ側で
見送る側に慣れていなかったんだなぁと思った。

子どものころから外が好き。
大学で一人暮らし。
就職もそう。

外こそ楽しい
家つまんねぇ!って思っていたのは

家でおいしいご飯が食べられて
お風呂も布団もあって
口うるさい親でも
不仲な祖母でも
結局、家が
「安心して帰ってこれる場所」だったんだ

だから 心おきなく
「行ってきます」してきたんだ。
どこに行って何をしていても、帰る場所がある安心感。

そっか。
「いってらっしゃい」てこんな気持ちなんだね。

心穏やかに子どもを送り出せるには
もう少しかかりそうだけど
出かけた先で成長していく姿を想うと
あっという間に大人になるんだぁって思った。

行ってきます。は
【安心できる居場所をいつもありがとう。】

行ってらっしゃい。は
【あなたの居場所はいつでもここにあるよ。】

あらためて
いつも送り出してくれたお母さんってすごいなぁって思った。
「あんたは大丈夫」って。

わたしも、お母さんみたいに送り出せる人になりたいって思ったんだ。
二女。ありがとう。


二女翌日には、ひとりを満喫してました笑

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