お返しの法則。FTMがオナベバーで学んだ大切なこと
人に優しく。
よく聞くけども、なかなかできないこと。
僕はLGBT当事者。女から男に性別を変えて生きているFTMトランスジェンダー 鈴木優希 40歳。もうすぐ41歳 立派な中年(笑)
仕事は同じFTMの子を雇用して地元名古屋でBAR Venusを経営しています。
いわゆるオナベバー。そこにはたくさんの方が見えます。
優しいママ
そのママとは13年ほどのお付き合いになります。出会った時は小さなお店をお友達と一緒に経営されていたけど、今では大型店舗に移転して多くの従業員を雇う大ママになられました。
そのママは、とにかく「優しい」
いつもどんな時でも優しいのです。
Venusにお客様と一緒に来られた時も、店の周年記念、僕の誕生日祝いなどでお一人やスタッフの女の子といらっしゃる時もスタッフに裏切られ悲しい夜も。
入ったばかりの新人をお席に付けても…Venusのスタッフが粗相をしても…
いつも笑って「大丈夫よ。良いお店に入ったね。頑張ってね」「いつも頑張ってるね」「応援してるよ」と声をかけてくれる。
僕はというと...
他店に飲みに行ったときは、お客様!だぞと言わんばかりに、お目当ての女の子がつかないと帰ったり、粗相されたら怒ったり。。
今考えると、自分がされたら一番嫌なお客様をやっていたように思う。
反省すぎる自分の姿。
そんな飲み方をしていた僕が変われたのはこのママのおかげかもしれない。
お返しの法則
Venusがあるこの街、
錦三丁目は、同業者同士で周年やお誕生日、就任イベントなどにお花を贈ったりお祝いに駆け付けたりする風習がまだ残っている。
そのお付き合いで僕もこのママのお店にお邪魔する機会が年に何回ある。
その時、僕は自分でも驚くくらいに優しく出来る。なんでかなぁと考えてみると...
それは、ママがいつも僕に優しさをくれているからだと気付いた。
だから僕もどんなことがあっても怒らない。不思議と怒る気にもならない。
例えば、Venusに来てよくお酒を飲んで下さるママの店に行ったら、他店ではあまり飲まない僕も頑張って少しでもお店側の負担を減らすために飲もうと思ったり。
それが「お返しの法則」
優しくされると人は何かその人にお返ししたくなるのだ。
その場その瞬間は、偉そうにしている人の方が優遇されるような気がするけど、「優しい気持ち」はいつか必ず返ってくるもの。
人に優しくし続けていると、人は勝手に優しくしてくれる。
そうしてもらいたいのなら、優しさの先払いをしよう。し続けよう。
最初は、優しくしてもらいたい!という下心発信だって構わない。(笑)
やり続けていれば、それはもう本当の優しさになる。
人に優しく。
※2021.11.6(土)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第3回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!
次回は12/11(土)第4回LGBT社会人交流会「BRUSH UP」開催決定。お問い合わせはこちらから
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