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南アジアの鉄道旅は大変【バングラデシュ旅行記4】


こんにちは!yukiです。

今日は、
バングラデシュ旅行記の4回目です。

次のようなお話をしていきますね。

  • 無秩序なバングラ鉄道旅

  • 地方都市での「俺を撮れ」コール

相変わらず観光地に行くわけでもなく、
(というか観光地がない)
街を歩いて人を撮ってばかりですが…笑

楽しんでいただけますように!


秩序なき鉄道の旅


バングラの列車はカオスです。

日本の通勤ラッシュの上をいく混雑度で、
乗り切れない人が屋根によじ登るほど。



しかし、座席指定の長距離列車なら、
あまり困らないのではと考えていました。

考えが甘かったです…

首都・ダッカから地方都市・チッタゴン
鉄道で向かうため、駅に向かいます。


駅で目に入ってきたのは、
窓口を中心とし、扇状に広がる群衆。

嫌な予感がします。

もしかして、“並ぶ”という概念がない…?


その通りでした。
後から来た人がどんどん加わって、
割り込んでいくのです。


次の写真はバスですが、
これの窓口バージョンといった感じ。


僕も窓口に近づこうとしましたが、
あからさまに押しのけられます。

遠慮していたら、
いつまで経っても買えない…!

いつのまにか、
僕も現地の方々と同じように、
無心で人をかきわけてました。

やがて窓口まで辿りつき、
格子でガードされた窓の奥の駅員さんに、
行き先を伝えようとします。

しかし窓口の前まで行っても、
押しのけようと手が伸びてくるのです。

ほんとやめてー泣

なんとかチケット買えましたが、
ゴッソリ体力を持っていかれました。

「乗車すれば、ようやく座れる…」


列車に乗ろうとしたとき、
車掌さんらしき青年が、
声をかけてくれました。

「チケット見せてください、
 座席まで案内しますよ!」

「ありがとうございます!」

しかし、座るはずの席には、
すでに別の人が座っていました

その人のチケットを見せてもらうと、
なんと僕のチケットと同じ座席番号

被ってるの?
システム適当だなあ。

結局、車掌さんが
別の席へ案内してくれました。

走り出した列車は、
都市部を出て、
牧歌的な田園地帯に入っていきます。

出発して、約2時間。

新たに案内してもらった座席の、
本当の座り主が現れてしまいました。

「あなたが座ってるの、
 わたしのチケットに
 書いてある席なんですが…」

「ですよね、すみません…」

座席を譲って、
車掌さんにヘルプを求めます。

「アハハ、そうでしたか。
 じゃあ別の席を案内しますね!」

ここはバングラ。
文句を言わず受け入れるしかありません。

つぎの席は、
何車両も先でした。

ぎゅうぎゅうな自由席の車両を
もがきながら抜けて、
空いているはずの座席に着いたのですが、

なんと、そこにも別のお客さん

「え?なに?」
みたいな顔で見てきます。

苦笑いしかできません。
また移動するの?!

しかし車掌さんが確認すると、
その人はタダ乗りしてたみたいで、
どかされた上に、お金払わされてました…


たくさん振り回されましたが、
バングラデシュや隣国インドの列車では、
こういうことが日常茶飯事です。

どうにもならないので、
「ま、そんなもんだよね」って
受け入れるのが吉ですね。

なんだか、旅を重ねるごとに、
心が広くなっていく気がするのです。

チッタゴン、なにもない


必死の思いで到着したチッタゴン。

しかし残念ながら、
特に見どころはありませんでした。

もともとチッタゴンに来たのは、
インド、ミャンマーの国境地帯へ行く
起点とするため。

しかしパーミッション(許可証)がおりず、
国境地帯に行けなかったのです。


誤解の無いように言うと、
何もないというのは
観光客的な視点でのことです。

「バングラの普通の日常がありました」
といった方が良いですね。


地方都市でも、
やはり街中はカオス。

歩道橋に登ってうごめく雑踏を眺めると、
なんだか頭がクラクラしてきます。


歩いていると
お決まりのように、

すれ違う人にじろじろ見つめられ、

遠慮なくいろいろ質問され、

チャ(紅茶)の屋台に誘われごちそうになり…


観光名所はなくても
たくさんの出会いがあります。

僕にとって、
旅したとき強く印象に残るのは、
人と関わった思い出。

その意味で、バングラの旅は、
とても濃い時間だったのでした。

「俺を撮れ」セレクション


バングラで外を歩いていると
勝手に発生するイベント、
「俺を撮れ」

チッタゴンでも、
笑っちゃうほどコールを受けました。

一度撮ったら最後、
周囲に人だかりができてしまいます。

そして周りの人から「俺も」と言われ、
断り難くなっていくのです。


バイバイしてからも、
今度は少し離れたところで見ていた人が、
「俺も」って言ってきます。

まあ楽しいからいいんですが笑
何枚かご紹介しますね。








最後は、自慢の美しいお庭に
連れて行ってくれた親子です。


次回は、
美しい茶畑が広がる地域を紹介します。
お楽しみに!




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは、今日もよい1日を!


(今回のカバー写真は、
 チッタゴンで会った少年でした!)




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