乾祐綺・いぬいゆうき/欧州(ポルトガル)&日本2拠点で活動するフォトジャーナリスト

『翼の王国』『ソトコト』『婦人の友』『PEN』をはじめ、オン・オフラインのメディアで活…

乾祐綺・いぬいゆうき/欧州(ポルトガル)&日本2拠点で活動するフォトジャーナリスト

『翼の王国』『ソトコト』『婦人の友』『PEN』をはじめ、オン・オフラインのメディアで活動。サステナブル、生きかた、人の移動などがテーマ。ポルトガルワインとサーフィンの沼にはまり中。Instagramではポルトガル暮らしも。@315yuki あれやこれや、ご相談ウェルカムです。

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ポルトガルの中の「ニッポン」を探して(日本のさまざまなモノ・コトはここから始まりました)。

2023年は鉄砲伝来から480年! 2023年はポルトガルから鹿児島県種子島に鉄砲が伝来してから、ちょうど480年の節目の年でした。※この記事は、自分が取材し、JTB会員誌『ノジュール』で掲載となった記事の一部を再編集&追記したものです。 日本におけるヨーロッパとの最初の出会いは、そうポルトガル。ちなみに両国の主な交流の歴史は以下の通りです。 1543年 ポルトガル人が種子島に漂着、鉄砲伝来 1549年 フランシスコ・ザビエルらイエズス会宣教師が日本の鹿児島に到着、キ

    • パクチーそばとアヒー。

      パートナーのつくってくれる料理が好きです。ですが、僕にしかできない料理がいくつかあって(そんな大それたものではないですが)、要望をいただいたときに振る舞います。 こっちにいると和食が恋しくなって、日本にいたころには食べなかったラーメンなどをおいしそうにすするフーディの映像を見たりすることもありました。でも、日本に帰国すると食べなかったりします。そんなことありませんか? なんなんでしょうね、これ(笑) すみません、話がそれました。 海外取材の経験から、各地でいろんなものを

      • 家とブリーのこと。

        今のポルトガルの家は賃貸です。オーナーはベルギー人。ブリーと言います。ブリーとの出会いは、ポルトガルに来て最初に家の内見に行ったところで、紹介されたのがブリーでした。内見した家もよかったのですが、入居の時期が合わず、そこのオーナーが近所に住む彼を紹介してくれました。 ブリーの家の外観を初めて見たとき、廃墟かと思いました(笑)。ドアが壊れ、壁には落書きがあって。でも、中に入ると、実に快適に整えらているのがわかり、心踊ったことを今でも覚えています。 明るく、使いやすそうなキッ

        • Rural life in Portugal.

          ポルトガルと日本の2拠点暮らしになって2年。だいたい年の半分ずつ、両方の国で過ごしています。こっちで暮らして思ったことを、少しまえに書いた散文みたいなものに、付け足して書いてみます。 僕らの家があるのは首都リスボンから、クルマで40分ほどのところにあるトレシュ・べドラス。中心地からさらに10分ほど走った片田舎に住んでいます。周りには、ワイン用のブドウを栽培する畑と、洋ナシの畑ばかり。あとは家が数軒。ここにいるとあまり人と会いません。 ポルトガルで暮らしているのは、サーフィ

          世界最高のサーフポイント、ポルトガルのリベイラ・デ・イーリャスでサーフィンする。

          気づけばサーフィンのことばかり書いています(笑)。 さて、次はエリセイラポイント。僕が行くのは(というか、唯一入ったことがあるエリセイラに海は)、Praia da Ribeira d'Ilhas(リベイラ・デ・イーリャス)。 世界的にも有名なポイントで、 そんなすごい海だったとは…。さらに 、 世界のサーフ生息地を保護することを目的に、2009年にSave the Waves Coalitionによって開始されたプログラム、ワールド・サーフィン・リザーブ (ワールドサー

          世界最高のサーフポイント、ポルトガルのリベイラ・デ・イーリャスでサーフィンする。

          ポルトガルの大好きなサーフポイント、バレアルのこと。

          バレアルポイント、正確にはバレアル南。うちからクルマで40分くらいでしょうか(リスボンからだとクルマで1時間30分くらいかな)。大西洋に面した、世界的なサーフポイントであるペニシェの、北側にある。小さな半島の南側のポイントで、レギュラーに最適な波が立ちます。バレアル北も、風をかわすいいポイントだと友人から聞いたけど、まだ僕は行けていないです。 ポイントはビーチ(砂浜)。一部、手前に岩場あり。当然ながらサンドバー(海底の砂の形状で、この位置によって波が割れる、つまり乗る位置が

          海外(ポルトガル)で暮らすようになって、ふと思ったこと、感じたこと。

          ガソリンを入れる(え、gasolina? gasoleo? どっち!?) スーパーで買い物をする(Nifナンバー、なんだっけ?) プリントする(コンビニなんてない!どこに行けば…) 路上駐車する(坂道でのマニュアル車縦列駐車の難しさよ!)。 ガスを使う(え、プロパンガスの交換自分でするの?) 生活の基礎的なことで精一杯。 でも、それが‘楽しい。 日本でできていた当たり前のことは、 こっちでの僕にとってはいちいち大変で。 (言葉もろくできないので) 一方で、暮らしの隅々で

          海外(ポルトガル)で暮らすようになって、ふと思ったこと、感じたこと。

          サーフィン天国・ポルトガル。上級者だけでなく、ビギナーも満足させる、サーフフレンドリーな国でした。

          毎日行きたい、ポルトガルの海昨日も海に行っていました。明日もきっと行くでしょう。 あらためてポルトガルでのサーフィンは最高だなあ、と思う日々。 僕は、ウエットスーツのみを持ってサーフスポットに行きます。ボードもあるにはあるのですが、まだ車にキャリアをつけていないので。 で、各地でサーフィンして思うのは、著名なサーフスポットには、必ずといっていいほどレンタルできるショップがある、ということ。 価格も安価(10€くらいから)で、ソフトボード(入門用)はもちろん、ハードボー

          サーフィン天国・ポルトガル。上級者だけでなく、ビギナーも満足させる、サーフフレンドリーな国でした。

          Muito obrigado!!! 日本でのポルトガルイベントの報告とお礼

          ちょっと前、一時帰国中に、開催したイベントが2つありました。 一つは、福岡での販売とトークイベント。六本松蔦屋さんにて。 僕らの販売の中心は、以前取材したアボーベイウ・トラバリャルのグッズたち。グッズ自体の愛らしさで人気ではあったのですが、やはり取り組みに興味を持ってくれた方が多かった模様。次回は、ワークショップできるスキルを、スサナ(アボーベイウ・トラバリャルのファウンダー)たちから学んで日本に持って帰りたいな。 あと、六本松蔦屋のすごさも備忘のため。平日でも、朝から

          世界一のワイン王国はポルトガル!?

          世界で一番ワインを飲む人たちが暮らしています 世界一ワインを飲む国はどこでしょう。フランス? イタリア? アメリカ? 中国? いえいえ、実は、ここポルトガルこそ、一人当たりの年間ワイン消費量が世界一なんです。その数、実に90本! 日本は4本と言いますから、その差たるや。 実際、めっちゃこっちの人は飲んでいると感じます。ランチどきからグラスはもちろん、カラフェやボトルを開けちゃったりする人もたくさん。ちなみにグラスで注文した際には、たっぷりと注がれるワインの量にうれしくなる

          【自己紹介】これまでの経歴や、大切にしている考えかたなどをシェアさせていただきます。

          仕事の概要、方向性などアートディレクター、編集者として活動しています。日本と欧州(ポルトガル)の2拠点にて、フォトジャーナリストとしても仕事をしています。 「情報も大事、ストーリーはもっと大事。」 を信条に、 情感溢れる誌面、広告、商品づくりを心がけています。結果も大事ですが、過程やその背景にある想いや生きざまを表現したいと考えています。 写真家でもあった祖父の影響で、幼少期より写真を始めました。網元であった曽祖父のDNAか海が大好きで、サーフィン、ヨット、カヤックなど

          【自己紹介】これまでの経歴や、大切にしている考えかたなどをシェアさせていただきます。

          サーフィン大国・ポルトガル〜世界屈指の大波が立つポルトガルだけど、サーフィンを楽しみたいすべての人に優しい、サーフフレンドリーな国でした。

          ポルトガルは大波で有名?世界で一番大きい波が立つ場所は…オーストラリア・シドニーのアワーズ、タヒチのチョーポーなど、さまざまあります。 ポルトガルにあるナザレもその一つですが、ここではそんな大波に人が乗ることができる数少ないポイントとして世界的に有名です。 今年2024年、そのナザレで世界記録が更新され話題となりました。ドイツ人のビッグ・ウエイバー、Sebastian Steudtnerが記録したのは28.57m。人力では乗れないため、パドリングの代わりに水上バイクに牽引

          サーフィン大国・ポルトガル〜世界屈指の大波が立つポルトガルだけど、サーフィンを楽しみたいすべての人に優しい、サーフフレンドリーな国でした。

          日本の当たり前が海外では当たり前ではないということを思い知った日。

          大失敗しました。穴に入りたいくらいの。人生最大とも言える大間違いのため、恥ずかしくてここでは書けません(なんだそれ)。 ただ、この一件で学んだことがあります。まず、こっちでは、自動車の基本整備は自分でするということ。日本で僕は、超ベーシックは点検、つまりオイル、ラジエーター液(冷却水)のチェックすら、年一回の車検任せで、どこがそれなのか(どこに入れるのかという意味)すらわからなった。車を購入したお店で修理したばかりだとしても、オイルやラジエーター液(冷却水)を入れてくれてい

          日本の当たり前が海外では当たり前ではないということを思い知った日。

          海外の現地取材で感じたこと、大事だなと思ったこと(ニュージーランド、南仏プロヴァンス)。

          コロナが明け、現地に行けるようになった! 世界を舞台に商いを行う野武士集団、伊藤忠商事の会報誌『星の商人』の取材、撮影を担当しています。 僕の担当は『駐在員の旅案内』です。今まで、同記事制作の多くがコロナ禍だったので、取材は基本オンライン。でも、コロナが明けていくと同時に、直接現地に行くことができるようになりました(うれしい!)。その際は、僕はライティングとともに、撮影も担当させていただいております。 いろいろと考えさせられたニュージーランド取材 現地取材はこれまで2

          海外の現地取材で感じたこと、大事だなと思ったこと(ニュージーランド、南仏プロヴァンス)。

          海外移住の日々のお金のこと〜エネルギーや食糧自給について想いを馳せてみる(ポルトガル暮らし中です)

          買い物からポルトガルの物価がわかる コーヒーが安い(パステイシュ・ド・ナタとのセットで1.2ユーロとか) 肉が安い(大きな塊肉が3ユーロとか買える) フルーツが激安(マンゴー、メロンとかも2、3ユーロくらい) 魚介が安い(近くのスーパーで、でかい生のタコが12ユーロくらいで売っていた)・お米が安い(1キロ1ユーロ台からある。欧州で最も米の消費量が高いから?)・生ビールが約1ユーロ〜で飲める(リスボンなど観光地除く。ちなみにsuperbock派です) ワインがボトルで

          海外移住の日々のお金のこと〜エネルギーや食糧自給について想いを馳せてみる(ポルトガル暮らし中です)

          【特集記事まとめ】伊藤忠商事のブランディング冊子『星の商人』、「駐在員の旅案内」インタビュー(vol.07〜13、ポーランド、メキシコシティ、パースなど)

          世界は動き、繋がっていることを仕事を通じて改めて知る世界を舞台に商いを行う野武士集団、伊藤忠商事の会報誌『星の商人』の取材、撮影を担当しています。 僕の担当は『駐在員の旅案内』です。 創刊したのが、確かコロナのちょっと前。『駐在員の旅案内』はvol.03からのスタートだったので、もちろん現地取材なんかとんでもない! という状況で…(涙)。毎号オンライン取材、僕はインタビュー、ライティングを担当しました。 でも、海外ロケには行けないのだけど、現地の方々とコミュニケーション

          【特集記事まとめ】伊藤忠商事のブランディング冊子『星の商人』、「駐在員の旅案内」インタビュー(vol.07〜13、ポーランド、メキシコシティ、パースなど)