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サーフィン大国・ポルトガル〜世界屈指の大波が立つポルトガルだけど、サーフィンを楽しみたいすべての人に優しい、サーフフレンドリーな国でした。

ポルトガルは大波で有名?

世界で一番大きい波が立つ場所は…オーストラリア・シドニーのアワーズ、タヒチのチョーポーなど、さまざまあります。

ポルトガルにあるナザレもその一つですが、ここではそんな大波に人が乗ることができる数少ないポイントとして世界的に有名です。

今年2024年、そのナザレで世界記録が更新され話題となりました。ドイツ人のビッグ・ウエイバー、Sebastian Steudtnerが記録したのは28.57m。人力では乗れないため、パドリングの代わりに水上バイクに牽引してもらって、やっと乗れるというもの。

これ、ワイプアウト(ボードから意図せず落ちること)しっちゃったら、浮き上がってこれるのだろうか。怖すぎる…。

大波だけではない、ポルトガルのサーフィンの魅力とは。圧倒的な波の質、無数のサーフスポット

大波ばかりが取り上げられることの多いポルトガルですが、それはこの国のサーフィンの魅力のほんの一端に過ぎません。

まずはポイントの多さ。ポルトガルという国は、日本同様に南北に長いです。ポルトガルの場合、大西洋に面した海岸線の総延長は1860km超にも及び、そのいたるところにサーフポイントがあります

・200を超えるサーフポイント
・ビーチブレイクは132超
・28のポイントブレイク
・8つのビッグウェイブポイント
・33のリーフブレイク

visitportugal.com

次いで質。ポルトガルにはワールドサーフィンリーグのチャンピオンツアー(世界最高峰のプロによる大会)の開催されるサーフポイントも数多くあります。つまり波がいいということ。日本が世界に誇るプロサーファー・五十嵐カノア選手の海外拠点の一つは、ポルトガル随一のサーフタウンであるエリセイラにあるくらいですから。


やっぱり冬? それとも夏? ポルトガルでサーフィンするのに最適な時期

北から南までたくさんのポイントがあるので、風やうねりの向きによって、どこかで必ずサーフィンできるのがポルトガルのよさ(移動は大変だけど)。ただ、冬は波が大きくなりすぎるのと(僕はロングボーダーで小波でゆるっとサーフィンするのが好きだから)、水温が冷たいです。また、バケーションシーズンの夏(7、8月)は、海が激混みになることも(サーフスクール、サーフキャンプも夏がトップシーズンなので)。

個人的におすすめなのは、春夏(4・5・6・9・10・11月)。もちろん、ポイントによっては、夏でも混んでなかったり、冬もポイントによってはベストなサイズの波に出会えるので…まあ、結局一年を通してサーフィンを楽しめるということですね。

サーフィンに親しみやすい環境が、ポルトガルにはある

日々、こっちでサーフィンしてて思うのは、ポルトガルのビーチカルチャーとでもいうか、サーフィンを身近に楽しめる環境が揃っているということ

まず、第一にサーフボードなどのレンタルショップが充実していること。有名なポイントには、必ずと言っていいほどレンタルできるショップがあるし、レンタルできるボードの種類も豊富。しかも結構安い。お店によって金額は違うけど、2時間で10ユーロくらいからあるはず。レンタルの際には、ID(パスポート、車の免許証、レジデンシーカードなど)や車のキーを預けたり、ID番号を控えてもらったりなどさまざま。支払い(クレジットカード、デビットカード、現金など)も、事前・事後など、これもお店によって。

また、お店がビーチのすぐそばにあるのもうれしい点。お店によっては、ビーチの目の前にあるところも。着替えできるスペースやトイレ、シャワーは、だいたいショップに併設されています。

レンタルショップは、レストランを併設しているところも多くて、サーフィンしたあとに、海を見ながらご飯やビールなんかを楽しめるのは、本当に最高だなと思ってしまいます。

ポルトガルのサーフスポット、個人的なおすすめは?

【Costa de Caparica (コスタ・ダ・カパリカ)】

おそらくリスボンから、もっとも近いサーフポイント。およそ25キロメートルにもおよぶ、遠浅の海岸が特徴。おすすめのサーフショップはCOLLECTIVE。オーナーのフェリペは、地域の子どもたちに無料でサーフィンを教えたりしています

【Ericeira(エリセイラ)】

WSLチャンピオンツアーや世界選手権の開催地。大きな断崖と小さな砂の入り江が入り組み、たくさんのポイントが。よく行くのは、Ribeira de Ilhas(リベイラ・デ・イーリャス )で、ここのBlue Ocean Ericeira Surf School & Rentalsは気のいいスタッフが最高です。

【Peniche・Baleal(ペニシェ・バレアル)】

ペニシェもエリセイラ同様に、WSLチャンピオンツアーや世界選手権の開催地。スーパーチューボスなど、有名なポイントがあるけど、ロングボーダーの僕はバレアル一択。レンタルはbalealsurfcamp。併設レストランのパッタイうまし。

【Aljezur・Arrifana(アルジェズール・アリファナ)】

ポルトガル南部のリゾート地・アルガルヴェにあるビーチ。断罪絶壁の下には遠浅の白砂のビーチがあり、きれいなうねりが入ってくる。リスボンからも遠いため、滞在するのがベター。おすすめはEndless Summer Surf House。快適な滞在を約束してくれるサーフ宿。オーナー・ルドヴィックはもちろんサーファーです。


海外でサーフィンするなら、ポルトガルへ

海外でサーフィンするのは一見ハードルが高そうに感じるかもしれませんが、ポルトガルは比較的気軽に、ボードやスーツをレンタルできたり、ポイントにアクセスできたりする国だと思います。

ビーチへの案内もわかりやすいし(案内板も整備されているし、マナーやルールなども可視化されている)、駐車場も、日本とは比べものにならないほどあるし。ローカルの人たちもフレンドリーな人が多いので、あいさつと笑顔とリスペクトを持って訪れれば、きっと最高のサーフィン体験をできるはず。

…と、いろいろ書きましたが、もしこっちでサーフィンしたいという人、ご連絡ください。


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