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海外の現地取材で感じたこと、大事だなと思ったこと(ニュージーランド、南仏プロヴァンス)。

コロナが明け、現地に行けるようになった!

世界を舞台に商いを行う野武士集団、伊藤忠商事の会報誌『星の商人』の取材、撮影を担当しています。

僕の担当は『駐在員の旅案内』です。今まで、同記事制作の多くがコロナ禍だったので、取材は基本オンライン。でも、コロナが明けていくと同時に、直接現地に行くことができるようになりました(うれしい!)。その際は、僕はライティングとともに、撮影も担当させていただいております。

いろいろと考えさせられたニュージーランド取材

現地取材はこれまで2エリア。

1つはvol.12のニュージーランド。取材は2023年1月頃。人の数より羊の数のほうが多い、とは聞いていましたが、まったくもってその通りでした。最初こそ、面白がって羊の写真を撮っていましたが、1時間後には飽きてしまい…(そのくらい本当に多かったです)。

ニュージーランドといえば圧倒的な自然。風景はもちろんですが、僕は野生の動物に出会ったことに感動しました。早朝、宿の近くではフィヨルドランド・クレステッド・ペンギンを。よちよち歩きの愛らしさ(季節外れであったようで、とてもラッキーでした)にやられました。自然保護区にあるビーチでは、アザラシとの邂逅がありました。

砂浜の向こうに、茶色い大きななにか。近くまで行くと、それが砂浜に横たわるアザラシだとわかりました。風下にいくと、強烈な体臭がして、それも野生の匂いとでも言いましょうか、ちょっと怖さを感じるようなものでした。

美しく広大なビーチに巨大なアザラシが数頭。あとは僕たち数人だけ。人間の存在ほうが、ここでは違和感。ああ、ここは彼らの領域なんだな、と実感しました。

また、移民受け入れについての話も興味深かったです。永住権の取得は困難なようで、数年間ニュージーランドで働いていても難しい。一方で、医療従事者やジャーナリストなど、国が必要としている人材には寛容なことも。世界は人口爆発に向かいつつも、国やエリアによっては人が足りなくなるこれからに社会において、この国の人材(人財)への向き合いかたは、ある意味で世界の向かう方向の一つなんだなとも思いました。

【vol.12ニュージーランド】


実際に取材に行くことで得られる〝感覚〟を大事にしたい

もう一つはvol.14の南仏プロヴァンス。この号では、海外拠点から、さらに海外の取材地に向かう初めての経験をさせていただきました。当たり前ですが、日本からのアクセスに比べると、圧倒的に交通費が安かったです(往復200ユーロくらいから)。

取材では世界的保養地であるマルセイユ、写真の街・アルル、演劇の街・アヴィニヨン、世界遺産・ゴルドやポン・デュ・ガールなど、盛りだくさんの内容。フランスの奥深い歴史や文化の一端に触れ、改めて同国のポテンシャルに圧倒されました。

個人的にはマルセイユの記憶が強いです。まず取材の1週間前、フランス各地では暴動があり、マルセイユはその激しさがニュースになっていました。

ただ、実際に街に行ってみると、そこまで大きな騒ぎではなく、タクシーの運転手さんも「パリ・サンジェルマンとの試合のときのほうがやばい(マルセイユのサッカーチームとの試合)」と言っていました。やはり、ニュースと実際は違うこともあるのだなと思ったのと、一次情報の大事さを改めて感じました。

マルセイユと言えば、魚介を煮込んだブイヤベースですが、僕が取材で食べたそれは、今まで食べたブイヤベースの中で間違いなく一番! なんでしょう、魚介を煮詰めてとった出汁スープは、日本のラーメンの、魚介系スープのように濃厚で(表現が拙くてごめんなさい)。ずっと飲んでいられるおいしさでした。

そしてカランク。海岸近くにある断崖絶壁の景勝地で、トレッキングルートとして人気があある場所。おもしろかったのは、多くの人が水着でトレッキングをしていたこと! 実はトレッキングルートの先には、白砂のビーチがあって、みんなそこで海水浴をして過ごすことを楽しみにしながら、トレッキングしているようでした。

まだまだ知らないことだらけだけど、世界は広いし、楽しいです。いろんな人がいるし、いろんな価値観との出会いの連続。

そして、語学をもっとがんばらねばと、猛省する日々。。。

【vol.14南仏プロヴァンス】


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