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ノートじゃなくてもノートは取れる -B5大学ノートという固定観念-

今回は、初めて勉強についての記事を書いてみようと思う。
勉強の記事といっても受験テクニックを紹介したりするわけではないから、学生じゃないアダルトの方々もぜひ読んでいってほしい。


僕は高校生として毎日勉強する中で、勉強はモチベーションがすべてだと思っている。
お前も本当は気付いてるんだが、勉強は辛い暗い時に苦しい。
だから、モチベがないと全然続かないし頭に入らない。
そのモチベの源は正直どうでもいい。「この世のすべてを知りたい!」でも、「一流大学に入ってモテたい!」でも何でもいい。
ただし、ただ一つ、勉強中にストレスを感じるかどうかはモチベの高低にかなり影響すると思っている。

まあ太字にして得意気に書いたものの、別にこれは新発見などではなく、「なんかストレスだな~~」と思いながら勉強しても楽しくないよね、という至極当然のことを言っているだけである。

勉強中にストレスを感じる場面はたくさんある。
シャーペンがどうも使いにくい、机がガタガタする、そもそも勉強すること自体が苦痛……。
勉強が苦痛なのはすぐにどうにかできる問題じゃないから一旦横に置いておくとしても、他の2つはすぐに解決できる。ペンを買い変えたり、机の脚に紙をかませたりすればいいだけだ。
このようなすぐに解決できる勉強中のストレスは、すぐに解決すべきだと思う。

僕は、そんな数ある勉強中のストレッサーのなかでも、ノートにストレスを感じた(決して「noteに」ではない!)。
だからこの記事を書いた。



主張

さて、僕が今回言いたいことは1つだけ。

板書写し≠B5大学ノート

これである。


この記事では、紙の「ノート」と授業中にメモをする行為である「ノートを取る」とを分かりやすく区別するために、後者を「板書写し」と呼ぶ。
この場合の「板書写し」は、ただ板書を書き写すことだけではなく、先生の発言をメモすることなども指すことにする(=ノート取り)。

「板書写し??」となった人のための注釈


僕たち私たちは、小学生から高校生までの間、ずーっと授業で板書写しをさせられる。
先生作成のプリントを使う授業もあるかもしれないが、それでも板書写しをしたことが一度もないという人は稀有中の稀有であろう。
かつての中高生だった方も、板書写しをしたあの夏の日々を思い出してみてほしい。
授業を聞くだけですべてを理解できし者でもない限り、過言ではなく学生全員が板書写しをするのだ。


では、板書をいったい何に写すのか。
僕調べによると、ほとんどの人(小学生を除く)がB5の大学ノートを使っている。憲法で定められているわけでもないのに、みんな揃いも揃ってこれを使っているのである。

他の判型・罫線のノートやルーズリーフなんかを使う人もいるにはいるが、僕の肌感では、B5大学ノート派50人に対してその他派は1人いるかいないかといったところだ。
圧倒的少数派である。

板書写しはB5大学ノートにするものだという固定観念があるように感じる。


しかし、私たちはB5大学ノートを使わねばならないのだろうか?
否、文字が書けさえすれば、極論何に書いたっていいはずだ。
それこそルーズリーフだろうが、スケッチブックだろうが、果ては粘土板でも悪くはないはずである。

……粘土板は流石に冗談だとしても、僕は特にB5大学ノートに固執するべき理由はないように思う。
ある程度入手しやすく、継続的に買いやすい価格で、負担なく文字が書ける紙であれば、板書写しはノートでなくても構わない。

よって、僕は生徒に選択肢を示すべきであると考える。


冒頭でも書いた通り、今回僕がこんな記事を書いたのは、「B5大学ノート、使いづれ~~」と感じたからだ。

僕はそれまで長年、勉強のお供にB5大学ノートを使ってきた。けれども、倦怠期というやつなのか、一昨年くらいになんだかB5大学ノートが嫌になってきた。
それで去年はB5方眼ノートを使うことにしたのだが、それもイマイチ噛み合わない。
もしかしたらノートという形態自体が合わないのかもしれない、と思い始めた。

嫌になった理由は主にこの3つ。

  • 文字をのびのび書きたくて、ノートが窮屈に思えた

  • 毎回毎回ノートの最新ページを探して開けるのがめんどくさかった

  • 3学期くらいの中途半端な時期にノートを一冊使い切ってしまい、あと数ページだけのためにもう1冊買い足すのがバカらしくなった

このように、人によってはノートの形態が合わないことも全然あり得る。

そこで、僕は今年度からノートの代わりにコピー用紙を使って板書写しをしてみることにした。
そうしたら、意外なほど板書写しがしやすくなったのだ。コピー用紙は僕に合っていた。
コピー用紙は「筆記用紙」としても非常に優秀だったのである。


ここで、さっきの主張に戻る。
僕のこの体験から考えるに、何を使って板書写しをするのか、生徒に選択肢を示すべきなのだ。

ノートが使いやすいのであればノートを使えばいいし、僕のようにコピー用紙が使いやすいのであればコピー用紙を使えばいい。粘土板が使いやすいのであれば以下略。
さらに、ノート一つとってもそのバリエーションは多岐にわたる。判型、罫線の種類、紙の書き心地……。

これだけたくさんの選択肢があるのだから、きっと自分に合ったものを見つけられるに違いない。
各人が心から使いやすいと思ったものを使えば、勉強中のストレスも低減されることだろう。

B5大学ノート一辺倒から脱却する時が来たのである。



布教

前章では、B5大学ノートからの脱却を唱えた。
ここからは、現在僕が絶賛使用中のコピー用紙(略してコピ用)について、始業式から中間テストまでの期間で使ってきた感想を書いていきたいと思う。


基本情報

僕が使っているコピ用の基本情報。

暗いのはご愛嬌

これ(2023/05/20現在、残念ながら在庫切れ)。
おそらく大切断Amazonにて最安のB5コピ用である。500枚で344円と爆安だが、使っていても質への不満はまったくない。安物買いの銭失わない。

判型はB5
これは一般的なノートと同じサイズだ。A4は個人的に少し大きく、A5は反対に少し小さい。B4だと収納時などに半分に折るのがダルい。

色は低白色度のものを選んだ。
真っ白よりも黄色がかった色が好みだからこれにした。なんとなく目に優しい感じがする。欠点は白の修正テープがやや目立つこと。クリーム色の修正テープもあるが、そこまで黄色がかってはいないのでこれも目立つ。

保管にはゼムクリップやステープラーを活用している。紙がバラバラなので何かでまとめる必要があるのだ。
普段はゼムクリップで挟んでおき、単元が終わるごとに針なしステープラーで本留めをしている。


メリット

  • 安い。ノートやルーズリーフと比べても圧倒的に安い。最高。詳しくは下記の表を参考にどうぞ。

  • 必要な分だけ使える。ノートみたく綴じられていないため、変に余ったり足りなくなったりすることがない。優勝。

  • 荷物が減る。持ち運びも地味に便利になった。必要な分だけクリアファイルとかに入れて持ち運べばいいから、最低限の荷物で済む。

  • のびのび書ける。これ重要。安いから良い意味で躊躇なく消費でき、罫線もなくフラットなペライチなので、心なしか文字がのびのび書ける。何にも囚われない自由な文字が書けるのだ。

  • 電子化しやすい。これも近年では結構なメリットになると思う。スマホのスキャナーアプリで電子化しておくと、いつもいつでも見ることができる。ノートだとちょっと湾曲していたりするが、コピ用ならフラットでより読み取りやすい。

ノート・ルーズリーフ・コピ用のAmazon最安価格表


デメリット

  • バラバラになる。でも教科・単元別に組んで順番通りに並べてしっかりと保管しておけば大丈夫。どうしても不安ならばノンブルを振っておけばいいじゃない。

  • 耐久性が低い。ノートのように表紙がないので、くしゃっとなる可能性がある。これはクリアファイルなどに入れておけば安心。

  • 保守的な教師から注意されるかもしれない。僕自身、注意されるとまではいかなくともノート提出の際にやや戸惑われた。とはいっても何も悪いことはしていない。胸を張ってコピ用を使っていいのである。教師の顔より、自分にとっての勉強のしやすさを優先しようではないか。


以上が、数ヶ月使った僕が感じた、コピ用のメリットとデメリットだ。

やっぱり筆記用紙としても充分すぎるくらい優秀だと思う。
「コピー用紙」として売り出されているのが惜しい。いっそ改名してはどうか。

ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズのプロデューサー・三木亮氏は、「(シリーズ1作目に)続くタイトルに2、3とつかなかったのはなぜですか」という質問に対して、「2とつけると1をやってない人は遊びにくいんじゃない?という声もあって……」と答えた。
つまり名前によって顧客層が狭まることを避けたのだ。
これと同じように、コピー用紙も「万能用紙」とかに改名したほうが救われるような気がする。どうかな?


締め

後半は僕の使っているコピ用をメインに取り上げたが、もちろん「板書写しにはコピー用紙しか勝たん!」ということを伝えたいのではない。

くどいようだが、生徒に選択肢を示すべきなのである。
ノートにするのかルーズリーフにするのかコピー用紙にするのか、またその判型・罫線の種類などはどれにするのか、生徒に選択肢を示した上で、生徒が本当に自分に合うものを選んで使うべきだと思う。
そうすると、勉強中のストレスによるモチベの低下は少なくなるはずだ。

ノート取り=B5大学ノートという固定観念は、もしかしたらあなたの楽しい勉強を妨げているかもしれない。

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