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ゼロから始める伊賀の米づくり2:口伝(暗黙知)を見える化(形式知)する

今年初め。父に『これからは自分が田んぼ頑張っていくよ』と伝えて以来、京都を拠点にティールティール(ティール組織)と言うのと並行して、伊賀の実家の百姓仕事に精を出す日々。

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『自分の父親について、手伝いながら覚えたもんだ』と父は言う。
『(頭でわかってても、現場で動けなきゃ意味は無いんだ)』と口でも態度でも示す父である。

あいにくと、自分は京都に出て仕事を始めてしまったため、常に実家に拠点を置きつつ仕事と農家を兼業してきた父や、祖父のようなスタイルで進めることは、現状では難しい。(緩やかなシフトを進めては、いる)
ならば、教えを乞いつつ、新しい形を模索していかなければならない。

そうなると、必要になってくるのは口伝(暗黙知)を見える化(形式知)に落とし込むことは必須だ。喫緊の課題である。
 
さて。今回は雨が降ってしまったため、今回は各種機械の点検と整備・メンテナンスと、情報の整理である。
 
軽トラの上がってしまったバッテリーを充電して走らせ、復活させる。

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トラクターの操作と動作の確認。

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田の図面を確認し、必要になる苗をイメージ。

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その他の機具の燃料の確認。

田に出て行って水捌けと水路、土の具合の確認。

ご近所の父の先輩も交え、ゼロからスタートである。
  
一通りの確認を終えて感じたことは、手入れって本当に大事だということ。
そしてそれは、業界業種が違えどすべてに通じるということ。

普段、お仕事で相手にしている対象が人であれ、機械であれ、自然であれ…時間は有限であり、心を込めて何かに接することができる時間も当然有限である。

何の手をかけなくとも、その場に在り続けるものは無く、少しずつ埃を被ったり、劣化したり、酸化していく。

望む状態を維持しよう、続けていこうとエネルギーを傾けねば、不可逆に変化していくのである。(エントロピーの増大とも言う)
 
だとしたら、自分のこの有限の時間を何に使っていくか?
 
そんなことも考えつつ、帰京のために近鉄電車へ。

帰ったら、この↓本も読もうかな。

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