マガジンのカバー画像

読後感評

4
運営しているクリエイター

記事一覧

【読後感評】面白いって何なんすか!?問題

【読後感評】面白いって何なんすか!?問題

博報堂の元先輩、井村さんがひたすら
『面白い』ということに向き合い続ける様を
横から眺めるような体験。
(画像からamazonにとべます)

井村さんと言えば、僕らの世代ではTVから流れてきてゲラゲラ笑い続けた
ファンタの先生シリーズや、

国内外の賞をまさかの総なめをした、
さけるグミのCMを企画された天才おもしろクリエイティブディレクター。

とにかくめっちゃおもしろい作品を考えられている印象

もっとみる

【読後感評】糸井重里『みっつめのボールのようなことば。』は余白がありすぎてつい思考してしまう

糸井重里さんのボールのようなことばシリーズ、3作目。
1作目から全部好きなのですが、
3作目も相変わらず素晴らしいので、
言葉をいくつか抜き出してちょっとコメントを。

「あ、いいこと考えた!」と、
こどもたちはよく言うけれど、
大人になっても、それを言い続けている人が
いろんなことを変えるんだと思う。

いいと思ったものを「これいい!」というのは難しい。
思いついたことでも、見たものでも。
「こ

もっとみる

【読後感評】サラバ!

一気に読み切ってしまった。
2015年本屋大賞で2位を取った『サラバ!』。
もともと気になっていた本で、
文庫本になったので衝動買い。

超ざっくりとどんな本かを説明すると、
主人公の歩(あゆむ)が生まれてから37歳のハゲになるまでに、
様々なことに振り回されながらも自分なりの幸福観を見出していくという
私小説型の小説。

特に幼少期、歩くんはとにかく大人びている印象だった。
空気を読み、周囲の求

もっとみる

【読後感評】眼の誕生

あんまり書評とは関係のない、「読後感」を書いてみようとおもいます。
今回の本は、『眼の誕生』という本。

5億4300万年前、三葉虫に「眼」が初めて生まれ、
それによって現在の生物の門が全て開かれたと言われています。
これをカンブリア爆発というそうな。

この本をよむキッカケになったのは、
人工知能の権威、松尾先生の講演を聞いたこと。
そのときの本論は、
「ディープラーニングは機械にとっての眼であ

もっとみる