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文系大学院受験体験記【スケジュール編】

はじめに

こんにちは、Yukiです。今回から数回に分けて、僕の大学院受験体験記を書きたいと思います。

現状、文系で大学院に進学する人はかなり少ないです。そのため、僕は受験の情報を集めるのにとても苦労しました。そこで、僕自身の体験を共有することで、文系の大学院に興味を持っている人、進学を考えている人の役に立ちたいという思いから、執筆することにしました。

とはいえ、これから書くことは僕の個人的な経験です。そのまま鵜呑みにせず、参考程度にして頂けると幸いです。

今回の記事では、全体のスケジュールについて説明します。

スケジュール全体の流れ

最初に全体の流れを示したいと思います。

①先生に相談する→②興味のある分野を絞る→③受験する大学院の候補を決める→④再度先生に相談し受験校を決める→⑤受験準備をする→⑥書類提出→⑦試験当日

だいたいこのような流れでした。以下ではもう少し詳しく説明します。

①先生に相談する(大学3年11月)

「大学院に進学しよう」と決めたは良いものの、この時点では何をしたら良いか分かっていませんでした。情報収集しようにも、そもそも大学院に進学する人は少数です。また調べても大学院に関する情報の大半は、理系向けでした。文系に関する情報は圧倒的に少なかったです。

なので、相談しやすい先生にアポを取って何をすべきか相談しました。そこで先生から2つアドバイスをもらいました。

1.研究したい分野をざっくりとで良いから決める
2.研究分野を決めつつ大学院を探す

②興味のある分野を絞る(3年12月)

大学院で行う研究分野を決めるわけですが、先生からは論文を読みなさいと言われました。というのも、論文の方が最新の研究成果を反映しており、内容も深く狭いため、後々の研究計画書を書く際に役に立つから、とのことでした。

また、論文を読み進める手順も教えていただきました。

1.興味のある分野の論文を検索する。(CiNiiGoogle Scholarなど)
2.検索したら50本~100本の論文をダウンロードする。
3.ダウンロードした論文の要旨だけ読んで、テーマごとに4~5つのグループに分ける。
4.グループに分けたら、それらの中で自分が比較的興味のあるグループの論文の要旨を読む。
5.選んだグループの中で、論文を更にテーマごとのグループに分ける
6.最終的に論文が2、3本になるまで4、5を繰り返す。
7.論文を2、3本まで絞れたら最初から最後までじっくりと読む

この作業の狙いは、自分の興味のあるテーマを見つけることに加えて、現在どのような研究が行われているのか、逆にどのような研究が行われていないのかを知ることです。つまり、最新の研究の動向を知るということです。

また、論文を読む上でもポイントがあります。それはいきなり全部読まないということです。実際に読んでもらえれば分かるのですが、論文は本よりも少ないとは言え、そこそこ分量があります。それを50本、100本と最初から最後まで読んでいたら時間がいくらあっても足りません。

論文には、要約が必ずあります。もしかしたら、「Abstract」とか「要旨」と題が付いているかも知れません。これは、その名の通りその論文の要約が書かれています。最初のうちは論文の要約だけを読んで大意を掴む、これが「ざっくりと読む」ということです。

③受験する大学院の候補を探す(3年2月)

論文を読んである程度研究分野が決まってきたら、次は受験する大学院を探しました。この時点では決めるというより、どんな大学院があるのかを知ることを意識していました。

参考にしたのは、スタディサプリの大学院検索サイトです。このサイトでは様々な視点から大学院を検索することができます。サイトを通じて興味を持った大学院があったら、その大学院のHPに飛んで詳しく見ていました。

このようにして、大学院を探していました。

④再度先生に相談(3年3月)

①~③で自分がどういう分野に興味をを持っていて、どの大学院を候補として選んだのかの報告も兼ねて、先生のところに相談しに行きました。そして先生からアドバイスをもらい、最終的に2つの大学院を受験することにしました。

第1志望をA大学大学院(以下A大学院)、第2志望をB大学大学院(以下B大学院)とします。

⑤受験準備(4年4月~7月)

受験する大学院が決まったらあとは受験準備です。受験準備は提出書類の準備と言い換えることができます。

僕の場合、いろいろ提出する書類はありましたが、重要なのは英語試験のスコア研究計画書でした。

というのも僕が受験した両大学院は、少々特殊だったからです。

大学院の合否は、事前に提出した英語の成績と当日の面接試験で決まりました。筆記試験はありませんでした。事前に提出した英語の成績はTOEIC L&Rの公式スコアです。当日の試験は、同じく事前に提出した研究計画書に基づいて行われます。

研究計画書とは、大学院で行う予定の研究計画を記した書類のことです。TOEICと研究計画書については、また別のnoteでじっくり触れます。

この2つだけで合否が決まってしまう点が特殊だったと思います。そのため、かなり緊張感をもって準備していました。

(補足①)TOEICの公式スコアは受験してから手元に届くまで、およそ1ヶ月の時間を要します。書類提出に間に合うように、スコアが手元に届くまでの時間を逆算して、TOEICを受験しました。だいたい3ヶ月前に受験したと思います。
(補足②)英語の成績+面接だけで合否が決まる大学院は、少ないと思われます。大抵は上記に筆記試験が加わります。大学院進学を考えている場合、受験予定の大学院は、どのような試験形式なのかをきちんと確認することが大切です。またどの書類を提出する必要があるのかを把握することも大切です。早めに募集要項を確認することを推奨します。僕の例で言えば、受験した2つの大学院とも、外部の英語試験の成績を提出する必要がありました。英語の試験は選ぶことができ、TOEFL、TOEIC、IELTSのいずれかの公式スコアです。

⑥書類提出(4年7月)

研究計画書、TOEICの公式スコアをはじめとした書類を準備できたら、あとは送るだけです。とはいえ、僕はこの段階でも神経を尖らせました。

1つは、A大学院とB大学院では、提出書類が若干異なっていたからです。同じものを要求されているけど、細かい部分が異なっていることが多々ありました。なので、A大学院とB大学院の書類をしっかり分けておく必要がありました。

また、両大学院とも一度受け取った書類に不備があった場合、無条件で受験資格を失うからです。記入漏れやミスがあった場合の猶予はありませんでした。

こうした2つの理由から、結構気を遣っていました。念のため、僕は他の人にも書類を確認してもらってから、送りました。書類は簡易書留という指示があったためそれで送りました。

⑦試験当日(4年7月~8月)

試験当日の1週間ほどまえに、受験票が届きました。試験は両大学院ともzoomを使って行われました。

試験は先述したとおり、研究計画書に沿って行われました。具体的には、面接官の先生方から研究計画書についての質問がされ、それに対して僕が答えるという面接形式でした。

試験は両大学院とも15分で終わりました。先生に聞いたら平均的には20分~25分とのことだったので、僕の場合短かったです。

終りに

以上がざっくりとした受験までのスケジュールとなります。どの大学院を受験するかによって、スケジュールは異なります。そのため、僕の例は参考程度に考えてください。

また、ざっくりとしたスケジュールを書いたため、詳細を省いたところがあります。気になることがあれば、コメントしてください。

次回のnoteでは、TOEICの勉強と研究計画書についてより詳しく書きたいと思います。なぜなら、先述したように合否はこの2つだけで判断されるとても重要な部分だったからです。加えて受験の際に参考にした本や、受験が終わってから参考になった本もご紹介します。次回も読んで頂けると嬉しいです。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!




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