尾花 由佳理(CREA MUSIC代表)

ボーカリスト・ボーカルトレーナー・作編曲家。中学生の頃に不登校を経験した後、大阪芸術大学文芸学科を卒業し、音楽教室「CREAMUSIC」を大阪府大阪市平野区・河内長野市で設立。自分を表現し、自分を理解し、自分を認める、他人も認める、その在り方についてnoteで思案中。

尾花 由佳理(CREA MUSIC代表)

ボーカリスト・ボーカルトレーナー・作編曲家。中学生の頃に不登校を経験した後、大阪芸術大学文芸学科を卒業し、音楽教室「CREAMUSIC」を大阪府大阪市平野区・河内長野市で設立。自分を表現し、自分を理解し、自分を認める、他人も認める、その在り方についてnoteで思案中。

最近の記事

私が「やってみたい!を叶えた」あの日

「やってみたい!を叶える」というのが私の経営している音楽教室CREA MUSIC KAWACHINAGANO / HIRANOのテーマであり、キャッチコピーですが、 私が本当に自分の手でやってみたい!を叶えた最初の経験は10年ほど前のことで、はじめて自分の音楽をYouTubeにUPしたときのことだった気がします。 もちろんそれまでも音楽活動はしてたんですが、あくまで趣味の延長線上だったし、 結構驚かれるんですが私音大も音楽系の学科も専門も出てないんです笑  大阪芸術大学文芸

    • みんなひとり、それぞれの地獄に優しくありたい

      今日はパワーレスな日。処理しきれない感情がたくさん爆発していて、どうしたもんかなあ、と自分をうざったく思ったり。 そんな日でも朝からお化粧をして、レッスンの準備をし、レッスンをこなし、1人で遅い昼ごはんのラーメンをすすり、コメダ珈琲でキーボードを叩いて月末の仕事をこなし。 パワーのあるなしに関係なく日々は続きます。 今日レッスンに来てくれた人も、もしかしたら実は嫌なことがあって今日はちょっと歌う気分じゃないんだよねーと思っていたかもしれないね。 今をときめく歌手の藤井風さん

      • 反省非推奨!足りないものは何もない、未来にも果てがない

        河内長野市というところでCREA MUSICというボーカルスクールを開校して、8年目になります。ボイストレーナーとしては23歳頃から活動していて、気付けば12年目になるのですが、自分が何を大事にレッスンをしたいのか、レッスンを通して伝えたいことは何か、というのが本当の意味で明確になってきたのは最近のことのように思います。 これは以前も書いたことですが、ボーカルスクールの講師をしているというと、ミュージシャン・後進の育成をしているんでしょ?と言われるのですが、正直そういう感覚

        • 自分で触れることのできない自分は怖いって話

          不登校だったことは元々隠してるわけでもなんでもなく、むしろ生徒さんの親御さんにもバンバン話すし、このnoteでも記事にしてるので、割と私の知り合いは知ってくれてるものと思いきや、 「尾花さんって不登校だったんですね、知りませんでした」という声が多かったので、あ、もうちょっと自分の経験やあの頃の自分への考察を開示してみても面白いのでは?と最近考え始めました。 当時の自分に対する考察っていうのは結構してきてることなんですけど、あえて記事にしたりする回数ってのは少なかったんですよ

          あの頃、言葉が私の味方だった

          私が音楽教室「CREA MUSIC」を開いている街・河内長野に新しくできた「かわちラボ」さんに本の寄付をしてきました。寄付、というほど大したもんじゃないんですけど、かわちラボさんは「フリースクール」や「放課後の居場所」も開かれていて、私が夢中になって本を読んでいたあの頃にこんな場所があったらよかったなーと思える素敵な場所だったので、 あの頃読んだ本を受け取ってもらえたら嬉しいな、なんて思っちゃったのでした。 大分癖強ラインナップだったけど、受け取ってもらえてありがたかった笑

          あの頃、言葉が私の味方だった

          第四期スタート!年女の人生転換期

          年が明けました。2023年は大変お世話になりました。2024年、辰年。年女でございます。どうかみなさま、今年もよろしくお願いいたします。 寝る前に、昨年の、いや、これまでの振り返りと、今年をどう生きたいかの思いを書き綴ろうかなあと。 人間35年目の私の人生を大きく分けると、内気だった子供時代が第一期、不登校を経て芸術大学に入学卒業し会社員になるまでの第二期、音楽の仕事に就き音楽教室を軌道に乗せるまで、の第三期になる気がするなあ、なんてことを先日考えていました。 そしてもしか

          第四期スタート!年女の人生転換期

          「凡人」こそ「自己表現」

          「ワクワクのサイクル」と私が呼んでいるものがあります。 音楽や芸術、いろんな方法で自分を思うままに表現することで、自信がつく。自信がつくと「私なんて」「上手にできないし」という心のブロックがぶっ飛んで、やりたいことを自由にできるようになる。やりたいことが自由にできるようになると、もっと自信がつく……そういうサイクルのことです。 私はこのサイクルに一度入り込んでしまえたら、人生がものすごく楽しくなる、ワクワクキラキラしたものになるんじゃないか?と思っています。 ですが、多く

          「凡人」こそ「自己表現」

          人は誰しも成長したくない、だからこそ迷ったら危険な道へ

          「迷ったら危険な道を選べ」 私が高校生の頃に読んだ岡本太郎の「強く生きる言葉」に書いてあった言葉です。 岡本太郎の考え全てに共感しているようなタイプでは決してないのですが、 この言葉が今も強く心に残っているのは、それがとても難しいことで、だからこそ心を揺さぶる刺激的な言葉だったからだと思います。 心理学的恒常性という言葉があります。それをはじめて知ったのはいつだったでしょうか。度々自己啓発の分野で使われる言葉ですが、私が初めて知ったのはしばらく彼氏おらんからそろそろ彼氏ほし

          人は誰しも成長したくない、だからこそ迷ったら危険な道へ

          ビジョンを分かち合わずして、言葉は交わせず。

          5月が今日で終わります。濃かった、、、 普段より大きなイベントもあったし、生徒さんたちの本番もいくつかありました。たくさんの勉強、いい経験をさせていただき、感謝です。同時に慌ただしい中で、ここ数日、あれ?今一番重要視しないとダメなのは何??🙄って前後不覚に陥っておりました。 自分の仕事というか自分の使命への強い思いはあるはずなんだけど、なんだろうこのボケた感じ。何がボケてきてんのや?モヤモヤ、モヤモヤ。 仕事について誰かと話せば話すほど、あれ?私は何を話してんのや?何を伝え

          ビジョンを分かち合わずして、言葉は交わせず。

          印籠を胸に忍ばせて生きる

          音楽をすることで自信を持ってほしい、そしてやりたいことをやってほしい、そんな思いで音楽教室を運営しています。別に「音楽とは」みたいなことを伝えるためでもなく、素晴らしい音楽家を輩出するためでもなく。ただ「音楽をやりたい」と思ってやってきてくれた生徒さんが自分を信じて、前向きに自己表現・自己実現をしていく、そのお手伝いをしたいと思っているだけなのです。 ……というのは以前から書いてるんですけども、いやーしかし自分を信じるってのはなんて難しいことかしら、と改めて思っています。

          印籠を胸に忍ばせて生きる

          なりたい自分になれる場所

          2023年が目前に迫ってきました。今年やり残したことはないだろうか?と考え出すと、あれもやりたかったけど出来なかった……みたいなことが山のように出てきます。本当にあっという間の一年でした。 今年の仕事面での一番大きな出来事はCREA MUSIC KAWACHINAGANO(クレアミュージック河内長野校)のリニューアル開校です。 去年までは私と伊藤先生の二人で、少ない日数でレッスンを行なってきましたが、今年から新たに3名の先生方をお迎えし、改めてボーカルスクールとしてスタート

          なりたい自分になれる場所

          34歳、いつかでっけえばーさんになりたい

          34歳になりました。 たくさんの方々が誕生日のメッセージをくださり、ありがたく感じています。実は近年、誕生日のメッセージをわざわざ人に送る、という機会が減っていました。誰に送って誰に送ってない、と気にするのがしんどくて特別意識してメッセージを送ることはしないようになっていたのですが、改めてこうやってメッセージをいただけるとお祝いの言葉というのはとても嬉しいものですね。私も無理のない範囲できちんとお祝いの気持ちは言葉にしなくては、と感じる一日にもなりました。 34歳。34歳か

          34歳、いつかでっけえばーさんになりたい

          歌を自己表現の術にしよう、という話

          「音楽」という一つの分野の中で、楽器演奏にくらべると歌はみなさん普段から当たり前に取り組んでいるものかと思います。幼い頃からみんな歌は歌うものだし、学校でも歌を歌う機会は常にあるし、テストもある。大人になるとカラオケに行くようになったり。 ピアノやギターに触ったことがない、という方はいても、歌を歌ったことがない、という人は少ないはず。 にもかかわらず、改まって歌を誰かに披露するってなかなか気恥ずかしかったりするものです。カラオケには行くけど、ステージで歌うとか、SNSで歌っ

          歌を自己表現の術にしよう、という話

          ボーカル講師覚書①〜体験レッスン〜

          ボーカル講師として働いて10年目になります。最初は駆け出し講師としてチェーンの音楽教室で働いていましたが、今では自分の教室を持つようになり、たくさんのボーカル講師の皆さんが一緒に働いてくださるようになりました。その中には私よりも音楽の先輩、講師の先輩がたくさんいて私は自教室の中でも若輩者ではありますが……大変僭越ながら自分の講師経験の中で学んだことを数回に分けてnoteに残しておきたいと思います。 特に私は以前記事にした通り、 指導活動を始めたころはもう大変にポンコツかつ

          ¥200

          ボーカル講師覚書①〜体験レッスン〜

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          不登校だった私の厄介で大事な性質

          今でこそボーカリストとか、ボーカルトレーナーだとか言ってそこそこ派手に(?)活動している私ですが、今の自分に至るまでは悩みとコンプレックスの塊でした。特に学生時代は不登校でまともに学校に行けず、クラスにも馴染めず、最終的には通信制の学校に転校するほど。(とはいえ転校前の学校にも、転校後の学校にも、どちらともに今は感謝しています) あの頃、自分はまともな大人として生きてはいけないと思っていたし、いつも「社会不適合」という言葉が頭の隅をチラついていました。こういう話をすると現在

          不登校だった私の厄介で大事な性質

          音楽講師に必要な「人間力」の話

          音楽の講師をはじめて今年で10年目になります。この経歴が長いのか、短いのか分からないけれど、この期間に学ばせていただいたことはたくさんあります。 特に私の場合、今でこそ講師という仕事を自分の天職と考えていますが、過去自分ほど講師という仕事に相応しくない人間はいない、と思い詰めていたことがあったからこそ、講師として生きていく上で大切なことについて繰り返し考えてきたつもりです。 講師をはじめたばかりの頃は、大手音楽教室でレッスンをしていました。思うように生徒さんがつかず、体験レ

          音楽講師に必要な「人間力」の話