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反省非推奨!足りないものは何もない、未来にも果てがない

河内長野市というところでCREA MUSICというボーカルスクールを開校して、8年目になります。ボイストレーナーとしては23歳頃から活動していて、気付けば12年目になるのですが、自分が何を大事にレッスンをしたいのか、レッスンを通して伝えたいことは何か、というのが本当の意味で明確になってきたのは最近のことのように思います。

これは以前も書いたことですが、ボーカルスクールの講師をしているというと、ミュージシャン・後進の育成をしているんでしょ?と言われるのですが、正直そういう感覚が全くありません。講師として良いのか悪いのか微妙なところですが、育てる、みたいな気持ちがそもそもないんですよね……。

元々CREA MUSICは思うように歌いたいのに、ステージに立ちたいのに、やってみたいのに、どうやればそれが実現するかわからない、一歩が踏み出せいない……という人のお手伝いをしたい、と思って立ち上げたスクールでした。私自身がやってみたいことに素直になれなかったり、どうやればやってみたいことに挑戦できるのかわからない、という時期があったからです。
そういう思いでスクールをやっていると、不思議と、決して大きな声で「私を見て!」と言えるような派手なタイプではないけど、心のうちに実はメラメラと青い炎を燃やしているような、そんな若い生徒さんたちがうちのスクールにやってきてくれるようになりました。
私は決して目立ちたがりというタイプではない生徒さんが、歌という武器を手にした瞬間、ステージに立った瞬間、ものすごく眩い光を放つ姿を見るのが大好きで、毎回涙が出るくらい感動します。今文章書いているだけでもその姿を思い出してちょっと涙出てます。笑
本当に、真っ直ぐで、健気で、かっこいい。だから、彼らがその光放つ瞬間をできる限りたくさん作ってあげたい、という気持ちが強くあります。


同時にレッスンの中で感じるのは、真っ直ぐで健気な彼らは、あまりにも真面目。「反省」しすぎやで!ってこと。何かを頑張った時に、挑戦した後に、すぐに「これがよくなかった」「あれがよくなかった」と反省してしまう。
大人の皆さんと関わっていても、みんな「反省会」って言葉が好きだなと感じます。自分のダメなところ、不足を、反省して改善しなければ、とみんな思っている。
かくいう私も、反省しがちなタイプです。あー、やってしまった、もっとやれたのに、と。
もちろんそれは真剣さや、プロ意識の裏返しでもあると思うんですけど……
私は最近「反省非推奨派」を名乗ることにしました。なんじゃそれ?笑

「あなたはそのままで完璧だし最高だし天才なので、反省なんて一切しなくてもいい!
今のまんまで飛び込んで爆発してフィーバーしようぜ」です。
アホそう……と思った方もいるでしょうが笑、これが今の私のレッスンテーマです。
もっとこんな風に歌ってみよう、とか、もっとこういう風にパフォーマンスしてみよう、とか、もちろんレッスンで伝えますけど、それは手段であって目的ではないのです。ツールです、あくまで。
最強なあなたを誰の目から見てもわかりやすく最強だと伝えるための表現方法の一つというか、アシストみたいなものなのであって、あなたはそもそも最強なのです。
もっとこんな風に歌ってみよう、を実現できなかったとて、
そんなことは本当はどうでもいいこと。
それよりもっと大事なのはあなたが元から完璧で最高で天才、そして特別だということ。

昨日は河内長野市の北青葉台で8月3日(土)に開催されるサマーフェスティバルというイベントに向けての練習でした。クレアミュージック河内長野の小中高校生で結成したジュニアクワイアと、20代のサポートメンバーで出演します。
クレアミュージックのボーカル講師をしてくださっているえびちゃんこと戎和子先生と一緒に練習をしたのですが、練習の中で3回くらいは泣きそうになったよね……。本当にみんなが素晴らしすぎて。
えびちゃんとみんな天才、歌良すぎ、最高〜的なこと言いすぎて、むしろみんなに笑われるという笑

もちろん彼らが練習を重ねたり工夫を凝らすうち、今より更に更により良いパフォーマンスができるようになっていくことは間違いないんですが、それは「反省」して、自分の不足を埋めようとして生み出すものじゃないと、私は思っています。
全力で楽しんで、今の自分の輝きを見せつけまくって、最強の自分をステージにぶつけまくってたら、気づいたらもっと最強になってるだろうっていうそれだけの話だと思います。最強のスーパーサイヤ人がスーパーサイヤ人2になるだけの話です。
足りないものは何もないのだ。ただ未来に果てがないだけ。

レッスンを通して私が伝えたいことは、ただそれだけかもしれない。私も色んな音楽の技術、発声の技術、今も勉強しながら生徒さんに伝えサポートすべく頑張っているつもりですが、結局根っこの根っこはそれだけなんですよねきっと。

みんなで明るく果てない未来に向かって手を取り合って歌えたらいいな、と改めて強く思います。

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