「凡人」こそ「自己表現」

「ワクワクのサイクル」と私が呼んでいるものがあります。

音楽や芸術、いろんな方法で自分を思うままに表現することで、自信がつく。自信がつくと「私なんて」「上手にできないし」という心のブロックがぶっ飛んで、やりたいことを自由にできるようになる。やりたいことが自由にできるようになると、もっと自信がつく……そういうサイクルのことです。

私はこのサイクルに一度入り込んでしまえたら、人生がものすごく楽しくなる、ワクワクキラキラしたものになるんじゃないか?と思っています。
ですが、多くの人にとっては、このサイクルにゴロン!と勢いよく入り込む……というのが難しいことであったりするんですよね。特別な人だけがそんな風にワクワクキラキラ生きられるんだ、と思っている人がたくさんいるように思えます。
じゃあ、どうやってそのワクワクのサイクルにぶっ込んでいったらええんやと。

「私は凡人」のメンタルブロック

先日ある中学生の生徒さんが言ったことが、私の中で心に引っかかりました。
ステージに上がる同世代の生徒さんを見て「次元が違うわ、別の世界の人や」と言ったんです。これは出会った時からずっと彼の中に根付いてるメンタルブロック的なもので、彼は自分は凡人だ、というようなことをやたらと言います。
でも様子を見ていると、人前で何かをしたり、誰かに見てほしいという気持ちもないではないのです。

「僕は凡人だ」とわざわざ誰かに言うというのは、これ保険をかけてるんじゃないかな?と私は思います。だから期待しないでね、失敗しても許してね、ということなんじゃないかと。
私自身はこの「保険をかける」というのは別に悪いことではないと思っています。はじめてだったり特別なチャレンジで少しでもプレッシャーが軽くなるなら、プロなわけでもない生徒さんが保険をかけるのは、全然私はいいと思ってるんです。
(もちろんいずれ保険をかけないで、観客の皆さんのことをファーストにステージに上がれる日がきたら最高ですが)

でも、自分でかけた保険が、その人のメンタルブロックになるのは良くない。勿体無い。
たとえば「僕は凡人だから=ステージになんて出ない方がいい」とか。本当はステージに上がりたいのに。このメンタルブロックって歌だけじゃない、他のことにも影響してくるんですよね。やりたいことを自由にやれなくなっちゃう。

大人の方でも「まだ歌が上手じゃないから、ステージには出れない」という人がいます。出たくないならともかく、出たい気持ちはある、でも今の自分ではだめだ、という方です。
リソース(資源・供給源)という言葉を最近よく聞きますが、こういう方は十分なリソースを自分は持ち合わせていない、と思っているんですよね。

今あるリソースをまずアウトプットする


私は、どんな人でもみんなそれぞれにリソースを持っていると思っています。小学生でも中学生でも、何歳でも。
まずはそれを外に、上手い下手関係なく、表に出さないと、実はリソースって増えていかないように思うんです。
凡人ならば、尚のこと、今ある(たとえわずかでも)リソースを外に出す。そしたら必ず何かしらのフィードバックがあり、リソースは自ずと増えて、またそれを自分なりに表現していく。
結局「私なんて凡人」と思い込んでる人が「私って特別」と思えるようになるには、
限りあるリソースを最大限アウトプットする、これの繰り返ししかない。
そんな風に私は考えています。

そもそも、ステージにあがるのは・自己表現をするのは特別な人だ、という多くの人の認識は、はっきり言って思い込みです。大概の場合は、特別でない人がステージにあがる中で、少しずつ自分は特別だ、と感じられるようになっていくんだと思うんです。いわゆる「自己効力感」というか。

「凡人」こそ「自己表現」せよ
と思うのです(偉そうに……)
私も凡人です。人前に出ることも多々あるので、特別視されることもありますが、出てるってだけです。凡人だからこそ前に出た方がいいよな、思うまま表現すべきだ、って思っています。

あなたの自己表現のアテンドをしたい

私が音楽教室を通して取り組んでいることは、このそれぞれのリソースを最大限にアウトプットする、自己表現する、のお手伝いかと思います。
ステージの場合もあるし、誰かとカラオケに行くとか、自分で動画を撮ってみる、とか色々な方法がありますが、こんな形でアウトプットしてみては?と段階的に提案したり、サポートしたりすることです。
そして講師としてフィードバックをしたり、生徒さんの気づきに対して役立つ情報提供をしたりして、更なるアウトプット・自己表現へのアテンドをする。
本質的にはこういうことをやっているし、これからもやりたいと思っています。
みんなに自己効力感を得てほしいし、私も得たいし笑、
ワクワクのサイクルに全員で雪崩れ込みたい。
ぜひみなさん一緒にどうですか?笑

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