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地方イベントに足を運びながら思ったこと

新年明けまして三が日。
高知県立文学館に「江戸川乱歩の華麗なる本棚」企画展見に行ってきました。なんでわざわざ三が日のこの日かというと、文豪ストレイドッグスとコラボしてるこの企画展オリジナルのカレンダー先着でプレゼントとのことなので、帰省しているタイミングだし、関西から高知は意外と行ける距離だし、どうせ行けるなら何かしらおまけがある日がいいしとサクッと夜行バスで行ってきました。予定を調整するときに高知行ってくるわと話したら友人たちには「なぜに高知!?」とは言われましたが笑

しかし30年生きてて、神戸の海より淡路島の向かい側エリア出身なのに四国初上陸がオタ活とはな…

ちなみに私、江戸川乱歩好きですよ!
「黒蜥蜴」も「お勢登場」とか舞台で好きなのがありすぎてね…。あととりあえず「人間椅子」とかだいぶ頭おかしい。満島ひかりのNHKのドラマよかった、ビジュアルが。

[↑到着してわかる、「功名が辻」やん 山内一豊像]

まあそんなこんなで夜行バスなのでど早朝に市街に到着して「そもそも何時から並べばええんや?ツイッター検索してたら8時前で30番目ほど…だったら先に並んどくか!」と7時台に並んだら一桁番台でした。うん、なんか、こういうのって、過去の自分の仕事の経験からの勘が生きるね!コミケとかアニメイト池袋のイベントにくらべたらヨユーヨユー!(比較対象)

まあそんなこんなで2時間ほど待ってたわけですが、きっかけは多々あれどみんな目当てはノベルティーということで「好き」の共通してる人たちで会話というのもまたこういう時の醍醐味。やっぱり地元の方が多くて、でもやはりアニメコラボということもあり話を聞いていると別の回では県外からの遠征組もいる模様。そらそーやな。
でもみなさん口を揃えて…というほどではないのかもですが、「高知ではなかなかないから」というのが残って。「東京はなんでもあるから」と。

確かに東京は日本どころか海外ブランドも「東京限定」と銘打ってるものがあるぐらいだから「東京はなんでもやってる、ある」というのは正しい。
住んでしかもそこで中の人に近しい仕事をしていると尚更感覚が麻痺してしまうのですが、リアルコンテンツは本当に地方に行けば行くほどなくなっていくんだなと。
今回高知市内を歩いていて見かけた舞台のポスターは2件。「母と惑星について、および自転する女たちの記録」「父」の二本。完全に旅公演の1逗留地としてで。うん・・・圧倒的な少なさ・・・高知住めない・・・舞台なくて住めない・・・・(同様の理由で私はハワイ滞在中も「ハワイ住めない・・・」となっていた)

[△展示めっちゃ凝ってました…!学芸員さんの「江戸川乱歩」への愛を感じた…!あと常設展も面白かった…意外と土佐にまつわる作品多いな!正岡子規と土佐日記しか思いつかなかったけど最初は]

そういう意味ではこういう「文豪」や「美術品(『刀剣乱舞』など)」にモチーフをとった作品というのは既存のものだし、一次資料やましてや実物まであるのだから地方への呼び込みがしやすい。関連施設スタンプラリーなどで一箇所だけではなく複数箇所回ってもらって観光も兼ねて、というのは凄くいい。スタンプラリーポイントのひろめ市場で食べたカツオ美味しかった!(そしてポイントの所の看板に「イラストで乱歩さんが食べてるミレークッキーも売ってるよ!」とすかさず宣伝文句が・・・!うまい!)

[△場外市場でランチ、というのはわかりやすい地方でのお金の落とし方]

けど、自分の居住地から外れたところでやってるイベントって、呼び込むきっかけがあったとしても、物理的な制約というものは意外と大きい。
作り手側主催者側は「ファンだったら来るだろ!」と思い込みがちだけど(実際過去の仕事で、「この演目やるから好きな人だったら来るでしょ」と言っていた人はいた)、そこそこ文スト好きな私でも、「自分の居住範囲から無理ないところで行けるイベントは行くけど、それ以外に関しては全てなんでも万事繰り合わせて行くってわけではない」勢。というか、リアルイベントやっていて、実際に行ける距離にいても「行かない」人は意外と多いと思う。首都圏などイベントが飽和状態なところほど顕著かもしれない。選択肢がありすぎて選べない。

今回の高知文学館だって、私は「休みと帰省と企画のタイミングが被って行けそうだったからどうせなら行っておこう」という「行けたら行くわ」なワケですよ。本当、人動かすのってめっちゃ難しい!AKBの握手券商法じゃなないけど、限定おまけ商法を利用するのもわかる。おまけ商法の多種多様&多用ぶりでわかるよね、本当は、人間意外と足運ばないんだって。

地方→都市部 のパターンの方がよっぽどお客さんが足を運んでくれてるな、という印象は正直ある。逆になった途端なんで人って、一気に減ってしまうって感じてしまうのかな。

とにもかくにも、足を運ぶということが作品への応援にしかならないのだから、こうやって楽しみながらお金は使って回していきたいものです。

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