秋山ゆかり

戦略・事業開発コンサルタント。たまにソプラノ歌手。年間1000冊を超える本や漫画を読む…

秋山ゆかり

戦略・事業開発コンサルタント。たまにソプラノ歌手。年間1000冊を超える本や漫画を読む活字中毒。毎週面白い本を求めて本屋をうろついています。1児の母。公式HP http://www.yukari-akiyama.com

マガジン

  • BeautyTech掲載記事

    秋山ゆかりがBeautyTechに寄稿した戦略・事業開発関連の記事や監修・協力した記事を集めています。

  • 子どもの本

    子どもに読ませたいなと思う本の記事を集めています。(自分が書いているものを含む)

記事一覧

手作りの絵本を読む贅沢

手作り至上主義ではないけれど、手作りのものはとても好き。機械で作るのではないから、必ずしも同じものが出来上がらないところが好き。作り手のその時々の状況(体調、時…

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秋山 ゆかり プロフィール

戦略・事業開発コンサルタントをフリーで行っています。 もともとエンジニアでキャリアをスタートさせ、新しいものや技術が好きなこともあり、技術ベースの事業開発を数多…

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無関心にならないこと

年始の投稿には少し重い内容だが、年末にFacebookで友人限定投稿したところ、いいねがとても多くつき、友人からのコメントを読んで、年末にいろいろと考えた。そして、新し…

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恋には落ちたくないわ……

映画監督としても知られるミランダ・ジェライの長編小説『最初の悪い男』。秋の夜長に読むにはぴったりの1冊だ。 主人公で語り手のシェリル。イタイ人だ。究極の断捨離「…

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死と隣り合わせの誕生日会

サンドラ・ビーズリー著『食物アレルギーと生きる詩人の物語』は、乳製品、卵、大豆、牛肉、エビ、松の実、きゅうり、カンタロープメロン、ハネデューメロン、マンゴー、マ…

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煩悩が多すぎて、世捨て人にはなれない

前回、『極夜行』を読んだという話を書いたら、知人から、ぜひこちらも読んでみてと紹介された『ある世捨て人の物語』。 週末に高熱が出て、家に引き籠っていたので、これ…

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地球の果ての極夜を一人で過ごす

今年読んだ本の中で、間違いなく私のめちゃくちゃよかった本ランキング3位に入るであろう角幡唯介さんの『極夜行』。 今年が終わるまでにあと2か月近くあり、年末までに…

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大好きな作家さんに触発されて

2013年に、当時の担当編集Sさんから、川内有緒さんの『バウルを探して』(注)を「絶対に読んだほうがいい!!」と紹介された。 Sさんは、当時私が書き下ろしていた『考…

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手作りの絵本を読む贅沢

手作りの絵本を読む贅沢

手作り至上主義ではないけれど、手作りのものはとても好き。機械で作るのではないから、必ずしも同じものが出来上がらないところが好き。作り手のその時々の状況(体調、時間、技術力、予算…)によって、結果が変わるところも好き。

私は、効率化を追求しているイメージもあるようだけれど(そしてそれは否定しない。仕事や家事の効率化にとても熱心だから)、季節の手仕事は大事にしている。

例えば、お正月は、娘と一緒に

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秋山 ゆかり プロフィール

秋山 ゆかり プロフィール

戦略・事業開発コンサルタントをフリーで行っています。

もともとエンジニアでキャリアをスタートさせ、新しいものや技術が好きなこともあり、技術ベースの事業開発を数多く手がけています。

また、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手として演奏活動をしております。芸術家としての活動をしていた時に、明治大学の阪井和男先生と出会い、新規事業における芸術思考の研究を明治大学サービス創新研究所で行っています。

詳しいプ

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無関心にならないこと

無関心にならないこと

年始の投稿には少し重い内容だが、年末にFacebookで友人限定投稿したところ、いいねがとても多くつき、友人からのコメントを読んで、年末にいろいろと考えた。そして、新しい年を迎え、「無関心にならないこと」を念頭に置いて今年を過ごそうと思ったので、友人向けの記事に加筆・修正を加えて、noteに掲載する。

ノーベル平和賞を受賞した人権活動家ナディア・ムラドさんの『THE LAST GIRL―イスラム

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恋には落ちたくないわ……

恋には落ちたくないわ……

映画監督としても知られるミランダ・ジェライの長編小説『最初の悪い男』。秋の夜長に読むにはぴったりの1冊だ。

主人公で語り手のシェリル。イタイ人だ。究極の断捨離「システム」を推し進めるなんて、私の周囲にはいてほしくないタイプの人。「毎日の手触りはつるつるになって、もはや自分で自分を感じられないような、自分が存在していないような気にさえなってき」ているなんて、この人の心は大丈夫なんだろうか!?

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死と隣り合わせの誕生日会

死と隣り合わせの誕生日会

サンドラ・ビーズリー著『食物アレルギーと生きる詩人の物語』は、乳製品、卵、大豆、牛肉、エビ、松の実、きゅうり、カンタロープメロン、ハネデューメロン、マンゴー、マカデミアナッツ、ピスタチオナッツ、カシューナッツ、めかじき、マスタードにアレルギーを持つ著者が、アレルギーとの生活を綴っている。タイトルの、死と隣り合わせの誕生日会とは、誕生日会にデザートを食べた後、誰かが必ず「バースディ・ガールを殺さない

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煩悩が多すぎて、世捨て人にはなれない

煩悩が多すぎて、世捨て人にはなれない

前回、『極夜行』を読んだという話を書いたら、知人から、ぜひこちらも読んでみてと紹介された『ある世捨て人の物語』。

週末に高熱が出て、家に引き籠っていたので、これ幸いと読みふけった。夫が娘を連れて実家に帰ったので、久しぶりの一人の時間をこの本と共に味わった。

途中、熱が41度を超えて、意識がなかったけれど……

3年前に子供が生まれてからは、自宅のある東京に囚われの身となっているが、昔はよくフラ

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地球の果ての極夜を一人で過ごす

地球の果ての極夜を一人で過ごす

今年読んだ本の中で、間違いなく私のめちゃくちゃよかった本ランキング3位に入るであろう角幡唯介さんの『極夜行』。

今年が終わるまでにあと2か月近くあり、年末までにはあと150~200冊は読むし、川内有緒さんの新刊『 空をゆく巨人』が出るので、「3位」&「であろう」と書いておく。

極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3

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大好きな作家さんに触発されて

大好きな作家さんに触発されて

2013年に、当時の担当編集Sさんから、川内有緒さんの『バウルを探して』(注)を「絶対に読んだほうがいい!!」と紹介された。

Sさんは、当時私が書き下ろしていた『考えながら走る』(早川書房、2013)の文章テンポが悪いため、この本で勉強するようにと紹介してくれたのだが、Sさんから言われたことはすっかり忘れて、原稿も書かずに『バウルを探して』を読みふけった。

当時のブログに、「こんなに深い12日

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