🌸あの日のおばあちゃんが踊りだす「ケ・セラセラ」の魔法

みなさんには
自分を勇気づける言葉やイメージがありますか？

さあ、本番！
大丈夫！
きっとできる！

言葉やイメージはとても大きな原動力になります。

わたしは
苦しかったり
怖くなったりするときに

いつも頭の中で
おばあちゃんが踊りだします。

何年も前のことなのに
はっきりと切り取られた
ワンシーンのことを

今日は伝えたいと思います。

踊りだすおばあちゃん

もう
なんで悩んでいたのかも忘れてしまったけれど

受験生のころかな、なんだか親ともぶつかってばかりで

自分が何をしたいのか
自分に何ができるのか

とにかく毎日が透明で
いつも胸がきゅっとなっていた頃

おばあちゃんが家に遊びに来たときのことです。

おばあちゃんは習字の先生をしていて
いつも墨のにおいが香っていました。

おばあちゃんは母としばらくお茶をしたあと

私の部屋にそおっと入ってきて
クローゼットの前に立っていました。

わたしは久しぶりに会うおばあちゃんに
自分の胸の内を話したのだと思います。

おばあちゃんは
しばらく私の話を聞いていて
突然手を上にあげて回りだしたのです。

♪ケ・セラ〜セラ〜な〜るように〜なる〜
らららららら〜らら〜　
ケ・セラ〜セラ〜」♪

この部分だけずーっと歌いながら
ゆっくりゆっくり回って踊っているのです。

わたしはおどろいて
しばらく眺めていたのだけれど

だんだんなんだかふんわりした気持ちになって

笑いながら涙がぽろぽろ出てきて
とてもとても楽になったのです。

白いクローゼットの前で
くるくるまわっているおばあちゃんの姿は

忘れられない映画のワンシーンのようで

あの日の墨の香りと
かすれた声の
「ケ・セラセラ」の歌

わたしの不安がすーっと消えていく瞬間でした。

おばあちゃんのメッセージ

先のことなんて誰にもわからない。

ケ・セラセラ
なるようになる

神様しかわからないことを考えるより

自分のいまをめいっぱいかみしめていたら

きっとなるようになる。

「なるようになる」
そんな風にいわれたら

どんな風になるのかな
さっきの不安が少し楽しみになってきて

とても楽になる。

おばあちゃんはわたしにそんな魔法をかけてくれました。

なるようになる未來なら

おばあちゃんがかけてくれた魔法は

いまを生きるわたしをずっと支えてくれています。

そして
なるようになった
未来を重ねて思うのは

なるようになる未來なら
誰のせいにもしたくない。

自分で選んで努力していきたい。

なるようになった未來が
自分にとって居心地のいい場所であるために

♪　ケ・セラセラ　♪