見出し画像

バラを育てているはずが、バラの鉢に生えた雑草をじっくり観察して楽しんじゃった話


育てているバラの鉢に、雑草が大繁殖した話を書いた。


ものすごい勢いで繁殖した雑草が、てっきり「クローバー」だと思って書いたら、「カタバミ」だよ、とコメントをくださった方がいて、調べてみたら確かにそうだった。


画像1

なにげなく書いた記事だったが、意外な反響があった。こうやってコミュニケーションが取れるのも楽しいものだ。


雑草もなかなか奥が深いなぁと思い、今日も水やりをするときにそのカタバミをしげしげと眺めていたら、何か、ナゾの「尖ったもの」が目についた。

画像1


老眼の目をショボショボさせながら見ると、もしかしてこれって実じゃないか?という感じ。

1株抜いて、明るいところで観察することにした。

画像2


バラ育てのはずが、雑草の観察に

よくよく見ると、やはり「実」っぽいなにか、だ。なんとなく「オクラ」っぽい形。

画像3


とりあえず実をちぎってみる。
断面を見ると、やはりこれは「オクラ」。

画像4



急にワクワクして、ググってみると、この実がはじけて種が飛び、繁殖すると書いてあった。

だから、うちのバラの鉢から鉢へと繁殖していたのか。種を飛ばすなんて、なかなかすごいじゃないか。

ふと、息子と行ってハマった「植物」展を思い出した。

植物は移動しない分、知恵を絞って種を飛ばしたり、虫を引き寄せたり、ユニークな方法で繁殖しようとするらしい。この「カタバミ」もそうだ。このオクラ状の実がプチっとはじけて、遠くまで種を飛ばす。いじらしい。

そしてこの実、あまりにもオクラに形が似ているので、もしかして食べられるのかな?と調べてみたら、どうやら食べられるらしい。

ただ、「ショウ酸」という成分が入っていて、あまり体に良くないので、ほどほどにとのこと。

ちょっと茹でて食べてみようかと思ったが、よく考えたらバラの病気を防ぐために農薬をドバドバぶっかけていたことを思い出して辞めた。以前野菜を育てたときは怖くて農薬が使えなかったが、今回は鑑賞用なので気にせず使っている。

無農薬で育てている方がいたらぜひお試しあれ。



何を育てているんだか分からなくなるあるある


いまはバラの花は咲かず、そろそろ休眠期に入る。葉っぱだけの鉢だから、放置気味。なので、せっかくなのでカタバミを観察しようとなる。

こうやって脱線し始めると、だんだんバラを育てているのか、雑草を育てているのか分からなくなってくる。

そういえばかなり昔になるが、結婚したての頃、ベランダで野菜を育ててみようと、ミニトマトや、イタリアンパセリ、あと私が大好きな大葉を育ててみたことがあった。

しかし、高層階のベランダで虫は来にくいはずなのに、ミニトマトにはてんとう虫の幼虫がつき、イタリアンパセリはキアゲハの幼虫がつき、大葉にはヨトウムシという気持ち悪いニョロニョロした虫がついた。

ミニトマトについたてんとう虫の幼虫は、イガイガで恐ろしい形をしていたので焦った。しかし、ヤフー知恵袋を調べてみたところ、天敵のアブラムシを食べる益虫とのことで、そのまま観察することになった。

昆虫全般苦手なのだが、テントウムシの幼虫は小さく、しかもわたしに向かって飛んでこないので、アブラムシを本当に食べているかどうか観察したりしていた記憶がある。最後はさなぎになって、てんとう虫になって飛び立っていったのがちょっと感動した。

イタリアンパセリは、なんかおしゃれだから、という理由だけで育てたのだが、気がついたらグロい形のキアゲハの幼虫がうじゃうじゃ付いていて泣きそうになった。

小さな鉢で育てていたのに、6~7匹幼虫がいて、鉢に生えているイタリアンパセリの葉っぱは、すべてキアゲハの幼虫に食べられてしまった。旦那に頼んで幼虫だけ取り外してどこかほかの木につけようとしたが、くっついて離れず、もう怖すぎるので、株ごと捨ててしまった。どこかで育ってくれよ。と祈りながら。

大葉は、ヨトウムシという、昼は土の中にいて夜に出てきて葉っぱを食べつくすニョロニョロした緑のやつ。1番苦手なジャンルの生き物がついた。大葉の葉も、ほとんどその虫に食べられてしまい、もう育てないと断念し、土ごと捨てた。

10階超のベランダなので、虫が来にくい環境ではあるけれど、鳥だったり、買った土だったり、いろんな要素で虫はつくし、雑草も生える。

逆に、虫がつく要素も少なく、雑草なんて生える要素もあまりない環境だからこそ、つくとビックリして、そっちに気持ちが集中してしまう。

そして、いったい何を育てているのか分からない状況に陥る。

地植えならともかく、ベランダガーデニングでも結構あるのだ。

以前は虫だったので嫌だったが、今回は雑草なのであまり嫌ではない。なので面白いのでちょっと観察してみることにしたのが始まりだ。というか、雑草を抜くのが面倒くさいというのもあるのだけど。


脱線するのも、けっこう楽しい



こうやって、メインのものを育てているはずが、だんだん脱線していって違う方に行ってしまう事は結構あるものだ。

その寄り道が意外と楽しくて、雑草を血眼で取るよりも、このままおいといたらどうなるんだろう?と言う好奇心がわいてしまうタイプ。

ぶっちゃけ雑草抜くのがめんどくさいというのもあるが、雑草は別に悪気があって生えているわけではないので、なんとなく生きられるだけは生かしてやりたいなという気持ちもある。

人生も似たようなもので、目標に向かってまっすぐ進んでいたのにだんだんだして結構違うものになっていたりして、でもそれはそれで良し、なんてことがあったりするものだ。

別に何かを達成しなければいけないわけじゃないし、そうやってゆるく寄り道も楽しみながら余裕を持って過ごしていくと、自分の想定内にはない新しい発見があって人生も楽しめるんじゃないかなと思う今日この頃だ。


※追記
バラの鉢に、もう1種類生えていた雑草について続編を書きました!


今日もお読みくださりありがとうございました!

この記事が参加している募集

#やってみた

36,992件

#探究学習がすき

7,484件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?