見出し画像

酒好きのわたしが禁酒にチャレンジ?3年ぶりの健康診断がわたしに警鐘を鳴らした話


1.3年ぶりの人間ドック

3年ぶりに人間ドックに行ってきた。

病院て、大した症状がなければ、行こう行こうと思っていてもどんどん後回しにしてしまう。

気がついたらずっと人間ドックに行っていないことに気がついた。

うちは旦那がもう70歳になるので、来年度から社会保険を抜けなければならず、扶養家族のわたしも漏れなく国民健康保険になる。

人間ドックを格安で受けられるのは、社会保険の健保サービスだ。実費だと3万ほどかかるのに、社会保険を使えば5000円で割とちゃんとしたコースの人間ドックが受けられる。

なので3月までに行かねばチャンスがなくなると思い、慌てて予約した。

2.進化した健診施設で優雅な人間ドック


久しぶりの健診なので、どこか近くに良さそうな健診施設がないか探してみたら、横浜に女性専用の健診センターがあった。駅から近く、とてもきれいそうだったのでそこに決定。

女性専用だけあって、スタッフも全員女性。採血も検査技師もすべて女性。ここまで女の職場で働くのは大変そうだけど、訪れるわたしたちはとっても快適。しかし出会いはあるのだろうか?とか余計なことを考える。

受付からバーコードですべてが管理されて、それを腕につけて進捗管理する。用紙などを持ち歩くこともなく、スマホを持ち歩く袋もくれて、サービスが行き届いている。貸してくれる検査着も、ピンクと茶色の検査着でオシャレ。待合室も「ラウンジ」という感じで居心地が良い。

3.気軽に受けた人間ドックで衝撃のキーワード


年度内に行かないと、人間ドックが安く受けられないという理由で来たので、かなりライトな感じでやってきた。

3ヶ月に1度がんセンターで血液検査はしているし、特に何も言われたことがない。年に一度肺と腹部のチェックもしているし、特に問題ないだろうと思っていた。採血や心電図などを取り、そして内科診察の部屋へ。

以前訪れた健診センターは超やる気がなくて、適当に問診して終わったのに、今回の医師は甲状腺のチェックなどかなり細かいところまで見てくれた。悪性リンパ腫がなぜか最近多いらしく、鼠径部も念入りに触っていた。

その後、お腹まわりも念入りに触診していた医師が

「ん?これ脂肪肝かも」

とつぶやいた。

え?脂肪肝?そんなの触るだけで分かるの??と思い、焦ってあれこれ聞くと、普通の肝臓はもう少しシュッとしているのだけど、なんとなくモッタリしているのだとか。

脂肪肝自体、聞いたことあるけどイメージができなかったので聞いてみると
「要はフォアグラみたいに肝臓がプルンプルンになってるってことよ」
とわかりやすい説明をしてくれた。

説明は分かりやすいのだが、フォアグラは人間が食べる方なので、プルンプルンの方が良い気がして少し混乱した。

さらによく聞いてみると、脂肪肝のまま悪化すると、肝炎や肝臓がん、肝硬変などの病気に進行するので、生活習慣を変えましょうとのこと。

まだ血液検査の結果など、数値も見ないと何とも言えないから、最後にレビューをいただけるとのことで、引き続き残りの検査に回った。

いままで健康診断で引っかかったことがないだけに、なんだかショック。すべての検査が終わり、最後の医師のコメントでも改めて「脂肪肝ですね」と太鼓判を押されてしまった。

さきほどと違う医師だったので、さっきもお腹を触って脂肪肝と言われましたと伝えると、数値でもコレステロール値がやや高めで出ていて、さらに酒飲み特有のγ-GTP値がちょっと高いとのこと。

まあ、数値は少し高いだけだけれど、改善していきましょうとのことだった。

4.酒、やめるしかないじゃん


医師はわたしの生活習慣を知らないけれど、わたしは寝込む以外は毎日必ず晩酌をする。一日疲れて晩ごはんの瞬間に缶ビールをプシュっとやる瞬間がたまらなく好き。

甘いものも食べないし、油っこいものもあまり好きではない。さらに間食もしない。お酒を飲みながらつまみもあまり食べない。とにかくお酒の味が好きなのと、お酒を飲みながら過ごすアンニュイな時間が大好きなのだ。

そんなわたしを見て、自己管理がばっちりで、ストイックな旦那からは「週に1日くらいは飲まないほうがいいよ」と言われていたのだけど、なんか優等生からもの申されているようで気分が悪く、言うことを聞く気になれずにいた。

なんか正しすぎること言われると、嫌じゃない?


だから、ここ数年、よほど調子が悪い時以外は毎日お酒を飲む。そして、ビールだけでは口寂しくなり、その後ワインのソーダ割りとか、マッコリとか、いろんなお酒を薄めてダラダラダラダラ寝る前まで飲んでいる。

抗がん剤で生理が止まってからは、やけに太るようになってしまい、お腹周りがかなり気になってはいるけれど、

抗がん剤治療でメンタルをやられて激やせした後は、病んで痩せているよりは元気に太っているほうがマシだと思ってあまり気にしていなかった。


だけど今回はズバッと「脂肪肝」宣言をされてしまったのだから、誰に言われたとかではなく自分が改善していかなくちゃいけないときがやってきた、と思った。

酒、やめるしかないのか?

だけどなかなか痩せない身体も、たぶん原因はビールや酒にあるとうっすらわかっている。酒さえ辞めれば脂肪肝以外の他のことも変わると、なんとなくわかるのだけど、やっぱり長年の恋人、酒をやめるのは苦しい。

いろいろ考えながらテンションが下がり、健診センターを出てからとぼとぼと歩いた。

今まで、がんセンターの血液検査で、肝臓の数値が少しだけ高いと言われたことがあったけれど、特に問題ないとスルーだったのであんまり気にしていなかった。

でもよく考えたら、がんセンターはがんを見つけることに特化しているわけで、生活習慣病までは見つけてくれない。なんとなく血液検査をして安心していたけれど、ちゃんと健診しなくちゃだめだね。

5.今の自分が未来を作るから、変わろう


5-1.生活習慣病が悪化すると、マジでヤバイ

昔の私だったら、こんなアドバイスを聞き流していただろうけれども、今回はズンと響いた。

やっぱり歳をとって、いままでみたいに無理がきかず、身体にガタが来ているなぁと実感することも増えたし、

母が通っているショートステイに、糖尿病など生活習慣病が悪化して目が見えず、歩くのも杖がないと歩けない人が来ている話とかを聞いて

生活習慣病が悪化するとマジでまずい、という話も耳に入っているからだろう。

私も乳がんの初期で発見したけれど、これが末期まで放置されていたら多分間違いなく今頃は生きていなかっただろうと思うし、

早期発見、早期治療で、健康が手に入ると言う事は身をもって実感している。

5-2.肝硬変は、本気でヤバイ


さらに、肝硬変と言うキーワードが私の心を響いた。

なぜなら、母の父、つまり私の祖父は、とても気性が荒く、「飲む、打つ、買う」を絵にかいたような生活だったそう。母が子供の頃に肝硬変で亡くなったらしく、当然わたしは会ったこともないのだが、母から聞くその亡くなり方が壮絶すぎて、強く印象に残っている。

わたしが小さい頃、いつもいつも母から、祖父が肝硬変の末期で家で臥せっているときの話を聞かされた。

大量の吐血で真っ赤になった布団を、ご近所に知られないように夜中に河原に捨てに行かされた話とか、噴水のように血を吐いてびっくりしたとか、えらく壮絶な話を聞いていたので、小さい頃のわたしは「肝硬変」がなんの病気かは分からなかったが、とにかく「肝硬変はヤバい」ということだけはすり込まれた。

さらに、2年ほど前、母の弟が亡くなった。これまた肝硬変だった。こちらも祖父の性格を引き継いでか、かなり気性が荒い性格だったそうだ。晩年は母と連絡を取っていなかったけれど、会社を興したもののうまくいかなかったようで、酒浸りになってしまったとか。亡くなったときの様子を聞くと、やはり壮絶な亡くなり方だったそうだ。

そのときは、自分にはあまり関係がない話だと思って聞いていたけど、いざ「肝硬変」と言うキーワードでつながってしまうとめちゃくちゃ怖い。

祖父や叔父が亡くなった話を聞きながら、噴水のように血を吐くまで、どうしてお酒をやめられなかったのだろう?と思ったし、自分をコントロールできずに、そういうひどい末期を抱えるのだけはゴメンだと思った。

だけど、それって、今の自分が何も生活習慣を変えなかったら、わたしだって同じ道を歩んでしまうってことなんじゃないか?と思った。

5-3.過去の自分が今の自分を作り、今の自分が未来を作る


好きなことは我慢ができず、全然自分のことをコントロールできてない自分のことを少し反省したし、今ちゃんと節制しておけば治るものを、このまま無視して同じ生活を続けていたら確実に悪化するのは確実だ。

過去の自分が今の自分を作っていて、今の自分が未来を作るのだから、

生活習慣病って、最初は別に自覚症状もないし、予備軍の時期にはスルーして、そのまま生活を変えないで、重症になったときにはもう遅い、って感じで、時間をかけてじわじわ来るのが恐ろしいところなんだと思う。急に悪くなったら、やっぱり焦って頑張るもんね。

わたしも、今日このヒヤっとしている瞬間を逃すと、またそのことを忘れて毎日元気に晩酌生活になってしまいそうだ。欲望に正直なわたしなら、きっとそう。

だからこそ、今回のように、ちょっとひやっとした瞬間に行動を起こすべきだと思った。

6.酒、やめてみるか。


ふと思った。

酒、やめてみるか。

別に全部辞めるつもりはないし、「節制」というつもりなのだけど、そもそも毎日飲むことが辞められず「休肝日をつくる」ことが難しかったわたしなので、まずは少しの期間、いったんやめる。というのがとても重要だと思った。

いままで「酒をやめる」そんなことは一生起こらないと思っていたけれど、いま改善しないと、もっと悪くなる。何年後か分からないけど、確実に悪くなる。

しかし私が愛して止まないお酒を、飲まずに生きていけるのだろうか。

なんかめちゃめちゃ不安。すでに結構依存度も高いのかもしれないのだけれども、とにかくお酒をちびちび飲んでないと口寂しいのだ。

あと、お酒を飲んでいるとあまり空腹を感じないのだが、健康診断の前日に絶食をして、お酒もビール1缶だけ飲んで終わりにしたら、お腹がすいてすいて仕方なかった。

毎日この空腹と口寂しさに耐えられるのかなぁ、とかストレス溜まりそうだなぁ、とか、心配ごとだらけ。

けど、母から聞いた肝硬変の壮絶な話と、今の自分と、今のままの自分が未来に行ったときのことを想像すると、やっぱりこのタイミングで健康診断を受けたのは「今年の目標をそこに設定しろ」と言うお告げかもしれないと考えた。

年始にぜんぜん目標が浮かばなかったのは「これから出てくる」ということだったのかもしれない。

思った事は即日実行、始めてしまえば何とかやれる。と言う自分の性格を利用して、とにかく今日は飲まないでおこうと考えた。

ずっと断酒するつもりはないのだけれど、1日も休まずにずっと飲み続けることがきっと今の自分を作っているので、

例えば週に数日飲む日を決めるとか、何か決め事を作ってルーティンにしてしまえば大丈夫なんじゃないかとか、その辺は後から考えるとして、まずはダラダラ毎日お酒を飲む習慣を止めるため、しばらく飲まないで頑張ってみると言うところだ。

とりあえず期限がないと辛いから、1週間くらい。外出先では飲んでよし。次の日曜日に外出するので、そこでは飲もうかな。

そう思いながら、テンション低く、バリウムのために前日夜から絶食して、その後にバリウムを飲んでちょっと気持ち悪い私は、空腹をなんとかおいしいもので埋めたく、小籠包を食べに。


今日飲まないでおこうかなぁ、お酒をやめなきゃいけないかなぁ、と思って思いながら入ったので、逆にビールが飲みたくなった。

ええい、最後なら思い切りうまいビールを飲んでやるぜ、と思い、昼ビール。

何やってんだと思うかもしれないが、この原稿を書いている現在、夜はビールを飲まずに過ごしているなう。それがわたしにとっては奇跡。えらいよ自分。


7.禁酒のメリットを人体実験することに


小籠包を食べて、いったん最後のビールを味わってから、
帰りの電車の中で、禁酒、お酒を止める、脂肪肝などいろんなキーワードで検索してみた。

そしたら「この本でお酒を止められた」みたいな本が出てきた。

お酒好きな著者が、お酒をやめるために頑張る本らしいが、その中でお酒の怖さについても触れられているようだ。これで辞められた!と言う人のブログを読んで思わずその場でポチる。

わたしは「肝硬変」という肝臓の病気に対してはかなり恐怖心を持っているので、自分の恐怖を煽って勢いで止めてしまうのが良いのではないかと考えた。

さらに、酒豪だった人が、お酒を止めてみた体験談も出てきて、それを読むと「禁酒はメリットしかない」という素敵なことが書いてある。

朝の目覚めが良いとか、肌がきれいになるとか、頭がクリアだとか、いろいろ書いてある。

本当にそうなるんだったら面白いかもしれない。

そうだ、私は好きなことを我慢することはできないけれど、気になることを試してみることは大好きだ。

だったら、とりあえず1週間位お酒を抜いてみて、体にどんな変化が出るかウォッチすることを目的にすれば、楽しめちゃうかもしれない。

とにかくひたすら我慢、てのは一番リバウンドしやすいし、ストレスフルなので、自分がやれる方法を考えるのが重要。

こういうのは気分をあげて行かなくちゃね。

8.お酒の口寂しさを解消できる何かを探す


と、今日は初日なので、白湯とかお茶で口寂しさを紛らわしたが、明日から困るのはやっぱり口寂しさ。

お酒がないからといってばくばく食べても良くないし、お茶はトイレに行きたくなるし、何かさらっとしすぎてお腹に残る感がない。

とにかく、お酒の代わりになる何かのナイスな飲み物を見つけるしかない。

私は特に甘い飲み物やジュースが嫌いなので、代替品を探すのが大事かなと思う。

寒いので、お腹に溜まりそうで、ずっと飲んでいても飽きず、カロリーも少ない「くず湯」あたりを探してみようかなと思っている。

まぁとにかく、気軽に行った人間ドックで注意を受け、せっかく警鐘を鳴らしてくれたので、これは神のお告げと思って、自分の改革をしてみようと思う。

脂肪肝は3か月から半年で改善するそうなので、半年後くらいに内科に見てもらってもいいかも。それよりまず、自分の変化をウォッチだな。


実際、成功するかどうかはわからないけど、やってみなくちゃ分からない。せっかくやるので、やってみてどうだったか、またレポートをあげて行こうと思う。

しかしお腹すいたなぁ。(笑)


今日もお読みくださりありがとうございました!


追記:禁酒スタートの体験談を書いてみたので良かったらご参照ください。1日~5日目



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?