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<芸術>世界の美術館巡り(は,ちょっと大げさですが)

長く海外勤務していたおかげで,いろいろな美術館(博物館)を訪問できた。その中で,その幾つかを,思い出の一部として紹介したい。

ところで,時間が経つ毎に,また多くの作品を見る毎に,「受胎告知」,「聖母子像」,「ピエタ」の3種類の作品に大きく感情移入するようになってきた。「聖母子像」と「ピエタ」は,自分が年を取ったことがその最大の理由だと思う。男に取って「母(妻)」と「子(自分)」は,永遠に癒やされる存在だ。しかし,「受胎告知」にはそうした理由はない。ただたんに,天使の大きな羽を付けたガブリエルが,処女マリアに神の子の懐胎を告げるという,その構図がとても好ましく,そしてとても美しい。その理由は,自分でもよくわかっていない。

1.フィレンツェのウフッツィ美術館


芸術作品ではないが,チチェローネ(案内係)の女性が,とても美しかった。イタリアには,こうしたベッラ(美人)が多数いるように思えた。それだけで,もう良い国だ(残念ながら,画像は僕の記憶の中だけに刻まれている。そして,時間の経過とともに,その美しさは増していく。思い出とは,そういうものだ)。

ボッティチェリ「ビーナスの誕生」と「プリマベーラ(春)」

20181013ビーナスの誕生1

20181013プリマヴェーラ

ジョットー「聖母子像」

20181013ジョット―の聖母子像2

ダビンチ「受胎告知(大天使ガブリエルがマリアにイエス懐胎を伝える)」

20181013ダビンチ受胎告知

美術館から眺めるモンテヴェッキオ橋。

20181013ウフィツィ美術館からポンテヴェッキオ


2.ローマのカピトリーノ美術館,国立博物館マッシモ宮殿,ローマ博物館,チネチッタ。


「カピトリーノのビーナス」

20181014マッシモ宮5ヴィーナス

「ニオベ」

20181014マッシモ宮4ニオベ2

「二人の円盤投げ」

20181014マッシモ宮31円盤投げ

「ソクラテス」

20181014マッシモ宮6ソクラテス

「アウグストゥス」

20181014マッシモ宮2アウグストス

「ロムヌスとレムス」

20181017カピトリーノ美術館ロムルスとレムルス1

「ギリシャの壷絵」

20181017カピトリーノ美術館ギリシアの壺

「『甘い生活』でアニタ・エグバーグがトレビの泉のシーンで着ていたドレス」

20181014チネチッタ3甘い生活アニタエグバーグ


3.ロンドンのナショナルギャラリー


ワトー

2019ロンドンNGワトー

ターナー

2019ロンドンNGターナーガレイ船

モロー

2019ロンドンNGモロー2

フェルメール

2019ロンドンNGフェルメール2-2

ダビンチ

2019ロンドンNGダビンチ岩窟の聖母

世界最古のチェスセット

2019大英ゲルマンチェス

ケルトの兜

2019大英バイキング兜

ギリシャの兜

2019大英スパルタ兜

ギリシャの竪琴

2019大英ギリシアハープ

ロゼッタストーン

2019大英ロゼッタストーン


4.ヨルダン・マダバの古代キリスト教会跡のタイル画


ラクダ

20190412マルティス教会5

イエス・キリスト

20190412マルティス教会4

世界最古のエルサレムの地図

20190412聖ジョージ1


5.一番のお気に入り


ミケランジェロ「ピエタ」

20181016バチカン22ピエタ1

20歳の頃,神保町の美術専門の古書店を毎日のように訪れていた。ある日そこで見つけたミケランジェロの大判(B4版?)の写真集を衝動買いした。「ピエタ」については,美術の教科書などで見ていたが,この大判の写真集にある画像を見た瞬間,その素晴らしさに圧倒された。マリアがとても美しい。すべてを救済してくれるような,そんな大きな寛容と慈悲を,イエスを抱く身体から発散しているように感じた。

それから40年経って,バチカンで実物を見ることができた。カソリック信者のように,その前でずっと跪きたい衝動に襲われたが,異教徒としてさすがに我慢した。その後,人の流れが途切れるタイミングを見て,この画像を撮影した。マリア像の中から声にならない声を聞きながら,シャッターを押していた。

考えてみれば,ウフッツィ美術館のチチェローネは,このマリアに似ていたのかも知れない。


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