糖質過多の食事が、栄養失調から検査値正常の体調不良を起こす🤐

前回、検査値に異常が無いのに体調不良の若者が増えていると言う
話しをさせてもらいました。

特に体を作る原料であり、体を機能させる原料であるタンパク質不足が
糖質過多の食事の原因になっている可能性があります。

今回は、糖質過多の食事の継続がビタミンやミネラルなどの微量栄養素を
失っていくと言う話をしたいと思います。

炭水化物(糖質)は、そもそもエネルギーに変わる以外、体を作る
原料でもなく、体を機能させるのに絶対に必要なものでもありません。
(非必須栄養素で、体は糖新生という機能で糖質を作り出すことが
 出来ます)

つまり、糖質過多の食事とは過剰なエネルギーの原料を取る食事であり、
基礎代謝が落ちたり、運動量が減るとインスリンの作用で、
体脂肪(内臓脂肪 皮下脂肪)として体に蓄えるだけの、肥満を作る
材料にしか過ぎないものなのです。
そして、生活習慣病は肥満からドミノ倒しで起こり始めます。

それを便利になり運動量が減り、消費するエネルギーが明らかに減っている
にもかかわらず、
バランスがいい食事(脂質2割、タンパク質2割 炭水化物・糖質6割)を
とっているとみんな余剰エネルギーで肥満が増えるのは当たり前のこと
なのです。 
私に言わせれば、このバランスのいい食事こそ生活習慣病の原因です。

※このバランスのいい食事は、1977年ミネソタ大学、
アンセルキーズ教授が決めた割合で、すでに半世紀が来ようと
しています。アメリカは、この食事のおかげでBMI>30の人が
約3割、肥満傾向の人が6割以上になってしまっています。

(日本は、5人に1人が肥満ですが、このままいくとアメリカに
 近づくと思われます。なんでもアメリカの真似事ですから)

動脈硬化の原因は、カロリーの過剰摂取や飽和脂肪酸の取りすぎに
あるのではなく、糖質過多の食事が原因なのです。

医者も病院も栄養師もいまだに誤った食事を勧めています。
たまりかねた良く勉強する健康志向の人たちにより、
世の中が低糖質を目指し始めているにも関わらずです。

(間違っていても権威は自分では変わりません。コロナ対策と同じです)

低タンパク質の食事が糖質過多の食事を招き、バランスのいい食事が
肥満から生活習慣病を起こしていることを理解して頂いたと思いますので
さらにこの糖質がエネルギーを生み出す時に、微量栄養素を消費してしまい
栄養失調を招くと言う話に移りたいと思います。🤐

まずは、エネルギーを生み出す細胞がどのようにエネルギーを
生み出しているかを見てみましょう。
細胞は、細胞質とミトコンドリアエンジンでエネルギーを
生み出していますね。

燃料はブドウ糖と脂肪酸だけです

先ず、エネルギーを生み出す燃料ですが糖質(ブドウ糖)と
脂質(脂肪酸)の2つしかないことがわかります。

しかも、自動車のハイブリッドエンジンと同じで、ガソリンで
動いている時は、電気は使えず、電気を使っている時はガソリンが
使えないように、人間の細胞もブドウ糖を使っている時は、脂肪酸が使えず
脂肪酸を使っている時は、ブドウ糖が使えません。

だから、炭水化物(糖質)を取りながらでは、体に着いた
脂肪は燃えませんから、やせるのが困難になるのです。
やせるためには、脂肪を燃やすためには、食事での糖質をやめることが
必要なのでカロリーは、関係ありません。😠

低糖質食にして、これといった運動もせずに14Kgもやせた私が
いうのだから、間違いありません。😁
(野菜や肉、魚、卵 豆類は、カロリーを気にせずに食べてください)

肥満が生活習慣病の原因なら、糖質をやめれば肥満が解消されます

では、燃料であるブドウ糖と脂肪酸の違いを見てみましょうか。🤐

燃料であるブドウ糖と脂肪酸の違い😶‍🌫️

1)エネルギー量は?

ブドウ糖1分子から、38ATPしか生み出されていないのに対し、
脂肪酸(パルチミン酸)1分子からは、129ATPが生み出されています。
同じ1分子ですから脂肪酸のほうがはるかに
エネルギー効率がいいですね。

2)消費される微量栄養素は?

ブドウ糖を燃料とする場合、ミトコンドリアに入る時にビタミンB群を1回
ミトコンドリアの中でもう1回消費しています。一方脂肪酸の場合は、
ミトコンドリアの中で1回だけですね。
糖質(ブドウ糖)を燃料にするとビタミンB群欠乏症が脂肪酸より
起こりやすくなりますね。
鉄とMg(マグネシウム)は、どちらも1回づつで、変わりません。

3)ビタミンB群欠乏症とは?

脚気が有名ですね。歴史上白米により2回脚気が起きていました。
1回は、江戸わずらいといって、殿様が参勤交代で江戸で白米を食べると
脚気にかかっていましたね。
また、日露戦争の時に陸軍の一番偉い軍医であった森鴎外先生が
兵士に白米を食べさせて、脚気にしてしまい充分戦えませんでした。

いっぽう、玄米にカレーをかけて食べていた日本海軍は、脚気にならず
日本海海戦で大活躍しています。

(米ぬかには、ビタミンB群やミネラルが含まれています)

今も、脚気になっている人がいますが、医者は気づきません。
糖尿病の人のペラグラにさえ気づいていません。
私は、タンパク質が取れているのに、ALT(肝臓の酵素)の値が一桁の
ひと(ビタミンB6欠乏)やMCV(平均赤血球容積)の値が大きいひと
(ビタミンB12欠乏)、また、末梢神経障害(原因不明のしびれ)で
気づきます。

また、ブドウ糖の場合ビタミンB群欠乏症になると、ミトコンドリアに
入ることが出来なくなります。すると乳酸(疲労物質)が蓄積しやすく
なりますね。疲れが取れない、筋肉痛が取れない人要注意です。

今、ドラッグストアでビタミン剤が売れている理由も糖質過多の
食事が原因だと思われます。

たいていは、みんな糖質過多の食事をして、糖質の間食をしています。
とにかく、脳が糖質中毒(糖質をやめられない)になっているのかも
しれませんが、精製された糖質の取りすぎです。

(精製された糖質は、極めて速くブドウ糖に消化される)

今度皆さんが、コンビニに行った時に太った人が何を買うかよく見て
ください。菓子パンや炭水化物が多い丼物、麺類(カップ麺を含む)
甘いお菓子、ポテトチップスそれと一緒に、果糖ブドウ糖液糖の入った
清涼飲料水を買っているはずですよ。
肥満の人たちは、肥満になるもの(糖質)を食べて肥満になっています。
自分から、生活習慣病になっていっています。
誰も止めることが出来ていません。

4)Mg(マグネシウム)が欠乏すると?

Ca(カルシウム)とMg(マグネシウム)の体の中での働きは、拮抗します。
Caは、筋肉を収縮させMgは、筋肉を弛緩させます。

高齢者は、タンパク質が充分とれていないことが多いため、
多くの人が糖質過多の食事をしています。
多量の糖質を取るとMg不足を招きます。
また、高齢女性は、
整形外科の先生が骨粗鬆の予防のためCaの多い牛乳を勧めていますね。

その為に、Ca>Mgに傾くと筋肉は収縮しますから、筋けいれん
(こむら返り)が起きやすくなります。筋けいれんが良く起きる人は、
糖質過多の食事をしていますよ。または、牛乳を毎日飲んでいます。

肥満の若い人が、心筋梗塞や狭心症のような症状で救急搬入され
冠動脈撮影の結果、動脈硬化ではなく、冠動脈痙攣と診断されることが
あると思いますが、私はこれも糖質過多の食事でMgが少なくなり
冠動脈平滑筋が収縮して起きていると思っています。

Mg不足は、海塩や海藻を食べるか、糖質制限食にするか、硫酸Mgの
含まれた温泉に入るかして、Mgを増やしてくださいね。
酸化Mgは、便秘のクスリではありますが、Mgとして吸収されることは
ありませんので注意してください。

5)鉄(Fe)が欠乏すると?

鉄が欠乏しやすい人は、糖質が大好きで生理があり、出産をする女性です。
そもそも台所から鉄が消えています。南部鉄瓶なんかを使ったり、
鉄の鍋や鉄のフライパンなどが消えてしましました。

女性だけでなく、鉄が多く含まれる牛肉、豚肉、マグロ、カツオなど
赤い肉や魚を食べていません。そこに持ってきて糖質過多の食事を
していますから、当然鉄不足が起きやすくなっています。
そして、鉄欠乏症の人たちは、貧血もなく不整脈も無いのに
動悸がしていることが多いように思います。😤

ところが、多くの医者は、小球性貧血(鉄欠乏性貧血)が無いと鉄欠乏には
気づかないのです。

鉄は、血液の材料だけではなく、ホルモンを作るためにも必要です。

うつ病の8割は、女性です。上記noteを見ていただければ、うつ病が心の問題だけでなく、タンパク質不足、ビタミンB群不足、鉄不足、Mg不足で
セロトニンというホルモンが作られなくなった結果起きています。

栄養不足でうつ病を作るのに最適な食事は、糖質過多の食事と言えます。

また、セロトニンからメラトニンという睡眠ホルモンが作られますから
セロトニンが低下して、うつ病になると睡眠が出来なくなるのも
わかると思います。😤

マタニティーブルーや出産後の突然の自殺も鉄不足が原因のこともあり
鉄とタンパク質を補うだけで防げることもあるはずです。
注意してあげてくださいね。

(出産した子供に鉄を奪われてしまうため)

若い頃うつ病だった女性が、閉経後症状が軽くなるのもおそらく
生理が止まり、鉄が欠乏しなくなることが影響していると思っています。

私は、息子の病気を経験し食事を変えることで良くできる病気があることを
知りました。また、外来で私オリジナルの食事指導を始めてから、
確かに患者さんの状態が良くなるのを実感しています。

最近は、若いうつ病の女性やADHDの若い男の子、
どこに行っても異常が無いと言われているのに調子が悪いと感じて
いる人たちの食事を見直すだけで、症状が軽快する実感を得ています。

食事を変えるだけの治療ですから、副作用はありません。
少しでも元気になりたければ、私に3週間ほどだまされてみてください。
低糖質食の効果を実感してみてください。😁

そして、

良くなっても、良くならなくて「くそー」と思ってもどちらの結果でも
知らせていただければ幸せです。
返事は、必ずコメント欄でしますよ。
              いつもありがとうございます。😊

※2型糖尿病や肝臓、腎臓が悪い人は糖質制限食はできません。
悪くなる可能性がありますのでしないでくださいね。😤

             





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?