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ヌメ革の尊さについて語りたい

題名の通りです。
革製品の尊さについて語ります。
今回は第一弾。ヌメ革とはについてお話します。
そんな私利私欲の為の文章に近い物ですが、誰かの役に立てば嬉しいなと思います。

そもそもヌメ革って?ヌメヌメしている革?

そんな訳ないだろ!良い加減にしろ!オクラか何かじゃないんだから!
と憤慨されるヌメ革原理主義者の方もいるかも知れません、僕も英語か何かが由来だと思っていました。
ところが、ヌメ革の「ヌメ」は「滑り(ぬめり)」が由来しているそうです。ヌメヌメもあながち間違いでもないんですね。その艶やかな触り心地、そのなめらかな在りよう、一度触った人であれば納得いく由来かも知れません。
ヌメ革はタンニンで鞣した革で、その後防水・着色等の加工をしないで自然の色のまま商品にしたものです。
その製法は古代から今まで使われている非常に歴史のあるものです。そう聞くと、人類の悠久の時を感じて思わず目の前の革を撫で撫でしてしまいますね。
さて、僕が魅了されるヌメ革の特徴といえば、そう、百聞は一見にしかず。
この写真をご覧ください。


白くつるりとした触り心地のブックカバー、そして光を艶やかに反射し、手に吸い付く様な柔らかな触り心地のするベージュのブックカバー。

どちらも、同じ物なんです。

2年ほど使い続けているうちに、今の色に変わっていきました。
この様に、革は自分と一緒に生きてくれる存在なんです。一緒に過ごして色を変えて、手に馴染んでいく。


これこそ、ヌメ革の何よりの魅力だと僕は思います。


なお、断面が青白く、てらてらと光沢のある革製品もありますが、それはクロム鞣しの製品で、防水性の面で強みがあります。
こちらその製法が誕生してから100年程しか経っておらず、近代技術の確立した製法とも言えます。まさにタンニン鞣しと対極にある製法ですね。
なお、この製法でのクロム加工段階で発生する6価クロムが問題視されていて、環境保護の時流もあり現在はタンニン鞣しが再注目を浴びている様です。

価格帯は?

ピンキリです。値段か高い分高品質な革を使用していて、その手触りも大きく違ってきます。
良い革は手に吸着する様な手触りで、絹を撫でている様な感覚にすらなります。若い牛の革は特に貴重だと言われ、その理由は「子牛の皮は絶対数が少ないから」です。
子供の牛をわざわざ皮だけの為に殺して革を作る様な非生産的行為は行われておらず、「死産した子牛」or「胎内で死亡した子牛」という条件下にて生産されるが所以の貴重さなのです。
その手触りは大人の牛の革と同じ動物の皮とは思えない手触りです。お尻の肉は特に貴重だそうです。焼肉でも「イチボ」と呼ばれる貴重な部位ですね。

安い革
だと、固かったり、ヌメ革特有の血管の跡であったり、小さな傷などが目立つ事もあります。ですが、安くても革の楽しさは変わる事は無いので、是非一目見て気に入った物があれば手にとって見てください。
そして、是非買ってみて下さい。貴方が愛を持って育てれば、どこまでも側で時を過ごす伴侶の様な存在となってくれますよ。

ヌメ革財布であれば楽天市場やアマゾンで五千円程からもあります。
最近流行しているのは無印良品のものですね。二つ折り財布で6900円、長財布で9900円になっています。上の物と比べると少し割高ですが、品質は納得のいく無印ブランドです。
誰も持ってないのが良い!と言う人は色々なお店やハンドメイドのお店を訪ねて探し回るのも良いと思います。苦労と手間の分だけ愛着も湧くというものです。

ヌメ革シリーズ第一回は以上です!
次回は百聞をお聞かせしたいと思います(僕の革への愛を語ろうと思います)


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