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興味関心の広がり方

年々興味関心の幅が広がってきていて、
それに応じて読みたい本や行きたい場所、
観たい映画や舞台の数に対して

それをさばいていく作業が全然追いつかなくなって
30代に突入してしまいました。。。

知識を深堀りしようというエネルギーよりも
広く他分野を開拓しようとするエネルギーの方が、
今の自分は大きいみたいです。


そこで、

ここ数年広げてきた興味関心の広がり方の一つを振り返ってみます。

三年前ほど「メッセージ(邦題)というSF映画を知人に教えてもらい
鑑賞したところ、その年の自分の中のNO.1の映画になりました。

↓予告編「メッセージ(邦題)
https://youtu.be/1GMGMzHRE4Q

映画の内容をざっくり言うと、主人公である言語学者が突如地球上に現れた未確認物体(つまりはエイリアン)とコミュニケーションを試みる中で、彼らの言語を学び、ある能力が開花していく。。。

この映画が面白すぎて、
原作である中編小説「あなたの人生の物語」も読みました。
この小説では、映画では描ききれなかった言語学と物理学の細かな説明や描写が多数あり(メインキャストの一人が物理学者)
そこもものすごく知的好奇心をくすぐる内容になっており、ものすごく面白いです。(僕としては、それ以上に娘のことを書いている時の描写が本当に素晴らしくて、鳥肌が立つんですが)


この作品自体があまりにもよかったので、
この時作品内に出てきた言語学と物理学に対しても
いい印象が残ったのだと思います。

この作品に出会って、まず言語学という言葉に初めて出会うと同時に、
”新たな言語を学ぶことによって、何かの能力が開花することはありえるのか?”
という疑問が発生し、その答えが知りたくなり、人生で初めて言語学に関する本「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」を手にしました。

そして、先に結論を言うと、
”ある言語を学ぶことによって何かしらの能力が開花するのか”の答えは、、、

可能性はあるが、断定出来ない。

でした。
その本中でも言及していましたが、
言語以外の要素がどこまで影響しているかの確認が取れないため、
結論付けることが出来ないというもの。

しかし、本の中で面白い事例を一つ紹介していて、
オーストラリアのグーグ・イミディル語の話し手は、
「前後左右」ではなく「東西南北」を使って話すらしく、
彼らは今自分がいる場所の方角を完全に把握していなければ、当然話すことが出来ないのですが、彼らはだいたい小学生くらいで、そのような能力を得ているらしいです。(年齢はうる覚えですが、10歳前後だったと思います)
ちなみに彼らはどの場所であろうと大体方角が分かるとのことでした。
これは、おそらくは彼らは話をする際に必ず方角を知る必要があるので、日々の暮らしの中で、太陽の向き、木々は葉っぱの生え方などから自然と方角を認識する能力を小さい頃から訓練されることで身につくらしい。

映画「メッセージ」では、主人公が言語の習得によって得た能力が未来予知的な能力だったので、それと比べると少し地味ですが、これはこれですごいと思いました。

こう考えると、日本語を身につけている我々にしかない能力や性質なども何かしら存在するのだろうなと思います。
言語に関しては、まだまだ書きたいことがあるのですが、それはまた別の機会に書こうと思います。

このように 映画→小説→専門書 だったり、
ゲーム→映画→専門書→外国語の習得
という感じで広げていくのをここ数年楽しくやっています。

僕はこの映画「メッセージ」から言語学に行きましたが、
人によっては、エイリアン や 未来予知 というキーワードに惹かれる人もたくさんいるんだろうなと思います。


他にも興味関心が派生している事例自分の中にいくつかあるので、
今後書きながら自分なりにまとめていけたらと思います。


皆さんは、興味関心がどのように派生していくでしょうか。

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