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スズキの塩釜焼き、ハーブバターソースとともに

金曜日の朝。

週末に向けてがっつり掃除などを済ませ、noteを覗いたらご近所の魔術師、アーティストPATAさんがそれはそれはご立派な鯛のおかしらを。

そういえば今日は金曜日だった!
キリスト教的に、おさかなデー。

自家製シャケフレークはとっくにないし、冷凍庫の常備タコは先日のタコフライポつまみで底をついてしまった。
これは補充しなくてはならぬと、昼前にみるぅのお散歩がてら、近所のマルシェに向かう。

行列のできているいつもの魚屋で、タコ500gくらいと、鮭のアラ1kg(2ユーロ格安)を買おう。

列をなしている最中、口をぽかーんと開けたBarさん(=魚名スズキさん)が私を一心不乱に見つめていることに気づいた。
こんな風に見つめられたら買わずにはいられまい。
どのように調理しようかなどとは考えもせず、こちらも1匹購入。

買ったはいいけど、完全なる衝動買いなので、さあどのように調理しようか。
アクアパッツァは私ひとりが食べるハメになるのが目に見えているから却下。
ムニエルか、塩釜焼きあたりか。

🐟🐟🐟

ボーッとしたまま夕方に突入。
スズキさんの方向性はまだ決まっていないまま、とりあえずタコと鮭を下ごしらえするところからスタート。

タコはいつものように塩もみして、大きめの鍋にお茶パックにいれた茶葉とともに水をいれて沸かしたところに、投入。7、8分ほど沸騰しない程度のお湯で煮たら氷水で冷やす。

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偏愛なるタコセロリ、今日は和え物にしよう。

これだけでもいいけど、クスクスに使った余りのパプリカ(赤・黄)、黒オリーブを薄切りにして、オリーブオイル・はちみつ・レモン汁を合わせたもので和えて、塩胡椒で味を整えて、冷蔵庫へ。

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ふう。まだまだ先は長い。次は1kgの鮭と格闘。

今日は先日の皮メインハラス部分というより、中骨メインでシャケフレーク加工の方が向いている気がする。

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綺麗に洗って、皮と、刺身で行けそうな身の部分、骨&骨にこびりついている部分にわける。

皮はこんがり焼いてみるぅのごはんに。「皮が一番栄養がある」とは齢93歳の祖母と我が母の口癖だが、確かにシャケ皮を食べたあとの愛犬のKK(💩)はご立派でつやっつやしているし、KK柱の立つ確率も高い🐶

中骨部分は、適当に茹でた後、スプーンなどできれいに身をはがし、こちらもフライパンで炒めて白だしをちょこっといれてシャケフレークに。
これで2週間は安泰。

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ようやく本日のメイン。スズキさん。

結局、一匹まるまると塩釜焼きにすることにした。

なぜなら、めっちゃ簡単だから。
大体、前に書いた豚肉の塩釜焼きと同じ。

こちら、魚屋さんでウロコと内臓だけ取ってもらったスズキさん。
にんにくとタイム、付け合わせの必需品、レモン。これと、塩釜用に塩と卵白。

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まずは、内臓部分にニンニクの薄切りとタイムを詰め込む。

ちょうどこのあたりの作業でOtto氏が後ろからひょっこりと現れて、あああああああなんてこった。
決して生魚の調理風景はみられてはならないのに。
案の定、めっちゃ睨みきかせてきてた。。

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塩釜用の塩が500gくらいしかなくて焦ったが、ギリギリ全体を覆うことができた。
手に生傷が多すぎて相変わらずしみるしみる。慌ててビニ手をしたけど、一度しみたら尾を引く。
料理は楽しいけれど、苦行でもある。

付け合わせ用のChou de Bruxelles(芽キャベツ、あらかじめ茹でて冷凍しておいたのを解凍した)も一緒に焼いてしまおう。

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200度のオーブンで30分〜、塩釜がこんがりするまで焼く。

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焼いている間に、お魚にかけるソースを作る。今日はこれが第2のメイン。

ハマでブイブイ系のQOLおねいさんといえば、最近タイマニアなことも判明した世界のぽなちゃんだ。

秋鮭のムニエルに合わせていたこのソース、絶対美味しいに違いないと思って、チャレンジ。

「バター、ニンニクすりおろしをあっためて、みりん、砂糖、塩、レモン汁を入れて煮詰めてほんのちょっとだけ薄口醤油をいれる」とのこと。

分量は、勘だ。
砂糖の代わりにはちみつ、薄口醤油の代わりに白だし。
焦げそうだったので、白ワインもちょい足し。

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ハーブは、エストラゴンとパセリをみじん切りに。
味見したけど、これは・・・衝撃。
危うく味見でその辺の野菜をつけてかなりいってしまうところだった。
5味がバランスよく入っているからだろうか、非常に美味しい。

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ソースができたら、さらに付け合わせ、じゃがいもを。

フリット用のじゃがいもしかないので、今日も揚げていく。
もはや登場回数多すぎて、目を瞑っていても作れるミクニフライポ

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スズキの塩釜焼き、完成

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大事なレモンを忘れてはならぬ。
塩釜をかち割ります。

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塩はもったいないけど、仕方ない。

身を綺麗に取り分けて、先ほどのハーブバターソースをかける。
ミクニフライポと芽キャベツ、タイムとレモンを添えて、完成。

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やっぱり塩釜焼きはいいな。いい感じにふっくら焼けている。
そして大変なお知らせなのがこのソース。魚にバッチリ合う。

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Otto氏、アクアパッツァほどの拒否反応は示さなかったが、スズキは私にしれっとよこしてきつつ、ソースが美味しいとソースだけは綺麗に平らげていた。

これは「エスカルゴのソースか?」と問うてくるので、
「noteでヨコハマに住んでるぽなみちゃんっていうひとから教えてもらった、エスカルゴソースより複雑なソースよ」と答えたら、ぽなみ???日本人の名前ナノカ??という感じだった(笑)たしかにバターとにんにくとハーブメインだもんね、エスカルゴのソースって。


野菜もちゃんとお食べなさいよアナタと促したところ、「ワタシにとっての野菜はこちらだ」といって、右奥のフライポをひたすら召し上がっていた。

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まあ、じゃがいもも野菜ですけどね・・・。

主食にも野菜にもなる万能選手、それがじゃがいも。
今日も大いに活躍してもらってありがとう。


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半纏の季節となりました

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