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モチ米でかなえる、念願のシウマイ

皮は米でもいいじゃないか


なんか私、ずっとずっとシウマイが食べたかったんですよね

ほぼ40歳女、北フランス在住


パリ深酒友Aちゃんが作るシウマイをAちゃん息子が食べる動画を見る度(頻繁)、そして米国西海岸から崎陽軒ワードが出てくる度、胃袋の片隅から愛を叫んでいた。シ・ウマイ・・・!

横浜崎陽軒が自社の焼売をシューマイでなくシウマイと呼ぶ理由のひとつに、「シ『ウマイ』」と中に「美味い」が入っているからだと聞いたことがある。

名は体を表す。
それからというものリスペクトも込めて、焼売は、シウマイ。

胃袋から愛を叫んでも、そもそも私、餃子は作れどシウマイは作ったことがない。日本にいたら、崎陽軒も、駅ナカとかデパ地下に入ってるPAOPAOも、まいばすけっととかマルエツでいつでも買えるニッスイの冷凍エビシウマイもあって事欠かなかったから。


昨日、家の納戸を整理していたら、以前ひとりサムゲタンをしたときに運良く北の内陸で仕入れたタイ産のもち米の残りを発見した。残りといいつつ、まだ7割くらい残っている。

これ、皮にできるんじゃないの・・・?そういうシウマイなんかみたことある。

アラフォー壊れかけの記憶

皮もなければセイロもないけど、皮もセイロも代用でなんとかなるさ。
なければ代用すればいいのよ精神発動、作ろう。

参考にしたのは、NHKきょうの料理。

もち米を浸水している間、肉ダネを作る。
材料全部をよく混ぜたら冷蔵庫で休憩。

レシピの3分の2量で
豚挽き、玉ねぎに片栗粉まぶしたもの、干し椎茸、しょうが、その他レシピにもとづく調味料


浸水させたり休ませたりしている間に、スープともう1品。

シウマイを作ると決めたときからずっと悩んでいたことがある。
皮を米にしたシウマイって、何をお供にすればいいの?


「中国では餃子に米はNG」と、以前書きものをしていた頃に中国人の後輩ちゃんに教えてもらった。それを当てはめれば、私が作ろうとしているモチ米シウマイに米合わせなんてしようもんならNGオブNG。

氷点下の夕方俺散歩で頭をスッキリさせつつ、あーだこーだ考えて思いついたのが、やっぱり麺、されど麺。ピリ辛肉味噌をいつものなんちゃって中華麺にかけたもので、主食的な扱いではなく、どれもおかず的おつまみな感じでちょこちょこと並べてみるってのはどうだろう。

そうと決まれば、しょうがとにんにくで、豚挽きを炒める。

シウマイの肉ダネで余った3分の1をつかう
酒、砂糖、しょうゆ、コチュジャン、味覇、オイスターソース、酢などを入れて煮詰める
塩辛くなってしまったので、牛挽きを急速解凍して加えて中和

山椒をたっぷり加えたら、なんともいい感じの肉味噌ができた。
これは麺じゃなくて米でもいいな・・・味見が止まらないよ?お供のワインが進んでしょうがないんですけど?


シウマイにモチ米まぶして、蒸す

スプーン一杯分の肉ダネを、浸水後水切りしたモチ米にぼとんして、コロコロ。写真は撮り忘れた。

さて、我が家にある寸胴鍋(Otto氏所属)。ずっとパスタを茹でるものだと思っていたけど、細いスパゲティはもれなくはみ出るし、これいかに?氏はショートパスタしか食べないので何の問題もないんだろうけど。

穴あきの内鍋を入れても底に結構余裕あるし、これ、蒸し器代わりにしよう。

緑の葉っぱを敷いて、もち米シウマイをならべる

内鍋の底につかないくらい量の水を入れて沸騰させたら、シウマイさんいってらっしゃーい。

20分後、ちゃんと蒸せてる


中華を意識した食卓

味見段階で味見しすぎるくらいにはどれも美味。
まあたぶんこれは味の覇者味覇などのチカラが多大。


1、モチ米シウマイ

からしとしょうゆでいただく。

下にしいた葉っぱにもシウマイの肉のうまみがうつっていい感じ


2、ネギとコーンのかきたまスウプ

ポワロー1本の白〜うす緑部分をざくぎりにして、炒めて、コーン缶いれて、鶏ガラスープの素っぽいものを入れて煮込んだら、生卵をぐるぐるさせながらいれる。仕上げにごま油とラー油と胡麻ふって食卓へ。

しょうがの端くれもいれてあったか効果


3、ピリ辛肉味噌麺

ご飯用茶碗によそってみた。恒例の、具で麺が見えない(笑)

肉味噌、ネギ、赤玉ねぎ
下にはちゃんと重曹カッペリーニ中華麺もどきが眠っております

はい、整いましてPM21時。W杯、モロッコ対フランスの歴史的な試合は、フランスリードで前半折り返していた頃。

昨日漬けたカリフラワーのピクルスも添えた
これがかなりいい箸休めで自らを褒めてあげたい

私、結構気を使いながら頑張ったんだけど、Otto氏のヤロー、肉味噌麺はとても美味しいと平らげたのはよかったけど、シウマイは肉が赤いとかいつもの神経質ぶり発揮してケチをつけるからレンチン(したら食べた。ちなみに元々ちゃんと火は通ってる)。

カリフラワーはどうにか食べたけど、スウプはどうしても手をつけなかった。見た目がダメなんですって。gluant(ねばねばしてる)って形容詞を使ってたな。

皿数多めに作ったときに複数食べないのはさすがにグッときていたけれども、まあ私もフランスの料理で見た目からしてNGなものがなくもないか・・・と、胃文化交流ならぬ異文化交流の難しさを痛感するそんな夜でしたとさ。

デリケートなOtto氏用の教訓:とき卵は汁に入れるな

私は念願のシウマイが食べられて感無量だったのになあ。



今日のぼやき:日本行きの飛行機が高すぎる件

レセピせを無事にゲットした今、いつ日本に帰っても大丈夫であろうとの期待から、今日の午後はほとんど日本行きの飛行機を見ていた。

犬という属性の俺が一緒なので、客室に持ち込めるエールフランスの直行便がベスト。というかこれしかないし、JALとANAは残念ながら論外。ひとりの時はウェルカムだけど、客室に持ち込めないと長距離ワン旅はNGだ。というか、短距離でも貨物室に預けたことがない。

色々な日程でシミュレーションしてみたところ、どんなに安く見積もってもエコノミーで1500ユーロ超えるんだけどこれいかに。

俺の運賃(往復最低250ユーロ)とか、健康診断とかもろもろ諸経費入れたらこれ一体いくらするんだ?KLMの乗り換え便も検討してみる?いや、KLMは乗り継ぎがソウルかアムステルダムで乗り換え時間どんだけ?だし、そもそも乗り換えで犬ってどうなるの?大丈夫なのか?とか考えたり調べたりしていたら沼ってもうパンク状態。

高い高いと噂には聞いていたが、これはなかなかに大打撃の撃である。
まあなんとかしていつか帰るけど、嗚呼日本が遠い・・・🇯🇵

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