そうだ、ストウブでパン焼こう!
フランス最良の季節
はじめて迎える北フランスでの春夏。
パリに同じく、北フランスでも、夏が訪れるちょいと前、5月末から6月にかけてはおそらく年間でもっとも過ごしやすく、美しく、にぎやかで、ゆえに気分もあがる。控えめにいってサイコゥサイコゥサイコゥな期間であることは間違いない。日が長くなって22時くらいまで明るいしね。
今週の平日はひとり生活with俺🐶。天気もよく体調もよく、とても平穏。
8時すぎくらいから庭仕事に精を出す。我が家の庭はとにかく日当たりがいいので、1日庭仕事したらばあっという間に日焼け。焼豚状態よ本当。じりじりと。
木曜日の朝は緊張の大仕事が待っている。1ヶ月に1度のdéchets verts=雑草などの回収日である。この雑草回収、我が街では3月から11月までの期間のみ、1ヶ月に一度しかない。かつ朝めちゃくちゃ早く稼働するっぽくて、過去3回出しそびれて涙した経験から(すなわち一度も持っていってもらえたことがない)、もうなんていうか命懸け。出し方が悪いの?時間??
色々調べて万全の態勢で臨むも、ちゃんと持っていってくれるか不安で前日の夜からそわそわして眠れなかった。でも今回、ようやくちゃんと持っていってもらえて、無事に100リットル入りのゴミ袋4つ、デトックス完了。うれし涙出かけた。
そうだ、パン焼こう!
夕方。なんのアテがあるわけでもなく、街の中心まで俺と出向きぶらぶらしていたらば、クリエイション欲がむくむくと。雑草デトックスしたからかな?(いやなんの関係)。
ここで思い立って、ひとりごはんだというのに!すでに時は夕方だというのに!!パンを焼こうという気になる思考回路が一体全体どうかしている。
昨年の冬にカルフール冬のストウブ祭りをやってたときに、ああストウブってパンも焼けるんだなーと気づき、色々調べてたときの記憶が急に降ってきたんだよね、きっと・・・。
そのときにブックマークしていたこちらのレシピを開いて、街唯一のbiocoopでfarine de seigle complète(ライ麦)を買って足早に帰宅。速攻調理スタイル入ります。
材料は、強力粉(フランスだとT65)、ライ麦、インスタントイースト、水、塩、以上。そして使うのは、27cmオーバルのココット。
レシピ自体はとても簡単。強力粉450 g、ライ麦粉50 g、水350 g、イースト7g、塩9 gを混ぜ合わせるのみ。ボウルはストウブ祭りでゲットしたストウブの巨大サラダボウルがお役立ち。
生地がまとまったらば、布をかけてあたたかいところで発酵させる。いつもはオーブンで35度にセットして発酵させるけれども、今回はストウブのココットを250度で1時間予熱しておかなくてはならないので、生地は我が家で一番温かいところ=テラスでよろしく。
生地を発酵させること1時間半、オーブンであっちあちに予熱されたココットに、クッキングシートの上にのせた生地を入れて、テキトーにナイフで切り込みをいれておく。
225度にオーブンの温度を下げて、ココットの蓋をして20分焼いたら、蓋をはずす。
残り20分、蓋を外した状態で焼く。
いやはや、あっという間に焼けちゃいました〜!
粉があればどこでも生きていけるんじゃないの・・・?なんて気も起こしちゃうよね、これは。
パンのお供に
金曜日には北の内陸に向かって、そこからまたしばらく戻れない。
なので、発酵させている間、同時進行で冷蔵庫の残り物掃除を。
まずは、野菜。さーて、何ができるでしょうか??
こんなラインナップ、とりあえずフランスの野菜ごった煮・ラタトゥイユでしょうよ!いつも米を炊く20cmラウンドのココットにて、こちらも無水調理よろしく。
パンを焼き上げている間に、もう一品いっとこ。
お買い得時に一キロまとめ買いしている鶏むねは、とりあえず塩糖水にぶちこんで3日くらい放置したのち冷凍しているのだけど、冷蔵状態で登場を待ちわびている1切れを使ってなにか洋風なものを作ろうか。
鶏むねはそぎ切りにして、水気をとる。
小麦粉をまぶして、フライパンで焼いたらば、バター・みりん・白だしを加えてとろっとするまで煮て、仕上げにレモンをふる。
パセリのみじん切りを多めにちらしたら、ワインに合うただのつまみのできあがり。
というわけで、ひとりごはんア・ターブル!
パンはもちろん全部食べないよ、さすがに。
パン、止まらない。。無限にいけそう。困る。
そしてライ麦加えたの大正解!!元々ライ麦入りのパンって食事向きだなという感覚しかなかったけど、合ってた(笑)ラタトゥイユをのっけたり、鶏むねのバターレモンソースを吸ったり。
俺なんかパンオクレ攻撃がすごくて、エンドレス二足歩行状態。
残りのパンは布でくるんで北内陸に持参し、チーズなどと合わせて頂いている。これ万能パンすぎるからまた作る。
それにしても、米も炊けるわパンも焼けるわ、ストウブさんすごいよアンタ…
うちの主食はストウブで成り立っているということに気づいた私は、東方向、つまりはストウブ産地のアルザス地方に向かって、深々と敬礼するのであった。
おまけ:金曜日と土曜日のこと
金曜日の午後は北フランスの港町から内陸への移動。
キャリーケースを開くと脊椎反射で中に入り込み、頑なに動かない俺。大丈夫あなた一緒に行きますから、ね?
プロモ価格のチケットなので、意味不明な乗り換えが2回。通常2時間のところを4時間かけてまいりますよ。。。
こちらは1度目の乗り換えアミアンの駅前にて。時間があれば大聖堂まで繰り出すんだけどあいにくそこまでの余裕はなかった。
土曜日は、ちょっくらXP稼ぎの旅に出るOtto氏をCDGまで見送る。私は今週大事なメディカルランデブーがあるので俺とともにお留守番。空港は人でごった返してるなあ相変わらず。
今年の夏は庭仕事して終わりそうな気がする。なんとなく。