2023年8月のセレク落ちおうちごはん
どこにもいかない夏休みな今月は、わりとnoteに向かう時間が長かったように感じる。
でも、トータルで書いたのは10記事。
毎日欠かさず作った料理のことを書き殴っていた3年前の自分が同一人物とは到底思えない。よく一皿のことをあんなに膨らませていたものだ。
まあ、小出しスタイルからまとめ出しスタイルに変わったってことなんでしょう。
ってことで、今月もセレク落ちしたおうちごはんをまとめていこうね。最初に言っておくけれども、えらい長いので!そこんとこヨロシク。
そうそう、今月は夏野菜をたくさん食べたな。特にトマト。
マルシェでもスーパーでも、キロ2ユーロ以下くらいで売られているのを見るたびに買い足してしまうもはやトマト狂。常に在庫がたくさんあった。
高級ステークアシェでメンチカツ
冷凍庫に常備しているCharalのステーク・アシェ。こういうやつ↓
いつもより奮発してリムーザン牛のステークアシェを買った。そのまま焼いて食べるのもいいんだけど、谷中銀座のことを書いたときになんだか無性にメンチカツを作ってみたくなったのよね。いい肉でメンチカツつくると美味しいじゃん?
メンチカツ・プレート
このときは禁酒中。炭酸水にレモンを浮かべてグラスだけフルートで気分あげてこ。
鶏モモポトフリメイクカレー・メンチカツのせ
7月のセレク落ちごはんでも書いたけど、7月最終日に寒い寒いと作った鶏モモポトフ。こういった煮込みはカレーに変身するのが鉄板。さらにメンチものせたらこりゃ米が隠れてしまうがな。
お子様ランチ風メンチカツ
ラストはお子様ランチ風。
オムライストレーニング
日本のパリのおじさま宅でもオムトレが行われていたようだけど、上達ぶり半端ないっていうか、もはやオムライスチェーンの出来栄えよねすごい。
モツァレラトマトソースオムライス
賞味期限の近いモツァレラを使いたいけど、果たしてどこに加えるのが正解?ライス?卵?ソース?
検索してみたら、ポムの樹というオムライスチェーンで一番人気がモツァレラチーズのトマトソースオムライスだという情報をつかんだ。で、見てみたら、トマトソースにモツァレラを使うらしい。
トマトソースはにんにく・たまねぎと生トマト・トマト缶で自作。ちょい甘めに仕上げた。
これ、とても美味しかった。さすが人気なだけあるわ。ポムの樹行ったことないからもちろん食べたことないけど。モツァレラはやっぱり熱を加えたほうが美味しいな。
普通のオムライス
また別の日は、卵が3つしかないなかで2人分のオムライスを作る試み。
気分で創作、パスタ
3日に1日はパスタ(スパゲティorカッペリーニ)を食べていると思うけど、天候とその日の気分で食材合わせていく感じですね。
トマトとサバ缶とトマトのパスタ
このブランドの鯖缶、ナチュールが一番好きなんだけども、白ワイン&ハーブマリネなんていうおフレンチらしい味もある。洋風パスタにしとこ。
こういうシンプルなオイルパスタが好き。
サバのトマトラグーパスタ
翌日のランチは、サバ缶のあまりでトマトラグーパスタ。
ラグーって肉のイメージだけど海のもので作っても美味しいよね。
生ハム・トマト・ブロッコリー・そら豆のスープパスタ
3日に1回とかいいつつ、翌日の夜もまたパスタ。
これまた寒すぎて震える夜はスープパスタに。
そら豆アワーの記事でも書いた、そら豆とパンチェッタとトマトのスープにインスパイアされていることは自明。
余り物には福ありパスタって感じ?胃袋からあったまりましたわ。
キャベツとベーコンとトマトのパスタ
春先に出回るとんがりキャベツが、北では夏でも出回っている!
ブロッコリー・ペペロン
先月からのブームはまだ継続。迷ったらブロッコリーぺぺにしようと脳が反応するようになった。
安定の美味しさでした、マル。
イカとグリーンパプリカのペペロンチーノ
最近実現できていない毎月10日のイカの日。冷凍の生イカリングを入手したので、グリーンパプリカと合わせて和風ペペロンチーノ仕立てに。
この組み合わせ、花丸!!
大のお気に入り、レモスコ。ついに使い切ってしまった・・・。
ぞっこん・豚ロティ
日本ではお料理上手なかなこさんが、ビーフにポークにチキンとロースト3段活用祭りをされていた。準備も手が混んでいて、付け合わせも色とりどりで、ヘルシーなかなこさんらしいお料理たち。
ローストはフランス語でロティ。響きが軽やかで綺麗だからフランス語自体は好きだ。ま、全然上達しないけど。
そんな私も今月豚ロティにはまりまして、何度も作ったなあ。
豚のロティ、夏野菜のオーブン焼き、ついでにストウブパン
突然、塊肉を調理したくなる衝動に駆られることが月に1度はあるのだけど、今月は豚、ロティ用のロースに食指が動いた。ビタミンB2足りてないのかな。
ひとり分なのでさすがに1キロとかはアレだな・・・と、400gくらいにカットしてもらう。焼く1時間くらい前に室温に戻しておいて、塩胡椒を全体にまぶしてタコ糸で適当にしばる。
豚と一緒にロティされる仲間、今回はにんじん、あなたさまです。
最近、マルシェでお気に入りの八百屋さんができて、にんじんはもっぱらそこの葉っぱ付きのものを買っている。甘さが段違い。
ストウブ(ラウンド20cm)に軽くオリーブオイルを熱したら、肉の脂面からこんがり焼いて全面に焼き目をつける。
全面に火が通ったら、蓋をしてオーブンに入れておしまい・・・としたいところだけど、あいにく本日オーブン混み混みなので、豚肉にアルミホイルを巻きつけてバットで休ませたり鍋に戻したりを何回か繰り返してみることに。
肉に火が入ったかな(もはや野生の勘)というところで鍋の余分な油をすてて、アルミホイルの肉汁と白ワインと醤油、みりん、バターで鍋の底をこそげとりながらソースを作って完成。
付け合わせは、マルシェで仕入れてきた夏野菜とモツァレラをオーブンで焼こうってのは元々決めていたのだ。ナス、ズッキーニ(2色)、トマト、モツァレラを順番にならべていく。
最後にオリーブオイルをまわしかけて、オーブンへ。
そうそう、パンも焼こうと思ってたんだ今日!どんだけオーブン使うの?
ようやくパーツがそろった。
これ、絶妙な焼き加減に思わず舌鼓を打った。パサパサになりがちな豚肉だけど、信じられないくらいやわらかく仕上がっている。
豚のロティ、何もかもが適当だったので、もう2度と同じ味と焼き加減が出せることはないだろう。
そんな創作料理を「一期一会系ヒトサラ」と呼んでいる。
まあ大体毎日そんな感じだけど。
豚ロティ、トマトのムース
奇跡の豚ロティ、まだ半分残っている。
これまた今月のかなこさんのお料理で、「トマトのムース」というのにとても惹かれていた。ほら、うちトマトいっぱいあるからさ。
ゼラチンが1枚だけしかないけど、まあどうにかなるっしょ!このレシピを参考に作ってみる。
ここに水でふやかしたゼラチンを加えたコンソメと合わせる。
さあここで痛恨のミス!生クリーム、泡立たないタイプの低脂肪生クリームしかなかった。。
ここまできちゃったので、もう生クリームそのまま合わせちゃえばいいや。
いやー、固まらない予感しかしないな・・・と思いつつ、これは翌日の楽しみとしよう。
そうそう、濾した後のトマト。こういうのを捨てられないサガ。
スペインのパンコントマテみたいな感じで、パンに塗りつけてみようか。オリーブオイルとバスク唐辛子塩を加えてペーストに。
2日目のロティはこんな感じで。
そうそう、トマトのムースなんですけどね。
一応ちょっとは固まってくれたけど、やっぱりムースまでは固まってくれませんでしたね。
ちゃんと泡立つ生クリーム買ってきて、またいつかリベンジしたいと思います。
豚ロティ、アゲイン
まだ続く、豚ロティ。
2週間後にまた湧き上がる、塊肉調理欲。
今回はオーブンに空きがあるので、蓋をしてそのままオーブンへ。
同時焼きするのは、トマト。ざくぎりトマトをにんにくとほんのちょっとの白だしであえて、耐熱皿にのせてシュレッドチーズとパルミジャーノかけてオーブンで焼くだけ。
わーん、豚肉、焼き加減、甘かったーーー!
やっぱり一期一会だったんだな前回のロティは・・・とがっくりしながら、まあ焼きすぎよりはいいだろう。スライスしたものをさらにオーブンに入れて熱を通して、食卓へ。
これはこれで美味しいんだけど、前回の奇跡の柔らかさが失われてしまった。繊細なのね豚ちゃん。
願い事ひとつだけ叶えられるなら、安定して塊肉が焼けるようになりたい。
夏野菜のだしマリネ
先月も作っていた気がするけど、夏野菜がたくさんあるときは白だしとお酢と砂糖で作ったマリネ液にひたすことにしている。
今回は、トマト、ナス、ズッキーニをマリネに。
これだけでも立派な副菜になるし、マリネ液飲めるし、色々便利なのよこの子たち。
OKOの副菜として
とんがりキャベツをゲットしたら、うちのOtto氏大好きOKO(お好み焼き)の出番。
お好み焼きはおかずじゃなくて主食な我が家ですので、副菜にこの野菜マリネなんか、いいんじゃないかな。
なおOtto氏はこのマリネ、お気に召さないようなので、今後も私ひとりで消費することになる。ラッキー。
創作系冷やし中華
ようやくきた20度ごえの真昼間。ついに冷やし中華を始める日がきた。
麺はもちろん重曹カッペリーニ(重曹を加えた熱湯でカッペリーニを茹でて中華麺もどきにするという、海外在住の民にとって定番の生活の知恵)である。
今年初の冷やし中華は、具に夏野菜のマリネとタレにマリネ液をそのまま採用。
卵焼きときゅうりを足して、てっぺんにのせたるは豚ロティの切れ端でーす。
変化球ではあるけど、冷やし麺としてかなりイケてたので、またとある日も同じようなものを。
カニカマとかエビとか入れてもいいなと思いつつ、すでに寒いから、もう今年の冷やし中華は店じまい。また来年会いましょう。
名無しのただ美味い麺
これも一期一会系ヒトサラ。
重曹カッペリーニ中華麺(温の上)に、夏野菜マリネといつぞや作って冷凍していた肉味噌、中華風卵炒めをのせたもの。
なんかよくわからないけど謎に美味しかった。
週末アペロ
恒例の日曜の昼アペロ。
たいてい、アペロ・デジュナトワール(食事アペロ)にして楽をする。
定番チーズプレート
日曜の朝は港でマルシェが開催されるので、俺とOtto氏とともにそこまで歩いて、チーズとパンとたまにハムなどを買ってくるのが我が家の定番。
基本的にハード系チーズを好む我々。Otto氏はシェーブルとかブリーとかもあれば食べますがね。
この週は、Mimolette(ミモレット)とSalers (サレール)とBeaufort d'été(ボフォール・デテ)。
チーズは俄然、フロマージュリーのものが美味しい。ほかの週もチーズをとっかえひっかえほぼ同じ感じだった(ゆえに、ちゃんと写真を撮っていない。。)
PAIX DIEUアペロ
Otto氏が外でたまに飲んでる(多分)高級ビール、PAIX DIEU。そのアルコール度数なんと10度。ほぼワインやん。
スーパードライ党の私、ビールは軽めが好き。美味しいんだけど酔っ払うわ流石に。
そうそう、夏はホワイトビールもいいね。パッケージがかわいいLa choffe、ホワイトビールを見つけたので試してみたけど美味しかった。
その他思いつき系
大抵ワンプレート系。
チキンロティとグリーンサラダ
冷凍していた骨つき鶏モモに、塩胡椒を振ってオリーブオイルをまわしかけ、にんにくやタイムなどとともにオーブンで焼くだけ。途中でブイヨンをかけるのが義母に教わったポイント。白ワインもかけた気がする。
焼いてる間にサラダをつくれば栄養バランスもとれそうじゃない?面倒な日は全部これでいいわ。
牛ひき肉と夏野菜の和風そぼろプレート
たまにくる、食欲はあるんだけど何が食べたいかよくわからなくて、調理しようにもなんにも思いつかない日。
とりあえず何かし始めれば思いつくだろう。
玉ねぎにんじんズッキーニを無心にみじん切りにしてみたはいいが、まだノーアイデア。
結局出来上がったのが、こちら。
何も思い浮かばないので、とりあえず全部炒めてドライカレーっぽくしようかなと思いながら炒めてたら、やっぱ和にふろうと方向転換。白だしとかみりんとかあっさりめのそぼろ仕立てに。
あっさりそぼろとかいいながら、当たり前のように仕上げにバターをちょい足してしまうのは味覚がフランス化してきたからなのか・・・?
リュウジお兄さんのモツァレラステーキ
いつかピザでも焼こうと買っておいた、ラージサイズのモツァレラ。
モツァレラを主役にしたものがいいなと思って、リュウジお兄さんのこちらのレシピに辿り着いた。
わかる、わかる。モツァレラ、日本だと高いよね。日本にいたときはモツァレラ買うのちょっと躊躇したわ。
基本はリュウジ兄さんのレシピでつくってみよう。まずはソースづくりから。にんにく、玉ねぎとラードンをいためる。
ここにトマトジュースを加えて煮詰めていく。トマトジュースないからトマトピュレで。好みに味付けしたら終了。
次、モツァレラ。キッチンペーパーでよーく水分を吸い取ったら、全面に片栗粉をまぶして、焼く。
どこで火からあげていいかのタイミングがわからなくて、結局カッチカチに仕上がってしまいましたわ。
モツァレラって、半熟くらいの加熱具合が好みなのよね。
普通サイズのモツァレラでいつか試してみるかも。
厚切り豚の生姜焼きプレート
ようやく終わりが見えてきた!
そしてまた登板!豚!!
今回は豚は豚でも豚ロースの厚切りをチョイス。
なんとなく和な気分だったので、生姜焼きっぽい感じに仕立ててみたい。
どうみても肉に対して玉ねぎ入れすぎだろう?
厚切り豚で生姜焼き、悪くないね!美味しくできた。
ニクの日のなんだりかんだり豚プレート
29日はニクの日。
豚ロースの厚切り、2切れ中ひと切れは生姜焼きにしてもうひとつは冷凍していたので、これを使おう。
これまたノープランでとりあえず豚をじっくりソテー。
その後、にんにく、たまねぎ、ズッキーニ、ナスを油炒めにして、冷蔵庫整理で出てきた焼肉のタレ(中辛)をぶっかけて終了。あとは適当に盛り付け。
サラダ菜を敷いた上に、冷凍していた白米をチンしてセルクルに詰めたら、肉置いて焼肉タレ野菜乗せて最後に目玉焼きのせて完成。
思いつきの割には30分もかからないで出来たし、バランスも良さそうだし、いいニクの日ディネだったと思う。
おそば!
しめくくりは、忘れちゃあいけない。おそば!
俺と冒険してくたくたで帰ってきたら、とりあえずビールの栓を抜いてお蕎麦を茹でる。
昔はうどん派だったけど、今はがぜん蕎麦だな。
地元の美味しいお蕎麦、アイミスユー!
こうして振り返ると、特になにか社会に有益なことはしちゃいないけど、とりあえずちゃんと生きていたんだな私・・・と。
つくることは生きること。
来月も美味しいものをたくさん生み出せますように。
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