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「干物沼」にまるっとダイブした話

ボンソワー!こちとらバカンス中ではありますが、毎月恒例のNIKKEI STYLEの記事が昨日掲載されたので、紹介させていただく。よかったらご覧ください。


これ、気づいた方もいるかもしれないけど、テーマのアイデアはnoteで以前書いたアジの干物の話


いつものお堅めな感じから脱皮して、少々noteっぽくユイじょり節を効かせてみました。編集長に「これは怪作ですね」と言っていただけたのがとてもうれしい(にやり)。TOP画像もなんだか怪しい雰囲気しかしないなこりゃ。


さて、ニッポンの干物。
生産量的には1番は「ホッケ」のようだけど、今の季節に旬を迎えるのがアジだ。最近、noteのご近所でも美味しそうなアジフライをいくつか見かけた。

ということでアジの干物について調べていたら、沼津市に続いて発見したのが記事の後半部分で出てくるキシモトさんの「骨まで食べられるひもの まるとっと」

あれ、骨まで食べられる?宇宙食・・・?って前にnoteでも見かけたな・・・と思って記憶を辿ると、さすがのこの方、Ossanne同志のちょこたんぬことチョコチップクッキーさん。

この場を借りて告白すると、「いろんなことにチョコチョコと手を出して飽きて・・・」とプロフィールに書いていらっしゃる割には、私の中でイカとサンドとパフェといえばちょこたんぬ!と結びつくくらいにはイメージが確立されている。


NIKKEIの記事内では字数の関係で触れられなかったけれども、常務取締役の岸本さんに開発時の苦労話などたくさん教えていただいた。

たとえば、まるとっと開発時、「食事を目で楽しめるよう、切り身ではなく魚の形はできるだけ留めておきたい」というこだわりから、真空包装時のピンホール(骨の突起部分の突き破り)に悩まされたとか。また、骨を軟化することだけ気にしていると身だけの部分は脆くなり過ぎて、軟らかさのバランスを取るのに数ヶ月かかったりもしたんですって。


幾多の困難を経て誕生した「まるとっと」は、常温90日、冷蔵180日の保存性とレンチン1分で食べられる利便性(レンチンなしでも可)に優れているほか、特筆すべきは栄養面

記事でも触れているが、普段は食べ残す中骨まで食べられるので、生のアジと比較してカルシウムを約40倍、干物のアジと比較すると約20倍も摂取することが出来る。通常の干物の様に骨が硬いまま噛んで摂り込むよりも、『まるとっと』は吸収しやすい軟らかさになっているそう。

いやー、邪魔者の骨をあえて栄養満点のかたまりに変えてしまうなんて、発想の転換というか、まるでマジックじゃあないの!骨の存在がネックとなる高齢者はもちろん、育ち盛りのお子さんにももってこいではないかと思った。

まるとっと集合写真

「まるとっと」は2011年にアジのしお味・みりん味・バジル味が完成以後、 タイ・ホッケ・サンマ・マサバ・ニシンなど徐々に魚の種類や味にも幅をもたせて展開。岸本さんによると、「アジの開き バジル味」は干物には無い洋食風の味付けで、若い方々を中心に人気があるとのこと。

確かにバジル味、トマトとかにも合いそうだし、気になるぅ!
Otto氏もほぐせば食べてくれるような気がしないでもないし!!

まるとっと、東京都内では、新橋にある愛媛・香川のアンテナショップ「せとうち旬彩館」でも買えるらしい。前職の職場が至近で、銀座と汐留を行き来する途中によくおやつなど買っていたものだ。嗚呼もっと早く知っておけばよかった・・・!


宇宙食認定された「スペースまるとっと」も、年間1万匹のアジを使うだけのことはあって、開発には大変苦労されたとのこと。地上でなく宇宙基準ですもの、そりゃ基準はより厳しくなることは容易に想像がつく。

具体的には、まるとっとからさらに生臭さを抑え、水分量を減らすことにとても多くの時間を費やしたのだとか。まるとっとは通常の干物よりも水分量はすでに少ないけれど、それでも宇宙基準だと、宇宙空間で水分が漂って機械類に悪影響が出てはいけないという観点から、水分量が多いことについてJAXAから改良を求められたのだという。ひゃーー、水分漂っちゃうんだね、宇宙は。

普通の「まるとっと」と「宇宙食まるとっと」。
味の違いを聞いてみたくなるのが探究心のかたまりエビ型である。

岸本さんによれば、「まるとっと」をさらに乾燥を加えたものが、「スペースまるとっと」なので、同じ燻製しお味のアジを食べ比べてみると、「まるとっと」は若干水分を含んでいるのでしっとりとしている一方、「スペースまるとっと」は水分が飛んでいる分、旨味が凝縮していて美味しく感じるのではないかとのこと。もうこれは酒の肴大決定、おめでとうございます👏


こうやってアジの開きを通してどっぷり干物沼にはまったけれど、ユイじょり水産的に次は何を加工しようかな?海辺の街で夕暮れを見ながらワクワクしている。



海の夕暮れ、黄昏れる俺。

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正面ショットも🐶

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