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なければつくればいいのよシリーズ

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なければつくる、なければ代用する、を追究するものたち
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記事一覧

Soja(大豆)からつくろう!ニッポンのTofu(豆腐)

こんなところになぜNigari?時は半年ほど前に遡る。 パリから北フランスの港町に引っ越しをし2週間ほど過ぎた頃、ふいにやってきた空前の和食ひとりごはんブーム。 これと同時に「お豆腐食べたい病(定期)」が発症したので、街に唯一あるBioのチェーンスーパーを訪れてみることにした。パリのビオスーパーではニッポンの絹豆腐に近いお豆腐売ってたもんでね。チェーンのスーパーなら売っているに違いないと。 「わーShitakeも売ってるじゃんすてきー!瓶詰めでMisoもあるしSakeも

モチ米でかなえる、念願のシウマイ

皮は米でもいいじゃないか パリ深酒友Aちゃんが作るシウマイをAちゃん息子が食べる動画を見る度(頻繁)、そして米国西海岸から崎陽軒ワードが出てくる度、胃袋の片隅から愛を叫んでいた。シ・ウマイ・・・! 横浜崎陽軒が自社の焼売をシューマイでなくシウマイと呼ぶ理由のひとつに、「シ『ウマイ』」と中に「美味い」が入っているからだと聞いたことがある。 名は体を表す。 それからというものリスペクトも込めて、焼売は、シウマイ。 胃袋から愛を叫んでも、そもそも私、餃子は作れどシウマイは作っ

こんがり系・じゃがりこサラダ味!

どうも。さすらいの羊飼いなユイじょりです。 ちなみに「さすらい」は羊にかかっている。 早朝のパリに降り立ったこの羊に。 そんでもって、さすらいの羊は動きが素早い。 最近、特に身の上で変わったことはないのだけれども、noteにかける時間が全盛期の10分の1くらいになっているせいかご近所を訪問することもできず。 今日は久しぶりにたっぷりキッチンドランクできる感じ。諸々と漬物やおやつの仕込みなどクッキングしながらnoteのタイムラインを遡っていたらば、好きな塩系お菓子ワード

ヴェルサイユのローズメロンパン・・・!?

Bonsoir!「パンがあるけど米を食べてもいいじゃない」でお馴染みのユイじょりです。 今日の夜明け前の空。なんという空色! 加工ゼロでこれざます。 あ、俺もいるよ。 まずはお伝えしたいグッドニュース 届いたんですよ、ちゃんと。 実家の両親が送ってくれたゆうぱっく特大サイズの段ボールが!パリの自宅まで! パート1。調味料、乾物系。 興奮がおさえられない。テーブルに並び切らない。 パート2。お菓子とか日用品とかごはんに合う系。左上に壁のようにそびえ立っているのは

夏の味、カルピス・イン・パリ

からだにピース!ユイじょりだよっ。 最近あらたなOLごはんを開発しつつある府中のモノホンまさみちゃんに怒られちゃうかもだけど、今日だけは飲兵衛な類(YOSHIDA)もまさみにトランスフォーム。まあ、冒頭だけだけども。 話は変わりましてさて、ユイじょり的「夏の飲みもの」といえば?? そう、水。つまりは、ビールにロゼにアペロール! ・・・ってのは当たり前田のクラッカーだけれども、やはりジャポネーゼたるもの、国民的飲料「カルピス」の存在を忘れてはいまい。 (ほら、マジで冒頭

土用の丑の日、鶏肉からウナギとカレーをうみだす試み

ボンジュール、ビールとウイスキーとワインをちゃんぽん飲みしてどうやら二日酔いのユイじょりです。ちゃんぽん、よくナイ。 一昨日あたりからネットでうなぎワードが頻出しているなと思っていたら、昨日は土用の丑の日だったんですよね。 ネットにあふれるうなぎ関連ニュース。うなぎの食べ方とか見分け方とかどこのうなぎが美味しいとかいうニュースより、個人的にアツかったのはこの地元紙のニュース。 干物が宇宙に飛んだという話は書いたけど、うな重がその状態のまま成層圏に到達したと。しかも気球で

週末は、アペロ三昧〜ケーク・ミモレットと自家製カレーパン

全てのフランス人に聞いたわけでもないのに、「フランス人は○○だから〜」と主語を無意識に拡げてしまって表現するのはNGだよなあ・・・ とは、Otto氏におふくろの味を尋ねたときに反省したばかり。 だがしかし、以下に異論を唱える方は、おそらくそう多くないと推察する。 「フランス人が好きな言葉のTopは、 ①『apéro(アペロ)』と ②『vacances(ヴァカンス)』」 この、「フランス人はアペロとヴァカンス大好き論」。 なぜかというと、それだけアペロはフランスの日常文

自画自賛な自作カクテキで、ホット&クールな麺生活

私にとっての、漬けもの幼き頃、実家(信州)近くの祖父母の家にたまにいくと必ずおやつに出てきた。「一体全体何が美味しいのこのしょっぱくてぐんにゃりした食べ物!」と幼心にぷりぷりしていた、漬けもの。 時を経て、飲み会の締めはアイスとか杏仁豆腐とかいうスイーツでなく、いつの日からかナスの一本漬けか漬けもの盛り合わせと代わった。 今となっては白米のおともに、酒のおともに、故郷を思い出させてくれる大好物となった、漬けもの。 最近の、漬けもの心やさしき親友のおかげで、フランスにいるに

パリのキッチンで、あん肝アペロを。

先週の水曜日のこと。 寝ぼけ眼でOtto氏の残したヌテラのダイニングじゃなかったダイイングメッセージを発見し、朝っぱらからクレープを20枚ほど鬼焼きした私。 すでに疲れてソファでぼーっと魂が抜けていたところに、イヌ科ヒト属の俺が、まじでブレーキランプ5回点滅「K・K・漏・れ・る」のサイン。こりゃ放っておくと未来予想図がヤバめなのでささっとヒト・俺ともに着替えてダッシュで外に出た。 天気もよかったので、エッフェル塔方面に向かって少し歩いてみることに。 夏仕様に仕立てたノー

なければつくればいいと思っている人が、パリの空の下でアジを干した話

「なければつくればいいのよ」の精神とは、なかなか日本の食材が入手しにくい環境で生活を送るうえで私の基本のキたる心構えであり、なかなかにサバイバルな現状において心身ともに生きながらえるための生存戦略でもある。 つい最近、noteから「300記事になりましたオメデトウパチパチ」とメッセージが来た。300!?始めた当初は三日坊主以上続けばいいかと思っていたので、100倍である。口座のお金も100倍になってくれないかなと切に願う。 300本も記事があれば自明なことだが、少し前から

タケノコ化アーティチョークで、グリーンカレー!

ふっと張り詰めていた糸がゆるんだのか、昨晩はTOP画像だけ貼り付けたら力尽きたユイじょり・リターンズ。 シチリアのkaorinaさんもおっしゃっているけれど、最近いただいたコメントにまとめて返信をしていると10回目にいかないくらいでそれ以降返信できなくなる現象が多発。他の人のところでもコメントできなくなるので、この現象が発生したらとりあえず放置。からの、どんどん読めてない記事がたまっていくという悪循環に陥っております。コマッタナー。 さて、今朝は昨晩のお夕飯のことを書こう

そば恋し、故郷の食卓を、パリで

昨日、我がふるさと名物・野沢菜に対するロングストーリーを書き上げて次の日が「そば」と来ると、私のふるさと恋しぶりがいかに重症かわかってくださるだろう。 第1次コンフィヌモンの毎日クリエイション、振り返るのも面白いのでそのうちまとめようかなとも思いつつ、3日目に人生初の手打ちうどんを作ってうまくいったから調子に乗っていたのか、無謀にも自宅蕎麦打ちにチャレンジしましてん。 当時の記録には、 「ちょうど1週間が過ぎてすでに諸々のストレスが溜まってきた8日目。気分を上げるための

ふるさとが恋しくて、春〜マイ・野沢菜ラブストーリー

1年前のこの日、3月17日は、フランスで第1次コンフィヌモンが始まった日。 前日の夜、大統領演説での「Nous sommes en guerre」。いまでも語り継がれる「我々は戦時下にある」発言だ。この演説の数時間後からレストランは完全クローズとなり、生活必需品以外の商店も文化施設も全て閉鎖となった。 たしか最初は2週間くらいの予定だったような気がするけど、期間がどんどん延長されて最終的に5月11日まで続くなか、プロフィールにしている記事にも書いているように、私の1日1ク

マイ・明太ラブストーリー

時は、かれこれ3週間ほど前まで遡る。 朝やることを終えて、何を買いたいわけでもなく、ぶらぶらとあてもなくマルシェに出かけた私とみるぅ。 いつもの魚屋さんの前で、足が止まった。 山積みにされているブツたち。 あれ?これはどうみても「魚卵」。 しかも大きめの「たらこ」っぽくみえるんだけどな・・・? 一旦立ち去ったものの、やっぱりどうしても気になって舞い戻り、「お兄さんお兄さん、果たしてこれはなんでしょうか?」と尋ねる。お兄さん、「タラの卵だよ!」と。 タラの卵・・・タラ