見出し画像

土用の丑の日、鶏肉からウナギとカレーをうみだす試み

ボンジュール、ビールとウイスキーとワインをちゃんぽん飲みしてどうやら二日酔いのユイじょりです。ちゃんぽん、よくナイ。

一昨日あたりからネットでうなぎワードが頻出しているなと思っていたら、昨日は土用の丑の日だったんですよね。

ネットにあふれるうなぎ関連ニュース。うなぎの食べ方とか見分け方とかどこのうなぎが美味しいとかいうニュースより、個人的にアツかったのはこの地元紙のニュース。

干物が宇宙に飛んだという話は書いたけど、うな重がその状態のまま成層圏に到達したと。しかも気球で。


このうな重を提供した「観光荘」は松本にもお店があって、我が家の御用達。
うなぎは好きなOtto氏も連れていったことがある。

最初に出てくるこの骨せんべいがめちゃくちゃ美味しい。

画像3


個人的にうなぎの蒲焼は基本カリっとしてるほうが好きだけど、ここのはカリっとしつつふわふわ要素も残っててかなり美味しいんですわ。

画像3

画像1


ううう・・・うなぎの写真を眺めていたらどうしたってそそられる。パリにも野田岩の支店があるけどふっくら系だし、冷凍うなぎはアジアンスーパーに売っているけど、そこまでいく気力もナッシング。

うちにある食材で何かで代用できないものか・・・と、こんなページを発見した。

代用品になりうるものが7つ挙げられている。

【うなぎの代用品①】はんぺん
【うなぎの代用品②】ちくわ
【うなぎの代用品③】豆腐
【うなぎの代用品④】ナマズ
【うなぎの代用品⑤】さんま
【うなぎの代用品⑥】鳥皮
【うなぎの代用品⑦】なす

①から⑤まではNG。はんぺんちくわはそのまま食べたいわ(涙)

問題は⑥である。鳥皮

このサイトによると、見た目はまったく似ても似つかないが、味はかなり「うなぎ」らしい。

鳥皮・・・ねえ。。。。

ここでふと、前日の夜にしていたOtto氏(以下P)との会話を思い出す。

(P)「今日買ってきた骨付き鶏モモは、前にしてくれたみたく皮と骨をとって料理してちょ」
(Y)「(ちっ、ただのソテーにしようと思ってたのにめんどいな・・・)しょうがないなあ、じゃあ身だけにしてこないだみたいなカレーにしちゃっていい?」
(P)「ボニデ!(ナイスアイデア)」

・・・鳥皮、あるじゃん!

こちらが会話に登場していた骨付き鶏モモ2本入り。

画像4


かくして土用の丑の日、鶏からなんちゃってうなぎ丼(私用)と鶏カレー(Otto氏用)を生み出す作戦が実行されたのである。ひとくちコンロでどうすんだ?まあなんとかなるさ。

工程はこのように。

①  うなぎのたれづくり
②  鶏皮下処理
③  ②とともに米を炊く(その間に野菜切る)
④  カレールーを作る
⑤  カレーの具を煮る→④投入
⑥    鳥皮フィニッシュ


最初にうなぎのタレを作る。醤油・酒・みりん・砂糖を合わせて火にかけ、味が決まったら水溶き片栗粉でちょいととろみをつけてみたりして。

画像5


次に鶏の下処理。皮を剥いで骨を取り除いて・・・

・・・これが面倒なので、血がついた部分を取り除くくらいにして、生姜と和風だしと一緒に炊き込んじゃえ!

画像7

こうすれば鶏だしが出てお米も美味しくなるじゃろうて(ただの言い訳)

約20分後、炊き上がり。シンガポールライスみたいなものね。

画像7

俺が匂いをかぎつけて足元で目をうるうるさせている。


次、ルー作り。こないだの豚狂カレーの鶏版。鶏狂カレーをつくってみよう。
1番、ラードに代わり、バター、バター。

画像8


たまねぎを入れて弱火にてじっくりと火を通す。

画像9

小麦粉とカレー粉を投入して焦がさないように炒めたらルー完成。

画像10


次にカレーの具。お米が炊けたストウブから鶏肉を取り出して、オペ開始。

画像11

火が通ったほうが俄然オペがしやすい。ずぼらもたまには役に立つ。

鍋で玉ねぎとにんじん、鶏の身部分を炒める。

画像12

お米を炊いてる間、暇だったからにんじんは型抜きしたんだった。型抜きであまったにんじんはレンチンして俺のごはんにトッピング(俺はにんじんラブ)🐶

豚狂カレーのときはとんこつスープのもとだったけど、今日は茅乃舎様の鶏だしにて鶏度を高める。

画像13


野菜に火が通ったらルー投入。

画像14

焦がさないようにっていって焦げてるのが常なの、どうしようもないなこりゃ。

ウスターソースをちょい入れして味を整えたら、今日は洋風度高めでピカールの生クリームポーションを2つくらい投入。

画像15


ここでちょっと脱線。せっかくにんじんが可愛らしいから他にも彩りを加えてしんぜよう。
赤パプリカとズッキーニをオリーブオイルで焦げ目がつくまでソテー。

画像17


これはうなぎのタレにも合いそうだな。私のなんちゃってうな丼にものせることに決定。

画像18


さて佳境に入ってまいりました。鶏皮・うなぎの蒲焼化。

鶏皮をカリッとするまで炒める。

画像19


これくらいカリっとさせたらおいたんも食べられるんかな?

画像20


ここに最初に作っておいたタレを投入し、皮と絡めながら火を通す。

画像21

甘辛の香ばしい匂いがもう最高なんですけどー!


よし、ここまできたらあとは盛り付け。

鶏エキスたっぷりのご飯はいい感じにおこげもできておる。

画像16


まずは鶏狂カレー。さらさら系のカレーなので、深めのお皿を使う。
まんなかにこんもりとお米をよそう。

画像23

お米も鶏エキスが入ってるので、かなりの鶏度といえよう。

野菜をバランスよくのせたらカレースープをかけて完成。

画像22


「シブレット2本シュッ」が前回オサレだといってもらえたので、今回もシュッとさせてみた。

画像24


そして我がなんちゃってうな丼。こちらもお米をよそったら、鶏皮を上にのせて、ズッキーニとパプリカも添える。

画像25


刻みのりとねぎ代わりの刻みシブレットをファサーっとしたらできあがり。

画像26


本日の箸休めはきゅうりとわかめの酢の物でございます。

画像27


席につくなりOtto氏が、「なぜ別々のモノを食べるんだ?」と問うので、「あなたのお望みどおり鶏皮剥いだけど、その皮を私はいただくんです。アンチガスピ!(廃棄物出しません!)」と即答。それは素晴らしいとかなんとか言ってた気がする。

鶏狂カレーはまあ、まずいわけがないので、Otto氏は文句のひとつも言わず黙々と平らげてくれていたが、私のなんちゃってうな丼はどうだ?

・・・これはですね、口に入れた時は蒲焼の味だけど、噛んだらやっぱり鶏ですよ。この食感がうなぎの皮っぽいとは言えるかな。

ただこれはこれとして美味しいので、アリかナシかで言ったらアリ!!な一皿ではある。そして予想通り、付け合わせのズッキーニとこのタレ合わせがとても美味しかった。

故郷で本物の美味しいうなぎを食べられる日を楽しみに、最後に昔パリで作ったうなぎ料理でしめくくることにしよう。

うまき。

画像28


うざく。

画像29



サポートいただいた分は、おうちごはん研究費としてフル活用いたします!