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週末は、アペロ三昧〜ケーク・ミモレットと自家製カレーパン

全てのフランス人に聞いたわけでもないのに、「フランス人は○○だから〜」と主語を無意識に拡げてしまって表現するのはNGだよなあ・・・

とは、Otto氏におふくろの味を尋ねたときに反省したばかり。

だがしかし、以下に異論を唱える方は、おそらくそう多くないと推察する。

「フランス人が好きな言葉のTopは、
①『apéro(アペロ)』と
②『vacances(ヴァカンス)』」


この、「フランス人はアペロとヴァカンス大好き論」。
なぜかというと、それだけアペロはフランスの日常文化だし、フランス人はヴァカンスのために働いている…ような印象を受けるからだ。

イカ🦑じゃなかった以下補足しよう。

① アペロは「アペリティフ」の略。端的にいうと、食前酒。ポテチとかハムとかチーズとかオリーブとか、ちょこちょこつまめるものと共にとりあえず乾杯!
ちなみにうちのOtto氏の数少ない日本語ボキャブラリーのひとつが、
「トリアエズ、ナマ2ハイ、オネガイシマス🍻」
アペロラヴァー的にはマストなフレーズである。
私も別国に行く時は必ず「ビール○杯、お願いします」は覚えてからいく。
② ヴァカンスは言わずもがな、ホリデーつまり休息のこと。


フランスに住んでトータル6年目になる私も、それに影響されてかされずか、もともとの素質がアレだったのかはわからない。でも、アペロタイムが好きすぎて、それに向けて諸々頑張ろうとするし、逆にアペロがないと震える(&機嫌が悪くなる)カラダになってしまった。

高校生のときにパリに遊びにきた下の妹は、「ごはんの前にポテチ食べるのにびっくりした!」って可愛い感想を述べていたけど、オトナになるとこれ、普通なんやで・・・。


🏖

Otto氏は滅多に「これを作って欲しい」と主張する人ではないのだけど、先週頭に自ら「オレンジのハードチーズ、ミモレットの塊を買ってきていた。
これを使って、ケーク・サレ(塩辛いパウンドケーキ?)の一種、ケーク・ミモレットを作って欲しいのだという。珍しい意思表示だ。


土曜日の昼アペロ

土曜日、Otto氏は仕事だけど、13時には終わるはずなので、大体14時すぎくらいにはお帰りになる。ただし渋滞もあったりするので、帰り時間は読めない。こんな中途半端な時間でも活躍するのが、アペロである。

薄力粉150g、ベーキングパウダ一袋、卵3個、牛乳150cc(写ってなーい)、ミモレットの塊を用意。

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塊の半分はキューブ状にカットし、もう半分は削りまくって粉類のもとへ。

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削り完了。これはオレンジなキリマンジャロ?
混ぜるのを躊躇する美しさ。小人になってダイブしたい欲求に駆られる。
そもそも粉よりチーズの量のほうが多くないか・・・??

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我を取り戻し、グイングインゴムベラで混ぜ、卵と牛乳を加える。
オーブンシートを敷いたパウンド型に流し込み、生地→キューブミモレットを3回繰り返す。

最後に黒胡椒をゴリったあとが、こちら。

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180度〜200度のオーブンで30分〜40分焼く。途中チーズが爆発する音がぽんぽん五月蝿いけど、まあ仕方ない。

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Otto氏が帰ってきてからのアペロ風景がこちら。
ケーク・ミモレットの他は、切ったり袋から出したりするだけ。

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もはやチーズの塊ともいえる。

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こういう塩っ辛いつまみがあると、永遠に水分を欲してしまうので要注意。


日曜日のアペロとカレー

昨日、2万歩ウォーキングの途中にテラスでアペロをしたな。


色々と中途半端になってしまったため、夜はアペロスキップのジャパニーズカレーとした。Otto氏のリクエスト、「スープじゃなくてepaisなやつよろしく」と。
翻訳コンニャクすると、「サラサラじゃなくてぼってりよろしく」

はいはい了解〜ってことで、賞味期限いつか知らんけど、ジャパニーズカレールーを使用したジャパニーズカレーを作ることとしよう。

カツにするはずの骨つき豚肉、骨を外して身をルゥに使い、糠漬けに使うつもりだったカブもいれた。お腹空きまくりだったので写真撮るのを忘れたけど、Otto氏が証拠写真を一応撮っていた。

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CoCo壱とかがその辺にある生活が羨ましくもあり、不便から生まれる豊かさもあるよなあとも思ったりする。


月曜日の夜アペロ

大量に作ってリメイクしていくのは好きだけど、どうしたって夏には向かない。

ちなみに昨日のカレーは、日本で買ってきたこくまろカレーを2キューブ使ったのみ。米は1合ちょっとしか炊いていないので完食したけれど、ルーはボウル1杯余っただけ。

しめしめ。コレはアレができるな。富澤商店(TOMIZ)を最近ちょこちょこnoteで見かけていたので、こちらのレシピを参考にアペロ惣菜をひとつ作ってみることにした。粉だけはあるんだ我が家。

カレーの量が少なかったので、分量の半分で作ることに。

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一次発酵後、ふくらむ膨らむぅ!

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本来10個分のレシピの半分、5個分で作っているけれど、アペロならちょっと小ぶりなほうがいいなと思い、7個分で生地を等分。

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シュレッドチーズものせとこう。

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ぎょぎょぎょ、餃子???

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その後2次発酵だ!と放置していたらすっかりその存在を忘れ、なんだか成長しまくっている・・・。

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まあいいや、形を整えて、揚げ焼きに。

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油断して焦げてっけど、気にすんなって🐶

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怪訝な顔してキッチンに現れたOtto氏にひとつかじらせてみたら、でかい目がかっぴらいて「UMMA!!」(うっま!)と言っていた。私もその後、パクッとしてみたけど、これは美味しい。


ここ3日の集大成

土曜日のケーク・ミモレットとともに、これが本日のアペロ兼ディナー(アペロ・ディナトワール)であります!

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我がプロフィール、テキトーに一皿入魂型おうちごはんクリエイターとか名乗ってるけど、アペロクリエイターのほうがいいかなこれ・・・。


カレーパン、ちょいと焦げたけど、美味しすぎるんですけども。

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パンの生地にパン粉つけて揚げるとか、誰開発したのこれ・・・?

ウニとホヤを最初に食べようとした人レベルで勲章を与えたいと思うくらい、カレーパンも素晴らしい一品なのだなということに気づいた夜なのであった。



視線を落とすと、俺

白蛇を夢にみるといいことあるって言いますね。白蛇風な俺ショットも有効かもしれなくってよ。

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