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小4から不登校で公務員になった話⑨私を支えてくれたもの(最終回)

こんにちは、結(ゆい)です。

このnoteでは、長男の不登校をきっかけに、ホームスクーリングという育ち方を選択した我が家のアレコレをお伝えしています。
このシリーズは、不登校を経て社会人になっている私のことを振り返っています。
初回 小4から不登校で公務員になった話①「いい子」のエネルギー切れ

仕切り(黄緑葉っぱ)

公務員試験に向けて、朝から晩まで勉強する毎日を過ごしていた私ですが、2つのことに支えられて、合格まで頑張れたのだと思います。

適度な距離で見守ってくれた両親

1つめは両親です。
基礎学力ゼロから公務員試験合格を目指している私に対し、両親はあくまでもいつも通り接してくれました。「もっと勉強したら」とか、逆に「少し休んだら」と言うこともありません。

むしろ、週末になると「結さん、ちょっと温泉に行こうか」と誘ってくれました。きっと勉強で煮詰まりすぎないようにという心遣いだったのだと思います。(帰路の運転を私に任せることが出来るので、温泉のあと心置きなくビールを飲めるから、という説もあります笑)

勉強しながらもふと「公務員試験に落ちたらどうしよう…」と不安になったときには、その気持ちをそのまま両親に話しました。そういう時両親は、励ますことも心配することもなく「そうかー」とただ相槌を打ち、傍にいてくれたのです。
人生経験が豊富な両親からすれば、不器用な勉強を続けている私にアドバイスしたいこともたくさんあったと思いますが、それらをすべて飲み込んで、話を聴くことに徹してくれたことに感謝しています。

ジャズダンスで培った体力と集中力

2つ目の支えは、中学高校時代、多くの時間を捧げたジャズダンスです。

ジャズダンスでは、本番までに振り付けや自分の立ち位置を覚えきらなければいけませんし、その練習は何時間にも及びます。
受験勉強が本格化するタイミングでジャズダンスを卒業した私は、それまでジャズダンスに注いでいた集中力と体力を一気に勉強に振りました。

ダンスと勉強、一見するとなんの関連性もない分野ですが、一つのことに集中するという経験自体はどんなことにも応用できるのだなと感じます。
長時間の勉強で疲れたときも「いやいや、あのレッスンの辛さに比べれば!」と思い、頑張ることが出来ました。

劣等感の消失

こうして無事に試験に合格して就職先も決まったとき、私の中で変化がありました。
それは、劣等感の消失です。

不登校になって以来、公共交通機関などで制服を着た女の子たちが近くに来ると「あの子たちには出来ている『学校に通う』ということが、私にはなぜできないのだろう」という劣等感と罪悪感を抱き、少し離れたところに移動していました。
ですが、自分の中で描いていた「大人」になる目途が立ってから、そういった感情がすっと消えて、私は私の道を歩けばいいんだと思えるようになりました。

家族の支えやジャズダンスとの出会いなど、人や環境に恵まれて今は平穏な暮らしを送っています。
ですが、今この瞬間も、学校との距離感に悩み苦しむ親子がいることも知っています。

私の経験談が、苦しみ悩んでいる親子やそれを支える立場の方々に届き、不登校に対する捉え方が少しでも変わったら…これ以上嬉しいことはありません。

思ったよりも長い連載になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
感想など、コメント欄にいただけたらとても嬉しいです。

仕切り(黄緑葉っぱ)

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次回はホームスクーリングの日常シリーズに戻ります。
↓次回↓


最終回と言い切ったくせに、しれっと続きを書きました 笑
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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