ホームスクールのやり方 開始から4年目の日常(長女・小学生1年生編)
前回まで、長男のホームスクールについて振り返ってみました。
今回は、現在小学校4年生の長女がどんなホームスクールをしてきたかを振り返ります。
前回はこちら
ホームスクールになったきっかけ
人見知りなところはありつつも、親しくなった相手にはユーモラスな面を見せてくれる長女。
小学校に入学することを楽しみにしており、通い始めてからも「給食が美味しかったー!」とか「図工で絵を描いたよ!」と嬉しそうに教えてくれていました。
しかし、入学してから半年ほどたった頃、徐々に食欲が落ちていきます。
学校が楽しいと話すのに、食事は2口ほど食べて「もうお腹いっぱい…」と箸を置いてしまうのです。
そしてある朝、消え入りそうな声で「今日はなんだか疲れちゃったから、学校をお休みする…」と言いました。
その後も、行ったりお休みしたりの五月雨登校となり、徐々に休む期間が長くなっていきました。
私から見ると、長女はHSCの傾向があります。
HSCとは、においや音などの物理的な刺激や、周りの人の喜怒哀楽という感情を人一倍強く感じるという特性を持った子どものことを指します。
HSCの特性を持つ長女は、教室で感じるざわめきや友達のけんかなど、学校で受け取る様々な刺激も、人一倍強く感じることになります。
そうして受け取った刺激を処理し切れずにパンクして、食欲減少という身体症状があらわれていたのです。
学校をお休みし、しっかりと休息をとった長女は、「学校は基本的に行かず、行きたいと思うときだけ行く」という決断をします。
親としても本人の気持ちを尊重し、小学1年生の11月頃からホームスクールに切り替えたのでした。
ここまでの話について、こちらの記事でより詳しく紹介しています。
ホームスクール 小学校1年生
小学校1年生の長女がホームスクールを選択した時点で、長男は小学校3年生。そのため、平日の日中は兄妹で図書館に行ったり、家で好きなことをして過ごしていました。
長男同様、ことばの教室にも週1回通い、担当の先生とお喋りをしたり体を動かして遊びます。
長女は会話中、相手の気持ちを慮りすぎて返事をするのに時間がかかる傾向がありました。
すると、ことばの教室の先生が、「そういう時はね、『今考えているからちょっと待って』と言うと、相手も待ってくれるんだよ」と、教えてくれたのです。
長女の好きなこと・得意なことを認めつつ、よりコミュニケーションしやすくなるように導いてくださった先生方には本当に感謝しています。
ホームスクーラーの気持ち
そんな1年生の頃のことを長女に聞いてみました。
4月に入学し、11月頃にホームスクールへ切り替えるまでの約7か月間、長女にはかなりの負荷がかかっていました。
そのため、家で休養しエネルギーを回復させるのに精一杯で、記憶が残っていないのではないかと思います。
実際、長女がスライム作りやお菓子作りに取り組みたいと言い出したのは、小学校2年生の9月頃、つまりホームスクールを始めて1年近く経ってからでした。
自分の好きなことを見つけて主体的に学ぶ、というホームスクールの前提には、その子自身にエネルギーが満ちていること必要なのだなと、改めて感じました。
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続きも書きました。
↓次回↓
子どもはたくさんの負荷が掛かり続け耐えられなくなった結果、「学校に行きたくない」口にするのです。そのあたりについても記事にまとめました。
↓こちら↓
「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
↓こちら↓
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