ハマっ子・未婚のアラサー女子。ミュージカルスターを目指して舞台経験を積んでいた経歴を持…

ハマっ子・未婚のアラサー女子。ミュージカルスターを目指して舞台経験を積んでいた経歴を持ち、「心はいつも女優」をポリシーとする。映画・テレビドラマ・演劇・小説などについて、ざっくばらんに、あけすけに、語れたらいいな。

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それでも私たちは、無性に強烈に、愛を求めてしまう:グザヴィエ・ドラン監督作【後編】

これまで気ままにつらつらと、観た映画や好きな作品について5,000文字オーバーのボリュームで綴って来た私ですが、先日、今をときめくグザヴィエ・ドラン監督の作品紹介なるものを書いてみました。 コンパクトなボリュームで、その魅力をかいつまんで伝えることの難しさをひしひしと感じつつ、それでも始めてしまったのなら最後まで駆け抜けよう。ということで、今日はその後編。早速行きましょう!わっしょい! 5.『Mommy/マミー』(Mommy・2014) デビュー作の『マイ・マザー』と同

    • 愛とは、息苦しくて狂おしい:グザヴィエ・ドラン監督作【前編】

      ドラマ好きの友人がいる。好きな日本ドラマや韓国ドラマについて語る時の彼女が、私は好きだ。 彼女は、日本だと北川悦吏子のドラマ及び北川さんという女性を崇拝していて、『愛していると言ってくれ』『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』をビデオが擦り切れる程に見たという(さすがにビデオじゃないか)。 韓国ドラマで言えば、最近はやはり『愛の不時着』にハマって、既に10回近くリピートして見ているとか。 そんな彼女に、同じく韓国ドラマの『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』を薦めてみ

      • 愛すれば愛してくれる―思い出そう、愛の存在を:ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』シーズン1

        かの中国の思想家・孔子は、『論語』の中で「吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」と述べているが、この内の一節「四十にして惑わず」とはどの様な意味か、皆さんご存知だろうか。 故事ことわざ辞典を引いてみると、「四十歳になって、道理も明らかになり自分の生き方に迷いがなくなったということ」とある。 そうだよね、40歳にもなれば迷いなんて無くなるよね、と、文字通りに受け取って来

        • 死してなお、ネタに出来るという愛情:映画『くれなずめ』

          先日、学生時代の同期の結婚式があった。 その披露宴で私は、私達は、余興をやった。 この、披露宴の余興というイベント、何かしらの不和や諍いや不満がありながらも、最後はなんだかんだ(自己)満足してしまえるものだ、ということを、これまでの余興5回の経験で心得た。 その懸案事項となるのは、内容どうするのか問題、練習のスタジオ代誰が持つのか問題、お礼が出ないじゃないか問題などの下世話で生々しいもので(私という人間の小ささのせいかもしれない)、そのベクトルは無論、新郎新婦に向かってい

        それでも私たちは、無性に強烈に、愛を求めてしまう:グザヴィエ・ドラン監督作【後編】

        • 愛とは、息苦しくて狂おしい:グザヴィエ・ドラン監督作【前編】

        • 愛すれば愛してくれる―思い出そう、愛の存在を:ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』シーズン1

        • 死してなお、ネタに出来るという愛情:映画『くれなずめ』

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          正義とは、一概には語れない:ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』

          膝の痛みに耐えながら綴って参りました、1ヶ月も前に終わっているドラマを、あたかも昨日終わったばかりの様にお伝えする、2021冬ドラマの個人的総括。今回で最終回でございます。 これまでの4つの記事にも目を通して下さった方がいらっしゃったのなら、これ以上に嬉しいことはありません(未読の方は、もしもよろしければ)。 膝痛とものもらいと歯痛とで地獄の苦しみを味わっている私ですが(そんなに重症化していない)、まさに天国にも昇る想い。 というわけで、皆さん、もうお気付きでしょう。 最

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          長瀬智也という俳優に手向けられた花道:ドラマ『俺の家の話』

          寒さのために膝が痛いものだと思い込んでいた私ですが、どうやらこの痛みの原因は寒さではないらしい。 どうにも、じんじんじんじんと、じんじんを通り越して、むしろ、みしみしみしみしと、骨の髄から響く様な、鈍い、でも時折刺すかの如き鋭い痛み。 うーん、なんだろう。 28歳、身体のあちこちにガタが来つつある私ですが、来週に控えた友人の結婚式には、あのラ・ラ・ランドをも凌ぐ、真っ黄色のパフスリーブワンピースで出席予定。我ながら年甲斐もないなあと思いつつ、これに袖を通してしまえる自分、

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          「もしも」の先を求めたとしても:ドラマ『知ってるワイフ』

          夏の様な暑さの続いた先週までとは一転、冬の寒さが続く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 血行不良が酷い私は(冷え性とは言いたくない。女子ぶりたくない女子という類型に当てはまるわたし。)、この寒さで膝が完全に悲鳴を上げています。 春はあけぼの、膝痛し。 よって、暖房を利かせた部屋で、布団に潜りながらこの投稿をしたためております。 冬ドラマの総括なのだから、ぴったりな気候だ!ぞ! こたつが欲しいんだ!ぞ! さて、遅ればせながらの2021冬ドラマの振り返り。

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          共生社会のロールモデル:ドラマ『にじいろカルテ』

          遅ればせながらの、2021冬ドラマの振り返り。 2日目は、テレビ朝日木曜21時放送の『にじいろカルテ』でございます。 なお、こちらはテラサで配信中の模様。 秘密を抱えた“ポンコツ女ドクター”は 山奥の怪しい“ぽつんと診療所”へ。 ヘンテコな外科医&看護師とまさかの一つ屋根の下でシェアハウス!? 手術をしたら終わり? そうじゃない。 全然スーパードクターじゃない3人の笑って泣ける、チーム医療ドラマ! 朝ドラ『ひよっこ』脚本家・岡田惠和が紡ぐ至高のヒューマンドラマが誕生!!

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          真の意味での「守ること」とは:ドラマ『青のSP(スクールポリス)ー学校内警察・嶋田隆平ー』

          4月から始まる新ドラマの情報を入手しようと、「2021 ドラマ」と検索して、こちらに辿り着いた方、 ごめんなさい。 こちら、2021冬ドラマの記事になります。 つまり、3月に終了済みのドラマの記事でございます。 どうして今頃こんな投稿してるんだよ、おい、と突っ込みを入れさせてしまったでしょうか。 で、でも、ほ、ほら、予習より復習の方が大事だって、言うじゃないですか。今ではドラマの予習をきちんとされていらっしゃる方も、学生時代に予習なんて、きっとやっていなかったですよ、

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          夢を追う若者への人間賛歌:ラ・ラ・ランド in コンサート

          愛して止まない映画『ラ・ラ・ランド』を「ラ・ラ・ランド in コンサート」@東京国際フォーラムにて、再々鑑賞。 スクリーンに映画本編を映しながら、それに合わせて東京フィルハーモニー交響楽団による生オーケストラが劇伴を奏でるというシネマコンサートの『ラ・ラ・ランド』版(演者の声や歌声は映画の録音が流れるので、これにぴたりと合わせるプロの技には驚嘆)。 これまで『スターウォーズ』や『ハリーポッター』シリーズ、『ティファニーで朝食を』や『ゴッドファーザー』等が、このシネマコンサ

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          アラサーになった今こそ、ノスタルジーを活力に:映画『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal〈前編〉』

          わたしの夢は?わたしの本当にやりたいことって? そんなことで未だに悩みに悩み抜いている、28歳どっぷりアラサーの唯です。 たかがそんなこと、されどそんなこと。私の周りを見回してみても、自身のキャリアやら今後の人生設計やらの方向性が見出せず、ぶれぶれの人生を送って来てしまった、という人間は実に多い。 かつて、男尊女卑も甚だしい社会で、女性の権利を手にすべく立ち上がった女性達は、高い志と勇敢さを持って、この社会を十歩も百歩も前進させる、すんばらしいことをして下さった。私がこ

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          あの頃、私たちは無敵だった:映画『サニー』

          1992年生まれの私が「女子高生」だったのは、2008年4月から2011年3月までのことだ。高校を卒業してから、間もなく10年が経過しようとしている。 私の女子高生時代には、男の影なんてものは一瞬も姿を見せなかった。でも、今思い返せば、幾つかの心当たりがなくもない。 たとえば。入試本番、同じグループで模擬討論をした(私の母校の入試内容は、内申・面接・グループ討論だった)男の子とイイ感じになりそうだった(試験後は、2人きりで電車に乗り込み、隣同士に座って仲睦まじく帰り、合格

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          これぞ、本物のカーセックス:映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』

          私の父は、その昔、愛車を乗り回していた。 乗り回していたと言っても、一人でドライブに繰り出すわけではなく、家族を乗せての車移動が多かったに過ぎないが。 父は、運転が上手だった。 しかし、安全運転とは程遠いもので、びゅんっびゅんに飛ばしていた。 当時私は小学生で、小学生の頃の記憶なんて断片的にしか抱えていないけれど、家族一同を乗せたトヨタのハリアーのメーターが160km/hを指していたことを、私たち家族は克明に覚えている。 愛する妻と愛しい3人の我が子を乗せながら、法

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          男と女って、どうしてこうなんだろう:映画『男と女』

          「恋愛映画」というジャンルの中に、「許されざる恋」というカテゴリーがあり、その中に「不倫もの」という一大巨頭が君臨する。 この、不倫もの、が、私は大好きである。 不倫が好きなわけではなくて、「不倫もの」が好きなのだ。 何ゆえ不倫ものが好きなのかと言えば、そこに「純」を見るからである。 もちろん、不倫ものと一口に言っても、そこから更に分派しており、不倫を貫いて駆け落ち or 心中してしまう系・泣く泣くさよならして家庭に戻る系・にっちもさっちも行かなくなって、作者がどちら

          男と女って、どうしてこうなんだろう:映画『男と女』

          大人になりたいと願った時こそ、子どもらしさを手放したくない:映画『ビッグ』

          おとなになりたい。 子ども時代、子どもならば、一度はそう願ったことがあるだろう。 小学5年生当時、私のクラス担任は、今で言えばコンプライアンス違反も甚だしい問題教師だったのだが、その教師主導で、阪田寛夫の「おとなマーチ」という詩(大中恩作曲とあるので、歌もあるらしい)を群読したことがある。 なりたい なりたい なりたい なりたい おとなになりたい たい おとなになったら コーヒーをのんじゃう ガッポ ガッポ のんじゃう ぎゅうにゅうなんか いれないでさ ぎゅうにゅうなん

          大人になりたいと願った時こそ、子どもらしさを手放したくない:映画『ビッグ』

          バチェロレッテジャパンは、Amazonプライムから全人類への全力のエールだ。

          2020年に私がドはまりして一気見したコンテンツと言えば、韓国ドラマ『愛の不時着』、同じく韓国ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』、そして、Amazonプライム製作の婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』だ。 前述の韓国ドラマ2作については今後改めて記事を投稿をしたいが、今日は『バチェロレッテ・ジャパン』について。 キラキラリア充を穿った角度から見ている私が、バチェラーシリーズを見続けている理由 恋愛リアリティーショーとして『バチェラー・ジャパン』をシーズ

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