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日本のドラマ

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正義とは、一概には語れない:ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』

膝の痛みに耐えながら綴って参りました、1ヶ月も前に終わっているドラマを、あたかも昨日終わったばかりの様にお伝えする、2021冬ドラマの個人的総括。今回で最終回でございます。 これまでの4つの記事にも目を通して下さった方がいらっしゃったのなら、これ以上に嬉しいことはありません(未読の方は、もしもよろしければ)。 膝痛とものもらいと歯痛とで地獄の苦しみを味わっている私ですが(そんなに重症化していない)、まさに天国にも昇る想い。 というわけで、皆さん、もうお気付きでしょう。 最

長瀬智也という俳優に手向けられた花道:ドラマ『俺の家の話』

寒さのために膝が痛いものだと思い込んでいた私ですが、どうやらこの痛みの原因は寒さではないらしい。 どうにも、じんじんじんじんと、じんじんを通り越して、むしろ、みしみしみしみしと、骨の髄から響く様な、鈍い、でも時折刺すかの如き鋭い痛み。 うーん、なんだろう。 28歳、身体のあちこちにガタが来つつある私ですが、来週に控えた友人の結婚式には、あのラ・ラ・ランドをも凌ぐ、真っ黄色のパフスリーブワンピースで出席予定。我ながら年甲斐もないなあと思いつつ、これに袖を通してしまえる自分、

「もしも」の先を求めたとしても:ドラマ『知ってるワイフ』

夏の様な暑さの続いた先週までとは一転、冬の寒さが続く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 血行不良が酷い私は(冷え性とは言いたくない。女子ぶりたくない女子という類型に当てはまるわたし。)、この寒さで膝が完全に悲鳴を上げています。 春はあけぼの、膝痛し。 よって、暖房を利かせた部屋で、布団に潜りながらこの投稿をしたためております。 冬ドラマの総括なのだから、ぴったりな気候だ!ぞ! こたつが欲しいんだ!ぞ! さて、遅ればせながらの2021冬ドラマの振り返り。

共生社会のロールモデル:ドラマ『にじいろカルテ』

遅ればせながらの、2021冬ドラマの振り返り。 2日目は、テレビ朝日木曜21時放送の『にじいろカルテ』でございます。 なお、こちらはテラサで配信中の模様。 秘密を抱えた“ポンコツ女ドクター”は 山奥の怪しい“ぽつんと診療所”へ。 ヘンテコな外科医&看護師とまさかの一つ屋根の下でシェアハウス!? 手術をしたら終わり? そうじゃない。 全然スーパードクターじゃない3人の笑って泣ける、チーム医療ドラマ! 朝ドラ『ひよっこ』脚本家・岡田惠和が紡ぐ至高のヒューマンドラマが誕生!!

真の意味での「守ること」とは:ドラマ『青のSP(スクールポリス)ー学校内警察・嶋田隆平ー』

4月から始まる新ドラマの情報を入手しようと、「2021 ドラマ」と検索して、こちらに辿り着いた方、 ごめんなさい。 こちら、2021冬ドラマの記事になります。 つまり、3月に終了済みのドラマの記事でございます。 どうして今頃こんな投稿してるんだよ、おい、と突っ込みを入れさせてしまったでしょうか。 で、でも、ほ、ほら、予習より復習の方が大事だって、言うじゃないですか。今ではドラマの予習をきちんとされていらっしゃる方も、学生時代に予習なんて、きっとやっていなかったですよ、

食の好みも、男の好みも、歳を経るごとにヘルシー志向になる。

私が鑑賞していた2020秋ドラマについての記事を細々と書き進めて参りましたが、 今回がその最終回。ということで、今日は日本テレビ水曜10時の『♯リモラブ~普通の恋は邪道~』を取り上げます。 アラサー恋愛弱者を演じさせたらピカイチの波瑠。恋愛という営みに対して、逆説的・否定的に示しながら、その尊さや温かさを提示した作品でした。 波瑠演じる産業医の美々先生は、出会った男性を逐一食べ物に例え、自分はいつか極上のステーキに巡り逢えると信じている。私には極上のステーキが待っている

真っ白な人間を見せ付けられると、黒い染みを探したくなる。

今年は今まで以上にクリスマスのクの字も意識しなかった、アラサー女子の唯です(父・母・兄とチキンやクリスマスケーキを食したイブでした。ケンタッキーを予約しそびれた。イブ当日って、店頭販売していないのね)。 さて、秋ドラマについては、過去2つの記事を書きましたが、 今日はフジテレビ火曜9時の『姉ちゃんの恋人』について。 何というかねー、余りにも真っ白な作品でした。今時NHKでもこんなドラマやってねえぞ、という位に。 私が斜に構えた人間なので、きらっきらした人間や曇りのない

眠っていなかったけれど、28歳の私も少女のままだ。

12月もあっという間に月末。つまりは年の瀬。秋ドラマも殆どゴールを迎えました。 以前、「2020秋ドラマのイケメンの内、無人島に一人だけ連れて行くなら?」という記事で、3作品のレビューを書きました。が、最終回を迎えての全体の感想を徒然なるままに綴らせて頂きます。 それでは、最終回を迎えた順番に書いて行きましょう。 まず、日本テレビ土曜10時の『35歳の少女』。私が全話視聴した3作の中では、最も上手く綺麗に収まっていました。いや、格好付けた。いちばん好き、でした。 「こ

大人の習い事ほど、無駄で、有意味なものはない。

在宅勤務になってからというもの、社用PCの電源を入れるよりも先にPS4の電源を入れ、Amazonプライムでドラマを流し見しながら仕事に勤しんでいる唯です。 コロナ禍に突入してからは、上記の要領で『東京ラブストーリー』『オレンジデイズ』『重版出来!』『中学聖日記』等を見て参りましたが、さて、今度は何を見ようかしらとプライムビデオを漁っていたところ、あったよ『G線上のあなたと私』。こちら、『あなたのことはそれほど』のいくえみ綾の恋愛漫画を原作としているにも関わらず、リアルタイム

2020秋ドラマのイケメンの内、無人島に一人だけ連れて行くなら?

「無人島に一つだけ持って行くなら?」の質問に、「テレビ!」と即答する、生粋のテレビっ子な唯です。 さて、2020年も師走に突入。今年も残すところ1ヶ月を切りました。 今年は、通常のドラマクールがひっちゃかめっちゃかになり、混沌とした状況ではありましたが、秋ドラマになってようやく足並みを揃え、2020年の終わりと共に各局のドラマの何れも完走と相成りそうですね。 ドラマが始まると、取り敢えず一通り初回に目を通し、そこから作品を厳選して行く方式(脱落した作品も、最終回だけは見