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2回目も転職に失敗!? 「会社と自分のミスマッチ」を深掘りしてみた

お読みいただきありがとうございます!トラベル・地域情報ライターとして活動している土庄雄平です。

いよいよ30代に突入し、家族も増えて一児の父となった今日この頃。育休で余白の時間が増えたので、普段思っていることについてnoteで整理していきます。

今回のテーマは「転職」についてです。私はこれまで2回転職し、現在3社目で3年ほど働いています。少しずつ自分の理想に近づいている実感はあるのですが、「2回目の転職も失敗かも!?」と振り返っている自分もいます。

今後のキャリアを考えるため、転職に失敗した原因について少し整理してみたいと思います。


2回の転職を振り返る

これまで2回にわたって転職をしてきた私ですが、1回目と2回目では転職の理由も、そして転職によって叶えたい目標も大きく違いました。

1回目の転職のテーマとなったのは「環境」です。新卒で入った専門商社は、労務環境が整っておらず、ゴルフや飲み会好きの体育会系の社風で、社内の付き合いも非常にウェットな会社でした。

「自分が何をしたいのか?」-----仕事やキャリアの目標に突き詰められていなかった私は、単に環境の改善を目指して転職を決断しました。

一方で、2回目の転職のテーマとなったのは「自己実現」です。2社目に在籍している時に、副業トラベルライターとして会社員とのパラレルキャリアを歩み始めました。

副業を開始してから2年半を迎えるころ、沖縄県久米島でパンフレットを制作するお仕事で、真にやりがいがある仕事は何か気づき、そこで出会った恩人のアドバイスを受けて転職を決意。副業でもかかわっている旅行業界で、宿泊予約サービスを手がけるメガベンチャーに転職しました。

この時には、「自分はどのような仕事をしたいか?」「仕事を通じて自分がどうなりたいか?」-----自分の明確なビジョンやバリューがあり、仕事について突き詰められていなかった1回目の転職時と大きく異なります。

しかし、いざ蓋を開けてみると、3社目で得られたものは自己実現ではなく、1回目の転職でテーマになっていた「環境」でした。「旅の価値をあげたい」「地方の価値を守り、新たに作る仕事がしたい」というテーマは全く叶えられず、一方で年間160日近い休暇&リモート&フレックスというこれ以上ない環境を手に入れることができました。

そのおかげで、自己実現を叶える場でもある「トラベルライター」という副業を複業と呼べるほど大きく伸長させることに。結果として、3社目単体では転職は失敗だと言えますが、キャリア全体で見ると転職は成功だと考えています。

では「3社目単体では、なぜ転職が失敗だったのか?」-----会社と自分のミスマッチという一言でも片付けられるのですが、それでは浅い理解となってしまいかねません。そこで今回はミスマッチの原因について深掘りしてみたいと思います。

目指している業界だから

まず一つ目は「目指している業界だから」という点です。私の場合、複業で携わっている旅行業会へ、本業も寄せることになりました。しかし今考えると、かなり甘い決め方だったと反省しています。

恋は盲目というように、業界が目指すべき理由になってしまったら、本当によく吟味しないといけない観点を深く掘り下げず、転職を決定してしまう懸念があるからです。そして厳密には旅行業界ではなく、旅行業界向けの広告屋へ転職したという自覚を持つべきでした。

自分の道徳基準に沿うか否か

思い入れの強い業界だからこそ、自分のなかで蔑(ないがしろ)にできない行動基準があり、それは無視できません。例えばAというアクションをかけると会社にとっては+だが、長期的に見たら業界にとって−かもしれない、という状況があるとします。その時私は、業界のためになることをしたいと考え、会社のミッションに従いたくないという気持ちが芽生えます。

しかしその会社で働いている以上従わざるを得ず、仕方がないとはいえ、その行動を取っている自分に嫌気がさすという状況を何度も経験してきました。思いがそこまで強くない業界での仕事であれば、きっとここまで悩むこともなかったのかもしれません。(大事なことなのですが)

このように価値貢献できる、できるかもしれない

3つ目は「自分からこうしたい!」という自分軸が先行しすぎたという点です。転職先を決めるときは、「この会社で自分はこのように価値貢献ができるかもしれない」という根拠のない期待ではなく、「自分がこうしたい!と思い描く会社への価値貢献や姿勢・行動を評価する会社か」という視点で見るべきでした。

社是や会社のバリュー・ミッション上では綺麗な言葉が使われているので、一見信じてしまうのですが、入社してみると現場とは大きく乖離していることも往々にあります。私が2回の転職のすえ辿り着いた会社では、営業としての数字しか求められていませんでした。定量9割、定性1割の評価基準にもそれがよく反映されています。

売ったら売った分だけクライアントに売上をお返しできる素晴らしい商品なら良いのですが、大半のものはそういうわけでもありません。そして、これは営業あるあるかと思いますが、翌年には前年実績より高い営業目標が設定され、達成がハードになっていきます。

前述したような「旅の価値をあげたい」「地方の価値を守り、新たに作る仕事がしたい」といった自分が期待したことは、そもそも求められておらず、評価もされず、そこにアクションするモチベーションや工数の確保も難しい。これは明らかに会社と自分のミスマッチだったと思います。

ユニークなキャリアを社内で築けている人もいるにはいる

4つ目は、社内キャリアについての期待です。3社目の会社では営業として入社後、社内でキャリアチェンジをし、ユニークなキャリアを歩んでいる人が少数ですが、いらっしゃいます。こうした人を見て、「自分もそうなれるのでは?」と期待をしてしまった時期もあります。

しかしそうした方々は、トップクラスの営業成績を残しており、長い年数(5年以上)をかけて、そして本人の希望と運も相まって、キャリアチェンジできているのです。数字のためだけにガムシャラになれるか?営業としての才能があり、努力を怠らないか?そして、自分が社内でキャリアチェンジしていきたい部署や職種は、本当に長い年数をかけてでも目指したい目標なのか?

全て考えたとき、すでに自分の手がけている複業で、3社目の会社に転職したとき思い描いていた、自分のやりたいことの片鱗は掴めていることに気づきました。自分でできるなら、わざわざ会社員としてそこを目指さなくても良いのでは?という結論にいたり、社内でのキャリア構築を絶対視しなくなりました

次のステップに進む際に大切にしたいこと

2024年2月に待望の我が子が誕生しました。会社の育休暇制度を活用し、家庭と仕事の両立に挑戦するため、いったんあと1年間は今いる3社目に在籍するつもりですが、その後にはより自分の理想に近づける環境を選択したいと思っています。

これまで2回にわたる転職で、自分が大事が大事にしたいものは何か?気づくことができました。もちろん環境も大事ですが、やはり自分にとって働く意味やミッション・バリューはキャリアを考える上で、切っても切り離せないものだと思います。

複業においてのみ自己実現を叶え、会社員のキャリアは…と割り切ることもできるのですが、それでは勿体ない!理想のライフワークの実現に向けて、30代前半は『盤石と変化』をテーマに駆け抜けていきたいです。


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