ゆどーふ

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「海上48hours-悪夢のバカンス-」ネタバレ有り感想

ヒロインのナットと彼氏のトム、女友達ミリー、黒人枠タイラー、モブのグレッグ以上の5人組が海にバカンスにやって来て大いに羽目を外します。ナットは浜辺でサメに両足を食いちぎられた老人から海は危険だと猿でも理解できる警告とフラグを提示されたのですが、この主人公たち5人組は猿以下の理性と知性しか持っていないとはお爺さんも予測出来なかったのでしょう。彼等は水上バイク乗り場を見つけてウェーイと大盛り上がり。しかし店員が不在です。普通なら店員を待つとか諦めて他の娯楽を探すとか……ところがぎ

    • 「セルビアン・フィルム」ネタバレ有り感想」

      主人公ミロシュは引退した元ポルノ男優。並外れた絶倫巨根で彼と共演し彼が俳優を引退した後も友人関係にあるポルノ女優レイア曰く「彼と共演した女は皆、彼と結婚を望んだ」程の天性のポルノ男優でしたが現在は妻マリア、一人息子ペタルとともに平凡な暮らしを営んでいましたがポルノスター時代からの収入は激減し当時の稼ぎを切り崩して生活しています。 そんなミロシュの元にレイアから知人の映画監督が芸術性を追求したポルノ映画の大作製作を志しており作品に相応しい最高のポルノ男優を探しており、ミロシュこ

      • 「トップガン マーヴェリック」ネタバレ有り感想

        封切から3ヶ月弱経ったので流石にネタバレでも良いですよね……? シンプルで率直な感想はもう最高でした!少なくとも1作目「トップガン」(1986)を面白いと感じた人なら観て絶対に損無しな超一級のエンタメ映画の傑作だと絶賛出来ます。マーヴェラス!! ……そんな他所でも見る感想はさておき。本作は1作目に続いてブラッカイマー映画です。ジェリー・ブラッカイマーが製作の中枢に関わっている映画という事は「ブラックホーク・ダウン」(2001)みたいな例外も有りますが高確率でエンターテイメ

        • 「きさらぎ駅」ネタバレ有り感想

          永江二朗監督をご存知でしょうか?ホラー映画、それも低予算でキャスティングも失礼ながらそれ程ブレイクしていなかったりグループ売り企画で演技力についてはそもそも要求するのがお門違いといったアイドル中心の作品を主に引き受ける事が多い監督です。 「邦画ホラーによくいるつまらないアイドルホラーの監督かよ」と思われる方もいるかと思いますがこの監督はちょっと違う。かつてニコニコ動画のホラー映画企画で「コワすぎ!」シリーズと並んで高評価を得た「心霊写真部」シリーズの監督なのです。 永江監督の

        「海上48hours-悪夢のバカンス-」ネタバレ有り感想

          「流浪の月」ネタバレ有り感想

          帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた。 以上、公式サイトからのあらすじ抜粋であります。 本編の評価としては幼児誘拐犯(正確にはこれも事実と異なりますが)とその被害者の物語という難しい題材で、原作小説よりも尺の問題もあって駆け足にならざる得ない部分も有るに

          「流浪の月」ネタバレ有り感想

          「死刑にいたる病」ネタバレ有り感想

          24人の少年少女を拉致監禁の末、拷問にかけて虐殺した容疑で逮捕され9件の立件・起訴をされた容疑者・榛村は被害者が26歳の成人女性である1件の事件のみについては冤罪を主張。そんな事件に際して家庭に問題を抱えるFラン大学法学部の大学生である主人公・雅也の元に榛村から手紙が届く。彼は同郷である雅也に対して事件の真相解明を託すのであった。というのがあらすじです。 阿部サダヲ氏が演じる猟奇殺人犯榛村はにこやかで親切なパン屋と少年少女を信頼させきってから誘拐しじわじわと拷問にかける信頼

          「死刑にいたる病」ネタバレ有り感想

          ネタバレ有感想「シン・ウルトラマン」

          庵野秀明監督の作品はどちらかと言えばあまりストライクゾーンに来ない人生だった気がする。自他共に認めるオタクなのですが、一世を風靡した「新世紀エヴァンゲリオン」は面白いとは思ったけど所謂「普通の」面白いという基準で関連本やグッズには見向きもしなかったし、その後に世間の話題をかなりさらった「シン・ゴジラ」も面白かったには面白かったけどまあ「普通」。絶賛している人の感性が個人的にはさっぱり理解出来なかった。さりとて氏のアンチとかそういうのでは全くなく、本当に感性が合わない作家なのだ

          ネタバレ有感想「シン・ウルトラマン」

          「N号棟」ネタバレ有り感想

          主人公・史織は死に対する重度の恐怖症(タナトフォビア)に苦しむ女子大生。元彼の啓太とは恋愛関係が一応破綻した後もずるずる関係が続いており、啓太が現在の恋人である真帆とともに卒業制作として心霊スポットとして有名な廃団地を舞台にホラー映画を作成する計画に同行したところ、無人である筈の廃団地には居住者の一団がおり、ホラー映画の撮影と言い出し難く啓太達が対応に窮したところで史織が入居希望と言い出したことから廃団地に滞在する事になるというのがあらすじで「考察型ホラー映画」と銘打って広報

          「N号棟」ネタバレ有り感想

          HOMESTAY(ホームステイ)ネタバレ有り感想

          森絵都氏の小説「カラフル」が原作で、過去にも複数回、実写とアニメで映像化されている作品の2022年度版でAmazon Primeのオリジナル配信作品です。 突然死亡して魂だけの存在になった主人公が魂の消滅を回避して輪廻転生するために小林真という死亡したはずの少年の肉体に乗り移り、彼の死の真相を100日以内に解明することが出来れば助かるという条件で主人公は見ず知らずの少年として過ごすというあらすじの青春ドラマです。 明らかに訳ありの家族関係や友人関係、真本人のパーソナリティ

          HOMESTAY(ホームステイ)ネタバレ有り感想

          「真夜中乙女戦争」ネタバレ有り感想

          主人公は上京して奨学金で大学に通うイケメン陰キャを演じるのはKing & Princeの永瀬廉。これがまた太宰気取りかという厭世的ニヒリズムの独白とそんな「僕ちゃんはこいつらとは違うんだ」的自己評価と裏腹にバカの言い訳を講師の講義のせいにするわママに金出してもらって大学行ってるのに奨学金手続きはやらねえわ引っ越ししたアパートの部屋は片付けねえわ家庭教師のバイトクビになって路頭に迷うわ率直に言ってジャニーズが演じてなかったら万人がこいつどうしょうもねえウンコ製造機じゃねーかとい

          「真夜中乙女戦争」ネタバレ有り感想

          「KKKをぶっ飛ばせ!」ネタバレ有り感想

          感想とあらすじの前に登場人物紹介をいきます! ブランドン:主人公。黒人。ストリートギャングの若者。クズ仲間がやらかした武装強盗に巻き込まれて冤罪でブチ込まれた刑務所から脱獄して姉を頼る。武装強盗は冤罪ですが劇中の言動を見る限り普通にクズ野郎。 アンジェラ:主人公の姉。ヒロイン。黒人。脱獄した弟を匿うため亡くなった祖父が所有していた農場を拠点にすることを画策する。まあまあクズ。 クラレンス:アンジェラの兄(義兄?)。黒人。主人公達の逃亡に車や銃火器を提供する。昔はヤンチャして

          「KKKをぶっ飛ばせ!」ネタバレ有り感想

          「ベルファスト」ネタバレ有感想

          名優ローレンス・オリヴィエの再来と謳われた北アイルランド出身の英国俳優ケネス・ブラナーが監督としてアカデミー賞脚本部門を受賞した作品で、予告編を観た時から気になっていた本作ですが最寄り映画館の公開終了間際にようやく観に行く事が出来ました。 オープニングは現在の美しいベルファストの街並みが俯瞰でしばらく流された後に、一転して映像は白黒に変わり1969年のベルファストの街並みの情景に変わります。主人公の少年バディは街の子供達と騎士ごっこに興じて遊ぶ無邪気な子供で将来の夢はサッカ

          「ベルファスト」ネタバレ有感想

          「ハングリー湖畔の謝肉祭」ネタバレ有り感想

          冒頭で男女の恋人と女の義兄三人組が放棄されて無人の湖畔のレジャー施設を訪れます。男二人が水上ボートを楽しんでいる間に女(妊婦)は宿泊場所に使えそうな設備を探して施設内を散策した結果、何者かに拉致られます。 実はこの施設、無人ではなくホラー映画史上に燦然と輝く名作「悪魔のいけにえ」のファンかエド・ゲイン何れかの大ファンと思われる人皮マスク装備の量産型レザーフェイスのみなさんの巣窟だったのです。男二人は惨殺されて女はノー麻酔で腹を割かれて殺されます。 時は過ぎて現代。マリファナキ

          「ハングリー湖畔の謝肉祭」ネタバレ有り感想

          「真・事故物件 本当に怖い住民たち」ネタバレ有感想

          事故物件芸人松原タニシ氏のヒット書籍を原案にした映画「事故物件 怖い間取り」が2020年に公開され、私も映画館に観に行きました。原作はさておき名作「リング」の中田秀夫監督と聞いて楽しみにしていたのですが、随所に中田秀夫らしさは感じられましたし精神科医役の塚地武雅さんの怪演とか評価できる点も多々有ったのですが総合的には凡作だったかなあというのが正直なところでした。というかこの時期は「事故物件 怖い間取り」「シライサン」「犬鳴村」等々、どいつもこいつも談合でもしてるのかと突っ込み

          「真・事故物件 本当に怖い住民たち」ネタバレ有感想

          「シークレット・マツシタ怨霊屋敷」ネタバレ有り感想

          南米ペルー共和国の首都リマにはかつて日系人一家が過ごした屋敷が有り、かつて一家惨殺事件が起きたその地では様々な怪奇現象が起こると言われており、主人公達がドキュメンタリー撮影のために立ち入るが失踪。6ヶ月後に発見された映像データを公開したのが本作である……というあらすじ。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)辺りから一挙に復権を得て「パラノーマル・アクティビティ」(2007)や邦画でも「ノロイ」(2005)「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!」(2012)等、多くの傑作良作を排

          「シークレット・マツシタ怨霊屋敷」ネタバレ有り感想

          「クライ・マッチョ」ネタバレ有り感想

          言わずもがなな名優にして名匠クリント・イーストウッド御大91歳の最新作。前評判は最高値でしたが好き嫌いは分かれる作品でもあるなあというのが率直な感想。 往年のロデオスターであった主人公は落馬事故をきっかけに落ちぶれ、愛妻も病気で失い失意の晩年を過ごしていた所を、過去の仕事仲間からメキシコで暮らしている息子を迎えに行って欲しいと頼まれ単身メキシコに渡り少年や異国の人々との交流が描かれます。 「許されざる者」(1991)辺りからのイーストウッド主演作品はかつての「ダーティー・

          「クライ・マッチョ」ネタバレ有り感想