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「ハングリー湖畔の謝肉祭」ネタバレ有り感想

冒頭で男女の恋人と女の義兄三人組が放棄されて無人の湖畔のレジャー施設を訪れます。男二人が水上ボートを楽しんでいる間に女(妊婦)は宿泊場所に使えそうな設備を探して施設内を散策した結果、何者かに拉致られます。
実はこの施設、無人ではなくホラー映画史上に燦然と輝く名作「悪魔のいけにえ」のファンかエド・ゲイン何れかの大ファンと思われる人皮マスク装備の量産型レザーフェイスのみなさんの巣窟だったのです。男二人は惨殺されて女はノー麻酔で腹を割かれて殺されます。
時は過ぎて現代。マリファナキメてるクソ野郎を筆頭に男3人女3人の陽キャカップルがフェスに出かけて楽しもうぜと歓談しているシーンになります。ホラー映画民的には一見して全員可及的速やかに惨たらしく死ねば良いのにと願わずにはいられない面子なわけですが、ここからがこの映画の迷走の始まりです。
陽キャグループ一同は車を運転して道に迷い、お約束ですが冒頭のサイコパス施設に迷い込んで大変な目に遭うという展開なのですが、そこまでの流れがとにっかく冗長で面白くない男女のイチャコラやら言い争いやらで物語の尺の半分以上消費されます。
ようやく施設に迷い込んで男の一人が殺されてもぐもぐされたりするのですが殺害シーンから遺体の解体までの流れも「真・事故物件」で自主規制なんぞクソ喰らえじゃあ!と根性見せた同じTOCANA映画配給作品とは思えないマイルドぶり。
ネタバレしますと陽キャグループの女の一人が実は冒頭の妊婦の腹を割かれて取り出された赤子の長じた人物で彼女はこの食人施設の仲間になっており、残り5人は殺される全滅エンドなのですが、なんとこの5人が惨殺される直接的な描写はありません。女が一人脚の肉を削ぎ落とされて悲鳴上げる描写くらい。その後で次は乳房の肉を食べようという話になるのですが、直接的な描写無し。あのさぁ……。
今年に入ってから「シークレットマツシタ怨霊屋敷」「真・事故物件本当に怖い住民たち」と何れも平均点以上の良作傑作ホラーを提供してきたTOCANA映画配給作品だけに正直こちらが勝手にハードル上げていたきらいがあるのは否定しませんが、カニバリズムネタのホラーで人肉もぐもぐも人体解体も殆ど描写無し。まさか公開前のパンフや予告編で見られた冒頭のノー麻酔帝王切開が一番の見どころでそれ以降ずっとしょっぱいとは流石に予想出来ませんでした。まあ普通にクソ映画だったと思います。ぐぬぬ。



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