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「海上48hours-悪夢のバカンス-」ネタバレ有り感想

ヒロインのナットと彼氏のトム、女友達ミリー、黒人枠タイラー、モブのグレッグ以上の5人組が海にバカンスにやって来て大いに羽目を外します。ナットは浜辺でサメに両足を食いちぎられた老人から海は危険だと猿でも理解できる警告とフラグを提示されたのですが、この主人公たち5人組は猿以下の理性と知性しか持っていないとはお爺さんも予測出来なかったのでしょう。彼等は水上バイク乗り場を見つけてウェーイと大盛り上がり。しかし店員が不在です。普通なら店員を待つとか諦めて他の娯楽を探すとか……ところがぎっちょんこいつら5人の知性と理性は猿以下なので管理小屋の裏に転がっていたペンチで小屋を施錠していたチェーンロックを切断して水上バイクの鍵をゲット!再びウェーイと盛り上がって2台の盗んだ水上バイクで走り出す〜行く先も〜わからないまま〜♪クズの行動ロジックは東西人種を問わないという意味で実は本作は昨今の映画における人種の扱いに深いアンチテーゼを提唱しているのかも知れませんね!!!ソンナワケアルカ

物語開始から30分でごらんの有様で観客一同サメを応援せざる得ないのですが本作のサメは焦らしプレイが好きなのかなかなか登場しません。そうこうしているうちに調子こきまくったバカ5人が相乗りした水上バイク2台は衝突事故を起こして沖合で遭難、事故の際にモブのグレッグが重傷を負って血が海に流れます。さあサメさんこの窃盗犯どもに天誅をくだしてやってください!となるのですが、ここからやれやっぱり勝手に盗んだバイクで走り出して許されるのは尾崎豊時空だけだとかミリーがトムをNTRっていたとかどうでも良くわかりやすい内ゲバが始まります。
観客がいい加減にうんざりし始めて5人組より消耗してきた1時間程経過してサメさん登場。まずグレッグをもぐもぐします。次にこのままではジリ貧だから泳いで救助を呼んでくるとグループから離れたタイラーをもぐもぐ。かくしてバイク上にはトムとナットとミリーの竿姉妹の構図が爆誕します。もちろんここからも生き残ろうと努力する一方でぐちぐちぐちぐち男女問題をおっぱじめます。ホラー映画で登場人物が物語の構成上頭悪くなるのは珍しいありませんが、ここまでわかりやすく頭が悪いキャラを揃えるのは近年なかなか無いのではないでしょうか。
更に沖合でウダウダやっている間にミリーがもぐもぐされトムも負傷。いよいよピンチという段でようやく故障していた水上バイクのエンジンが復活し2人は陸地を目指しますが事故った水上バイクでは追跡してくるサメさんを振り切れません。この期に及んでトムはナットに愛を囁いて負傷して足手まといの自分を餌にしてナットを助けます。……この話の流れで主人公達に感情移入出来る人っているんでしょうか。
その後もサメに追いかけられて燃料がもう足りなくなるとか申し訳程度に盛り上げよう的描写を経てナットは辛うじて陸地に逃げ延びてエンディングです。

総評としてはゴア描写はまあまあ頑張っていると思いますがとにかくサメの襲撃以外のシーンが冗長で尺の引き延ばしています感が顕著過ぎます。ストーリー設定的に水着は多目ですがこれも途中パーカー羽織っているシーンが大半でわかってねえな感がですね……。これを書いている2022年10月時点で本年度ワースト5位圏内に入るくらいにはクソ映画でした。しかも中身がとにかく薄いのでネタとして語れる要素も少ないという……割とおっぱい星人の自覚有るのですが中盤の内ゲバ展開のあたりは今年観た映画1番で睡魔との戦いでなかなか辛かったです/(^o^)\

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