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「真夜中乙女戦争」ネタバレ有り感想

主人公は上京して奨学金で大学に通うイケメン陰キャを演じるのはKing & Princeの永瀬廉。これがまた太宰気取りかという厭世的ニヒリズムの独白とそんな「僕ちゃんはこいつらとは違うんだ」的自己評価と裏腹にバカの言い訳を講師の講義のせいにするわママに金出してもらって大学行ってるのに奨学金手続きはやらねえわ引っ越ししたアパートの部屋は片付けねえわ家庭教師のバイトクビになって路頭に迷うわ率直に言ってジャニーズが演じてなかったら万人がこいつどうしょうもねえウンコ製造機じゃねーかという評価で満場一致するろくでなしです。

人生に行き詰まってそれを自分の無能ではなく他人に責任転嫁するどこにでもいるクズの主人公は社会も自分も壊したいというこれまたよくある身勝手系犯罪者の思考パターンに陥ります。なんやかんやでそんな中二病のウンコ製造機の言い草をおもしれーやつと評価しちゃう系ヒロイン池田エライザと出会います。「こういう失敗は大学生の専売特許だから(笑)」いやいや、講師にまだ何も成していない親のスネっかじりの面だけイケメンな程度しか価値が無いウンコ製造機が講師にガチギレされるとか大学生というか自意識幼稚園生ですやんともう本作始まってからワイの脳内会議総ツッコミが止まらねえ。ワイ氏、よくある「ジャニタレの贔屓起用やめろ」主張にはむしろ反対なんですけどね。金田一耕助シリーズでは最も原作に近いと評価してるの稲垣吾郎氏ですし。

自分のゴミクズぶりを開始から30分ずーっと他人のせいにして社会を呪い続けている主人公は大学内で連続爆破事件を起こしているテロリスト柄本佑に目をつけられてしまいます。通称は「黒服」。ポルノサイト運営とアプリ開発で既に生涯働く必要が無い不労収入を得ているが人生の退屈さに厭いている天才です。さっきからこの設定小説家になろう?とか言ってる人奇遇ですね。なんというか登場人物のダーク系設定のかっこいいでしょ描写が尽くすべっているのが本作はすごい。描写のすべり具合と登場人物の年不相応な幼稚さがすごい。狙ってやっているならすごい。

凄みが欠片も無いのですが退廃美カッケー的な主人公の独白とともに主人公達は大学の秩序を破壊するテロを行い始めます。大学のサーバー乗っ取るとか人が死なない程度のしょぼい奴。なんやかんやで主人公達は腐った世の中(笑)に裁きを下す秘密結社として活動を始めます。

本作は、いったいいつ面白くなるんだろう?というフラストレーションが解決されないままウジウジグジグジ女々しい展開のまま終わります。ラストに金属バット持った竹内力か岸谷五朗が乱入して登場人物全員一人ひとり頭を木端微塵に爆散されるエンドを予想したのですがそんな事無かったのが残念。テロリズムで社会を良くしようなんて志す輩は歴史的に鑑みても例外無く本作の登場人物みたいに生きている意味もないゴミクズですよという風刺という意味ではよく出来ていると思いますが多分そんな意図は無いのでしょう。びっくりするくらい退屈で登場人物に魅力が感じられない2022年ワースト映画の有力候補であるクソ映画というのが個人的評価です。描きたい事の主旨が常にぼんやりしているのって悪い意味での邦画らしい邦画だなあと。


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